ジョジョリオン「#90 危険な追跡 その②」のネタバレ感想[ウルトラジャンプ2019年10月号]

ウルトラジャンプ2019年10月号に掲載されたジョジョリオン90話『危険な追跡 その②』のあらすじと感想を、ジョジョ歴30年の管理人やまぴーがネタバレありで語らせていただきます。

※これまでのジョジョ全般のネタバレにも触れていますのでご注意ください。

前回のあらすじを忘れた人は↓

90話のあらすじと感想

ぼくの名はジョースケ

扉絵はスタンド・ソフト&ウェットでオラオララッシュをかます東方定助(ひがしかたじょうすけ)。

アオリは
抗い進め――

歴代主人公のなかでも一番非力なラッシュに見えます。

ページをめくると先月に続き、みずからパトカーに逃げ込んで雨の攻撃から身を守る定助と豆銑礼(まめずくらい)。

アオリは
死の雨!!

定助と礼さんにとっては上から銃弾が降り注いでいるも同じ状況。かなり無理ゲーな展開です。

「オレたちの『追跡の意志』がスタンドのスイッチだッ」

明負悟(あけふさとる)院長を「追う」と思った途端に、必ず何かが『激突』してくる。遠隔自動操縦型の弱点である本体を完全にカバーしている恐るべきスタンドです。

「おまえらッ パトカーから降りなさいッ!」

パトカーに避難したのも束の間、包囲した警官たちから外へ出るように言われる定助と礼さん。殺人事件の容疑者ですから当然でしょう。

「守られるべき人権」がどうこうと、こじらせ発言をして外に出ることを拒否する礼さん。警官にとっては面倒くさいタイプの容疑者です。

さらに数台のパトカー、護送車まで到着して二人は完全包囲されます。

「豆銑さん 俺の名前は…『東方定助』…」
「でも…これはオレの『名前』じゃあない」

突然、静かに自分のことを語り始める定助。体の半分は空条仗世文(くうじょうじょせふみ)だが、東方定助の記録はどこにもない。自分はあいまいで消えた存在だと話します。

突然の告白に戸惑う礼さんに、定助は続けます。

「絶対「新ロカカカ」は手に入れる」
「あなたにそう言いたいんだよ… 豆銑さん」

「決着は今… この場でつける!」

空条仗世文と身体の残り半分である吉良吉影(きらよしかげ)。この二人に共通点があるとすれば、それは吉良ホリー・ジョースターでしょう。母であり、命の恩人です。

「吉良の… ホリーさんの為に… なんとしてもオレは完全な「等価交換」を手に入れなくてはならないんだよ」
「それだけがオレの『存在の証明』だ…」

これからの自分の行動を再認識するように話す定助ですが、礼さんには何がなんだかサッパリわからない様子。

まるでラグーン号の上でいきなりジョルノの夢を聞かされたアバッキオ状態です。

ジョルノジョバーナには夢がある

東方定助には夢がある!

「院長を「追う」のは… オレだけだ!」
「あんたは追わない 行くぞ!!」

戸惑う礼さんにかまわず話を終えた定助は、「援護は頼む」といきなりパトカーの外へ飛び出します。こんなところまでラグーン号のジョルノみたいです。

車から出てきた定助の太ももを雨粒がドスドスと貫通します。太ももから溢れ出る血しぶき。

しかし、そのまま雨の中へ飛び出していく定助。礼さんの制止の叫びもむなしく、定助の背中から胸へ雨粒がバスバスと貫通していきます。礼さんは定助の背中をかばおうとドギー・スタイルを伸ばしますが、雨粒の激突を受けた定助は地面に倒れ込みます。

「定助ェェ――ッ」

パトカーから飛び出した礼さんの身体に、雨粒がパラパラと落ちていきます。貫通はしていません。定助が「自分だけで追跡する」と宣言したため、礼さんは攻撃対象から外されたのでしょうか。

一方の仗助は体中に数十ヶ所、さらには頬と頭部にも雨粒が貫通。頬と頭部ってジョニィも弾丸食らった場所です。さすが半分子孫です。というか頭部はどう見ても致命傷に見えるんですが大丈夫でしょうか。「一歩遠い」とかでセーフでしょうか。

「急げッ 救急車を呼んでくれッ!」
「重症だッ!」

瀕死の定助に慌てふためく礼さんと、事態を呑み込めない警官たち。倒れ込んで意識を失った定助を見ると、雨はもう身体を貫通していないようです。意識を失うことで「追跡の意志」もなくなり、スタンド攻撃が解除されたのでしょう。まさに捨て身の攻略法です。

到着した救急車で搬送される定助。一方、手錠をはめられてパトカーの後部座席に拘束される礼さん。これから礼さんは留置所、定助は救急病院へと搬送されます。しかも搬送先の病院は、TG大学病院

「なるほど… 近づけたな定助」

そう、定助はTG大学病院へ搬送されるために、あえて雨粒の激突を受けたのです。さらに事前に「追跡の意志」を自分のみに持たせることでスタンド攻撃も解除。ジョジョらしい反則スレスレな解決法です。

ページを戻ってみると、駆け出す定助の上で礼さんがドギー・スタイルを使って雨をガードしているシーンがあります。来月号あたりには「幸運にも重要な器官の損傷は免れた」とかで、ベッドから起き上がれるはずです。

それにしても、こういう状況のときに何故みんな事前説明をしないのでしょう。やる前に説明すれば仲間もビックリせずに済むのに。フィクションとはいえ気になって仕方ありません。

昔観た海外ドラマ「24」のジャック・バウアーも、「説明している時間はないッ」か「今はこうするしかないんだッ」の2つしか言わずに、どんどん暴走してたのを思い出します。

ジャック・バウアー

ああっ女神さまっ!

