こんにちは、やまぴーです。
叶姉妹のコスプレすごいですね!
さっそく85話のネタバレ感想はじめます。
※ここから先はネタバレあり、というかウルトラジャンプ2019年5月号のジョジョリオンを読んでないとまったく理解不能な内容となっております。
前回のあらすじを忘れた人は↓
85話のあらすじと感想
昼下がりの情事
扉絵はバストアップの東方常敏(ひがしかたじょうびん)。右鎖骨あたりには彼のペットと思われるヘラクレスオオカブト。
アオリは
求めるのは強さ――
次ページでは、東方邸に戻ってきた東方密葉(ひがしかたみつば)の姿。
アオリは
東方家にも変化が…?
突然、密葉の背後から常敏が登場して密葉へ整形について問い詰めます。2億円を使い込んだことがバレたと動揺する密葉。
しかし、常敏が言いたかったことは「整形した鼻がカッコ良くてセクシー」ということ。まるで飼っているヘラクレスオオカブトみたいだと大興奮です。
「ヘラクレスって」と小声でツッ込む密葉。常秀(じょうしゅう)といい、東方家の男はアホばっかですね。
どーでもいい話ですが、やまぴーは「ヘラクレス」と聞くと、映画「ナッティ・プロフェッサー」でおばあちゃんがデブな孫をヘラクレスと呼ぶシーンがいつも浮かんでしまいます。
ヘラクレスの鼻に興奮したのか、密葉をお姫様抱っこで寝室へ連れていき、イチャつこうとする常敏。
「まだ3時前だってばア――ッ」
「その鼻でオレの色んな所をつっついてくれ」
ベッドの中で密葉が思い出したのは、息子のつるぎの件。ミナちゃんが校門で挟まれた事件のとき、つるぎが何か隠し事をしているように見えた、と常敏に話します。
「ああ…… そっちか」
あからさまに興味のない顔をする常敏。そりゃ「ミナちゃん事件」など「新ロカカカの枝」に比べれば何でもありません。
しかし、密葉にはつるぎを護ると決めつつも、ひとつ気がかりな点があります。それは、野外活動のときにミナちゃんがつるぎを「子供殺しの孫」だと侮辱したことです。それが事実ならつるぎには動機があります。
密葉の話を聞いて一気にシリアスな表情になる常敏。母である東方花都(ひがしかたかあと)の子供殺し。それは息子・常敏の呪いを解くための行動であり、その真相を知る者は常敏のみですから当然のことでしょう。
なにより、ジョジョの世界で「侮辱」など、殺人も神は許してくれます。
「この世には「運」と「不運」が在る」
常敏が密葉に語り始めます。そして、結果が「良かった」だとか「悪かった」だとか、原因は「善」だとか「悪」だとか、そういったものは錯覚であると。
人間単体の一対一になったとき、そこに存在するのは――
「只…「強さ」と「弱さ」だけだ」
「強くて「生き残るもの」と弱くて「滅びるもの」」
そして、つるぎは東方家の長男として「強く」なるという事を理解しており、東方家は更に「強く」なりつつある、と。
「…どう社会のルールや法律が変化しようと」
「この東方家の土地にどんな残酷な敵がやって来ようと」
「容赦はしない」
「オレたちは「強さ」が手に入るからだ」
久しぶりに聞けた逆境と強さに対する荒木節、相変わらずシビれます。憧れます。
二人の囚人が鉄格子の窓から外を眺めたとさ
一人は泥を見た
一人は星を見た
連載当初から姿勢は変わっていませんね。
ゴキブリのたかるパンを食べながら「逆にもっと強くなってやるッ!」と誓う徐倫の勇姿はいまだに覚えています。
やっぱ時代に取り残されようとも荒木節は不滅です。
でも、これでミナちゃん校門事件の真相はうやむやになるでしょう。
神出鬼没の院長
カブト虫を身体に這わせながら熱弁する常敏ですが、真相を知らない密葉は今ひとつピンとこない様子です。そんな密葉が窓から外を見ると、見覚えのある人物が東方家の敷地ギリギリの場所に立っています。
全身黒のスーツに丸帽子、首にはスカーフ、そして右手には杖。そう、TG大学病院の院長、明負悟(あけふさとる)です。
