kotoba36 2019年夏号シャーロックホームズとコナンドイル 荒木飛呂彦先生インタビュー

kotoba36 2019年夏号 シャーロック・ホームズとコナン・ドイル

 

集英社より発行されている言論誌『kotoba』の2019年夏号(No.36)「シャーロック・ホームズとコナン・ドイル」に掲載された荒木飛呂彦先生のインタビューを紹介します。

 

特集 シャーロック・ホームズとコナン・ドイル

 

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kotobaとは

kotobaは「多様性を考える言論誌」として2010年9月に集英社から創刊。季刊誌として年四回発行されています。

特集テーマが毎回バラエティに富んでいるのが特長で、これまで「宇宙」「死」「美術」「南方熊楠」「ブレードランナー」「孤独」「シャーロック・ホームズ」「スティーヴン・キング」などが特集として取り上げられています。

 

kotoba2019年夏号の特集について

kotoba2019年夏号の特集は『シャーロック・ホームズとコナン・ドイル』です。

1887年、コナン・ドイルが創造したシャーロック・ホームズ。
このエキセントリックな探偵と60を数える作品は、現在も世界中の人々を魅了し続けている。
ドイルとはいったい何者なのか? ホームズはなぜ愛されるのか?
当時の社会背景を追いながら、原作者ドイルの実像と多様な著作群、そしてホームズの魅力に迫る。
<集英社公式サイトより>

 

kotoba2019年夏号の荒木先生インタビュー

荒木先生のインタビューのタイトルは『ホームズに学んだ、物語の基本原理』

少年期よりホームズに親しんできた荒木先生は、コナン・ドイルの画期的な創作手法を自身の漫画へ応用されていたとか。
「この世のあらゆる物語はホームズに通じる」とまで断言する荒木先生が、創始者の視点からホームズの魅力を読み解きます。

以下、個人的に気になった箇所をピックアップします。

 

僕自身も少年時代にホームズを読んでいなければ、漫画家になっていたかもわからないですし、『ジョジョの奇妙な冒険』も描けていなかったと思います。ホームズは僕の漫画家人生にとって守護霊のような存在です。

 

ホームズがすごいのは、天才なんだけど嫌なやつというキャラクターを確立したことにあります。

 

ホームズのキャラクター設定を応用している主人公はとてもいいですよね。一例を挙げれば、映画『羊たちの沈黙』でアンソニー・ホプキンスが演じたハンニバル・レクターです。

 

ホームズが変わっていて、嫌なやつであっても読者が共感できるというのは、ワトスンの語りがあってこそなんです。彼が社会に知られていないホームズという人物を語り、彼の事件解決までの過程を手記として発表することで、物語は矛盾なく成立する。

 

今だから堂々と言えますが、僕が初めて「週刊少年ジャンプ」で連載した『魔少年ビーティー』は完全にホームズのパクリです。主人公のビーティーがホームズで、語り手になっている相方の公一くんがワトスンです。

 

(岸辺露伴について)
彼の人間に対する飽くなき好奇心とか、面白い漫画を描くためなら何をしてもいいという動機で行動しているところなんかは、確実にホームズが原型になっています。

 

大原則として、物語の悪役は、主人公の価値観を全面的に否定するものじゃないといけないんです。悪役には悪役の哲学が必要で、そこは主人公の哲学と根本が重なってはいけない。

 

昔、携帯電話が出てきたばかりのころに「もうサスペンスドラマは滅びるんじゃないか」という議論があったんです。

 

BBC版でもスマホやパソコンを使っているけど、やっぱりそこにいるのは変わらない「シャーロック・ホームズ」ですよね。

 

コナン・ドイルを尊敬している荒木先生だけに、ホームズに対する分析も凄まじいものがありました。そしてちゃっかりビーティーでパクってました発言。抜け目のない奴!と言いたくなります。

ビーティーの公一くんが、ジョジョ四部の康一くんに受け継がれていくことを考えると、ホームズの基本原理が荒木作品の骨子を築いているのは間違いないでしょう。

興味のある方は、ぜひ全文を読んでみてください。

 

特集 シャーロック・ホームズとコナン・ドイル

 

 

 

kotoba2018年春号目次

特集 シャーロック・ホームズとコナン・ドイル

I 創作者が語るシャーロック・ホームズ&コナン・ドイル
アンソニー・ホロヴィッツ 私にとってのホームズ、そしてコナン・ドイル
荒木飛呂彦 ホームズに学んだ、物語の基本原理
あさのあつこ 特異な才能を引き立たせる「相棒」の存在

ホームズ&ドイル年表

II シャーロック・ホームズを読み解く
日暮雅通 あちらのホームズ、こちらのワトスン、どう違う?
北原尚彦 実作者が見るホームズ・パロディ/パスティーシュ
石戸諭 シャーロック・ホームズとメディア
志村真幸 ホームズとカニバリズムと南方熊楠
川島昭夫 コナン・ドイルの修学旅行
橋本幸士 物理学者が見たシャーロック
駒月雅子 シャーロック・ホームズの家計簿
日暮雅通 ホームズ翻訳史の変遷と現状
植田弘隆 シャーロック・ホームズと戦争
南條竹則 『緋色の研究』と『爆弾魔』
中野香織 ホームズの英国的な変人ファッション
いしいひさいち ワトスン文書

III コナン・ドイルを探究する
キャサリン・クック コナン・ドイルが目指したもの
日暮雅通 未邦訳作品をめぐる冒険
松居竜五 コナン・ドイルとボーア戦争
新井清司 日本人、コナン・ドイルに会う
横山茂雄 闇から光明へ コナン・ドイルとスピリチュアリズム
関矢悦子 行方知れずになった作品の足取り
熊谷彰 書簡から読み解くドイル

(一部省略)

特集 シャーロック・ホームズとコナン・ドイル

 

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◆荒木飛呂彦先生インタビュー
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kotoba2019年冬号『孤独のレッスン』
kotoba2018年春号『ブレードランナー2019-2049』

 

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