シーンは変わり閑静な住宅街。広瀬康穂(ひろせやすほ)と元カレの透龍(とおる)くんが、玄関前の階段に座って話をしています。

「覚えているかなぁ… ペルセウス座の方角…」
「月と水星が並んだ時 この階段で… 今と同じように 僕らは2人並んで座っていた」

いきなり星座とか星占いとか女子力高そうな会話を始める透龍くん。彼は露伴がマーガレットに掲載されたことで生まれたキャラな気がします。

ちなみにペルセウス座は流星群で有名な星座。ペルセウスはギリシャ神話に登場するゼウスの血を引く半神で、メドゥーサ退治やアンドロメダを妻にした人物です。

ペルセウス

『電気ってはみ出して空を飛べるんだよ』
『電線に穴が開いてなくてもね』

むかし康穂ちゃんが言った言葉を思い出す透龍くん。電柱から隣の家まで行ける、ということを康穂ちゃんは言ったそうです。

しかし、透龍くんが考えたことは違います。『電気が空中を飛ぶ』というキーワードから、電磁誘導の仕組みを考え、ワイヤレス充電コードのアイデアを考案。それをアップルとファーウェイとソフトバンクに持ち込んだのです。

ワイヤレス充電器

余談ですが、ワイヤレス充電コードの仕組みは、電気を飛ばすのではなく磁界を発生させます。

「僕は君のことを「女神」だと思った 「女神」の一言だと…」

あの一言で電磁誘導を思いつくなんて、落ちるリンゴを見て万有引力の法則を発見したニュートン並ではないでしょうか。しかも透龍くんは医者のタマゴでもあるという、とんだ天才児です。カーズ、フーゴと並ぶジョジョ界の3大天才児ですね。
あ、マニッシュ・ボーイもいるな。

しかし、透龍くんのアイデアが採用されることはありませんでした。

『世界中には同時に同じ事を考えている者がたくさんいるんだよ』
『ひと足遅かったアイデアだね』

まるで昔ヤンジャンで読んだ「栄光なき天才たち」のイライシャ・グレイみたいです。電話を二番目に発明したという天才。2位じゃダメなんでしょうか?

当時の透龍くんは、将来が不安でいっぱいだったそうです。

「そして「不安」というキャラにはパートナーがいて「怒り」ってヤツが一緒なんだ」

怒りで何も考えられなくなり、女神である康穂ちゃんの前からも姿を消した透龍くん。しかし、もう一度あの頃に戻りたいと、透龍くんは康穂ちゃんに復縁を持ちかけます。

さりげなく自分のスペックを強調してから康穂ちゃんへのお願い。透龍くんはかなりのプレゼン能力の持ち主です。

見つめ合う康穂ちゃんと透龍くん。盛り上がるムードのなか、康穂ちゃんのスマホに着信が。スマホの画面を見る康穂ちゃん、をひざまずいて見る透龍くんの表情がメッチャ怖いです。きっとコレが素顔でしょう。

『見つけたわッ!』
『ペイズリーパークが豆銑さんを』

着信元は康穂ちゃんのスタンドであるペイズリー・パーク。コンビニで買い物する礼さんの姿を監視カメラで発見します。そのまま礼さんの行方を追跡、街頭カメラの上に乗ったり電線を伝っていくペイズリー・パークの表現がすごく良いです。まさしく能力の具現化です。

しかし、すでに礼さんの姿はありません。街頭カメラより高い樹の上を移動していると推測する康穂ちゃん。

「あたしに自分たちを探せといっておきながら…」
「身を隠すにも程がある」

よく見るとこのコマに前月登場した剪定師の軽トラが見えます。荒木先生ナイス!康穂ちゃん惜しい!