窓を開けようとする密葉ですが、急ぐあまり指をケガしてしまいます。思わずうずくまる密葉。そして再び視線を外に戻すと、もう院長の姿はありません。
なぜ院長が東方家の敷地にいたのか気になる密葉。普通に考えたら新ロカカカの枝を探しにきたのでしょう。昼下がりの情事をマーシーするために来たとは考えにくいです。密葉は下着姿のほうが露出が少ないですね。
しかし、院長自らが東方家に来るとは、岩人間サイドもいよいよコマが少なくなってきたのでしょうか。あるいは院長自身が捨てゴマなのか。
なにより疑問なのは、院長は現在TG大学病院にいるはずでは。病院と東方邸の時間軸が若干不明ですが、同じだとしたら院長は実在の人物ではなく幻覚か何かでしょうか。透龍(とおる)くんのスタンドが実在しない院長を皆に見せているとか。
いや、荒木先生は幻覚に対する評価が厳しく、スタンド能力の「ついで」程度に思っているフシがあるから、今回も不思議な演出ぐらいで終わるかもしれません。
4部での二つ杜トンネルの小部屋、5部でのポルポの指食い、6部での承太郎との面会、全部「ついで」扱いです。
3部で登場したケニー・Gのティナー・サックスだけはちゃんした能力だったけど瞬殺だったしなあ。
荒木先生は幻覚能力に恨みでもあるのかな。
指を怪我した密葉がバンソーコーをもらおうと常敏に話しかけたとき、常敏のコレクションの棚にロカカカの枝を見つけます。密葉はロカカカをドクター・ウー戦で見てますから見間違えるはずはありません。ファーローサボテンに接ぎ木したロカカカの枝は順調に育っている様子です。
常敏はロカカカの枝について特に何かを話す様子もありません。密葉からも質問はなし。この家族、秘密が多すぎますね。密葉も2億円や妊娠を常敏に隠してるし。
しかし、コレクション棚にロカカカを入れておくのはちょっと不用心ですね。寝室の掃除に来た虹村さんに見つかりますよ。
院長ッ、コッチヲ見ロッ!
場面は変わり舞台はTG大学病院内。前回から引き続き東方定助(ひがしかたじょうすけ)、広瀬康穂(ひろせやすほ)、豆銑礼(まめずくらい)の3人は、謎の院長である明負悟(あけふさとる)を追いかけます。
「明負悟ッ!オレを見ろッ!」
シアーハートアタックみたいなセリフを言う定助。さすが吉良吉影(きらよしかげ)が半分混ざってるだけあります。
院長に迫る定助が謎の衝撃に襲われます。二人の間にあった透明なガラスドアにぶつかったようです。
どーでもいい話ですが、永遠のカリスマ・矢沢永吉は、故障した自動ドアにぶつかったとき、「フェアじゃないね」とドアに向かって言ったそうです。さすが永ちゃん。シビれます、憧れます。
ガラスドアを康穂ちゃんのペイズリー・パークで開錠し、3人は院長に迫ります。
院長を追いかけて盛大に椅子にぶつかって転ぶ礼さん。転んだ恥ずかしさを紛らわすためか、待ったり逃げたりの院長にキレています。
しかし黒幕は目の前です。羽伴毅(うーともき)、アーバン・ゲリラ、プアー・トム、羽伴毅(うーともき)の3人、さらには組織下部の田最環(だもたまき)、八木山夜露(やぎやまよつゆ)までも仕切り、ロカカカの栽培を独占していたラスボスです。
やまぴーとしては、ダモカンを下っぱ呼ばわりされてちょっと悲しい。
院長を指差す定助の手から出血が。いつの間にか小指を負傷していたようです。先ほど密葉も院長を見かけたとき指をケガしていました。これは偶然なのか、それともスタンド攻撃の一部なのか。
礼さんはロビー左側、定助と康穂ちゃんはエスカレーター右側から院長をはさみ込むため二手に分かれます。3部のDIO戦でもやったハサミ討ちの形です。
しかし、院長を通り越して定助たちと対面してしまう礼さん。「定助?」とつぶらな瞳で不思議がる礼さんの後ろから病院の外へ出て行こうとする院長。慌ててUターンして院長を追うも、今度は盛大に傘立てにぶつかって転ぶ礼さん。
礼さん、大丈夫か?
このまだとパーティー内でポルナレフやFFと同じポジションになるぞ。
「本当に89なのか…?」
やっぱり院長の年齢が気になるお茶目な礼さん。
もし、院長のスタンドが時止めタイプなら、今回の礼さんの失態も全部院長のイタズラで説明がつきますね。ポルナレフを担いで階段の下に移動させていたディオ並のイタズラです。
スマホを渡しただけなのに
エントランスで院長の姿を見失った3人は、監視カメラにペイズリー・パークを侵入させて院長の足取りを追います。録画映像でも見当違いな方向へ走っている礼さん。その映像を見て赤面する礼さんです。きっとロカカカの枝の件での康穂ちゃんの仕返しでしょう。
どの監視カメラの映像でも顔が確認できない院長。なんだか攻殻機動隊の笑い男みたいでも。
でも笑い男は電波ジャックだからちょっと違うか。
あるいは「エネミー・オブ・アメリカ」という映画でジーン・ハックマンが演じていた、「監視衛星に撮影されないように野外では上を向かない調査員」とか。記憶が曖昧なので違ったらすいません。
録画映像を確認する康穂ちゃんのスマホに着信が。発信者は元カレであり、敵側のニオイがプンプンする透龍(とおる)くん。定助が康穂ちゃんに着信を伝えるも、院長を追跡中のため応対しません。そうしてスマホには伝言メッセージのアイコンが。
二手に分かれていたとき、康穂ちゃんから「今は何も想ってない」と説明された透龍くんですが、気になる定助はメッセージの再生ボタンを押してしまいます。
そこには透龍くんから康穂ちゃんへの愛のメッセージが。そして「思い出の場所で会おう」の言葉とともに、海岸で撮影したと思われる水着姿の二人の写真が添付されています。
リア充満載な二人の写真に茫然として言葉を失う定助。康穂ちゃんのスマホを勝手にマーシーした罰でしょうか。というかスマホを渡しただけなのに、元カレとの過去を知られてしまう康穂ちゃんが可哀そう。ちょっと前にあった映画みたい。
実は思い出の場所が二本松の海岸で、そのまま1901年に流れ着いた幼児の伏線回収に繋がっていくと嬉しいです。
しかし、透龍くんのメッセージには不可解な点があります。前回のやりとりで康穂ちゃんが話していない内容も盛り込まれており、ひょっとしたら定助が聴くことを前提としたメッセージなのかもしれません。それ以前に「思い出の場所」とか来月にはスルーされてるかも。
その時スデに攻撃は終わっているんだッ
監視カメラの映像を調べ続ける康穂ちゃんですが、一向に院長の行方はわかりません。そのとき、礼さんが院長を追跡していたときことを思い出します。先ほどぶつかったのは傘立て、その前は待ち合いロビーの椅子、さらに前は少年の乗った担架。短時間にぶつかりまくった礼さんから意外な一言が。
「これは攻撃だ あれはブツかって来ていたんだ」
そこには両足がコマ切れになるほどのダメージを負った礼さんの姿が。物にぶつかっているだけかと思ったら、すでにスタンド攻撃を受けていたようです。
これは礼さんとって大変マズい事態です。両足のダメージもマズいですが、もっとマズい事態が予測されます。それは、回復役がいない8部において、自己修復能力がある礼さんは真っ先に敵の攻撃を受ける可能性がある、ということです。
今回の礼さんは、二手に分かれたりあらぬ方向を向いたり両足を切断されたりと、ポルナレフを彷彿させる活躍ぶりでしたね。プアー・トム戦から奇跡の生還劇を見せた礼さんが、かませ犬にならないことを祈るばかりです。
なお、やまぴーの予想では傘立ての傘がグッチのスタンドで、礼さんを攻撃したのだと思っています。
本体は密葉の意地悪でエレベーターに乗れなかった老婆。密葉の仲間と勘違いされて礼さんは攻撃を受けたのでしょう。
次回、大ケガした礼さんを見た定助が、ジョルノ並の推理力を発動。敵スタンドが「医院長の年齢を疑った者を優先的に攻撃してくる」ことを突き止めて、いざ反撃開始!
すいません。正直なところ全然わかりません。
ラストのアオリは
既に敵の術中に…!?
まとめ
85話のポイントは以下のとおり。
- TG大学病院長が東方邸を監視していた
- 密葉は常敏がロカカカを栽培していることに気づいた
- 院長には追跡をかわす能力があるようだ
- 透龍は康穂に「思い出の場所で会いたい」と留守電をした
- 豆銑礼は追跡中に攻撃を受け、両足に大ダメージを負った
やはり気になるのは院長の正体とスタンド能力です。「相手に何かをブツける」と「追跡を逃れる」ができる能力。ぶっちゃけ、時止めができればどちらも可能です。ただ、病院や東方邸に瞬時に移動できるとなると、もうワケがわかりません。
さらに院長と透龍くんの関係性。さらに透龍くんは康穂ちゃんの元カレという設定です。こうなると、実は康穂ちゃんがジョジョリオンの核となる人物だった、という展開も予測できるワケです。昔から岩動物とも因縁があるので可能性は十分あります。
やまぴーとしては、康穂ちゃんと透龍くんの思い出の場所が二本松の海岸で、そこから宝石の幼児の謎の伏線が回収されることを期待しています。さらに空条仗世文(くうじょうじょせふみ)が溺れたのも同じ海岸で、そのときに宝石を飲みこんでいたとか。さらに、透龍くんは康穂ちゃんが別れたあとに、常秀と引き合うようにお膳立てしてたとか。で、その手伝いをしたのが作並(さくなみ)カレラだとか。
今回もいろいろと推理してますが、ひとつも当たらない自信はありますよ。
おまけ
ウルジャン目次の荒木先生のコメントは、
新元号おめでとうございます。荒木家も新しい墓石にします。
やまぴーの予想では、新元号は『波紋』か『覚悟』でしたが外れてしまいました。
墓石はやっぱりスコリッピが彫るのかな。
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