あっけなさすぎる…素顔の登場

ひざまずいてヒザが痛くなったのか、透龍くんは立ち上がり康穂ちゃんに話しかけます。康穂ちゃんの力になりたい透龍くんにはひとつ気になることが。それは康穂ちゃんたちが院長を追っていた理由です。

「あの時 君たちはTG大学病院で何をしていたんだい?」

「それは言えないわ…」
「透龍くんには全く無関係な事」

透龍くんに対してまだまだガードが固い康穂ちゃん。しかもその返答に「うん…そうだね…」とアッサリ引き下がる透龍くん。しかも院長の写真を見せられるかも、とスマホで撮った写真の検索を始めます。

これにはビックリする康穂ちゃん。TG大学病院ではあれだけ苦労しても見られなかった院長の顔写真を透龍くんが持ってるとは。肩すかしにもほどがあります。

ところで透龍くんは「バイトの僕の雇い主だからね」と言ってますが、雇い主と写真なんてスマホで撮るものかな。やまぴーは社長と写真なんて生涯一度も撮ったことないですよ。

一緒に写ってる写真ではないけど、と康穂ちゃんに写真を見せる透龍くん。そこにはバッチリ明負院長の顔が写っています。瀕死の重傷を負って講演会に乗り込む定助の立場が台無しです。

写真の院長はTG大学病院で見かけたときのように丸帽子とスカーフを着用、顔は面長で右目に片眼鏡、89歳らしいシワ、そして口のまわりにはトゲトゲのヒゲ。
ちょうど重ちーの頭のようなトゲトゲです。ちょっとして重ちーも岩人間だったんでしょうか?まさか4部の頃から伏線を張っていたなんて驚きです。

ただ、ジョジョでは初登場から顔が変わることが多いので、あまり確定と思わない方がいいでしょう。ホットパンツは仮面つけてたし、小林玉美や間田敏和は等身変わったし、アナスイなんて性別も変わったもんな。

個人的には「記憶の男と似ている」とか「高価な宝石をぶら下げてる」とかだと話の進展があって良かったなあ。

そして、院長の顔以外にも康穂ちゃんが驚くことがひとつ。それは院長と一緒に写っている人物です。

「い… 一緒に居るのは……」
密葉さん!!…」

写真には診察椅子に座っている東方密葉(ひがしかたみつば)の姿も。
……とはいえ、院長探しを始めたのはドクター・ウーを倒して密葉と別れたあと。密葉が院長との関係を隠してたことにはならないでしょう。

しかし、85話で密葉は院長のことを「遠くからのお見かけで一度見た」と独白しています。この写真は明らかに至近距離ですね。うーん、これはやっちまったかな?

突然、降り出してくる雨。そういえば、4部のラスボス戦も雨でした。8部はまだラストではなさそうですが。

ラストのアオリは
深まる疑惑…

うーん、疑惑っていうより矛盾かなぁ。

新ロカカカ―収穫まで
【 あと48時間 】

90話のまとめと考察

90話をまとめると、ポイントは以下のとおり。

  • 定助のみが追跡者となり雨による重傷を負うが、スタンド攻撃は解除される
  • 重傷を負った定助は緊急搬送によりTG大学病院へ運ばれる
  • ワイヤレス充電コードを発明した透龍くんが康穂ちゃんに復縁を持ちかける
  • 透龍くんが撮ったスマホの写真には明負院長と一緒に密葉が写っていた

89話から時間の進行はほぼナシ。しかし自動追撃の解除や明負院長の顔公開など、進展はかなりありました。特に院長の顔写真、もう透龍くんのスマホにペイズリー・パーク侵入させたら黒幕の正体とかアッサリわかるんじゃあないでしょうか。

ただ、ここまで来ると透龍くんにはむしろ無関係でいてほしい気もします。7部の憲助みたいなポジションで。

やまぴーの予想としては、あの写真はドクター・ウーが粒子でコッソリ院長に顔変えて撮ったんだと思います。ホラ、側頭部あたりのパンチパーマが一緒じゃあないですか。あと手にシワがなくて若い。これなら密葉の独白とも整合性が取れます。化けた理由は…透龍くんとの悪ふざけかな。

真面目な話だと、透龍くんの「僕と一緒の写真では無い」というのが、「院長=透龍説」に拍車をかけたと思います。でもTG大学病院での追跡で同時に二人いたのでは?と思われるでしょうが、院長は影武者です。後ろ姿のみなので背丈さえ合えば誰でもできる簡単なお仕事でしょう。

次号では講演会が始まるでしょうが、ひょっとしたら礼さんのストーンオーシャン編が始まるかもしれません。能力も徐倫と似てるピッタリです。そして同室の囚人が「お前を始末するよう花都に言われた」と話しはじめ、物語はさらに迷宮化します。

最近思うのですが、8部のジャンルは「ミステリー」ではなく「海外ドラマ」のほうがいいんじゃあないでしょうか。レンタルビデオ屋でも「サスペンス」や「ホラー」と一緒に「海外ドラマ」ってコーナーがあるから、ジャンルとしては確立されてるよね。

おまけ

ウルジャン目次の荒木先生のコメントは、

今年はブヨにとにかくやられた。短パンで山行っちゃったから…。

ブヨ

そりゃ短パンで山に行けば虫に刺されますよ。コーラを飲んだらゲップが出るっていうくらい確実ですよ。っていうか短パンで山って荒木先生若いな。

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ディアボロモデルなら時間すっ飛ばせるかも。ブチャラティモデルなら遅刻しそうなとき「覚悟はいいか?」とか自問自答できそうです。

#91へつづく→

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