ジョジョの奇妙な冒険の第九部と思われる『JOJOLANDS(仮)』
『JOJOLANDS』とは一体どのような物語になるのでしょうか。
ジョジョ歴30年の管理人やまぴーが、これまでのジョジョ各部の物語を基に、『JOJOLANDS』を予測&考察します。
JOJOLANDSとは何か
ジョジョリオン最終話が掲載されたウルジャンにあった荒木先生のコメントは以下の通り。
ジョジョリオン10年間ありがとうございました!
少し休んで、新『JOJOLANDS(仮)』でお会いしましょう。
このコメントから、まだジョジョの物語は続いていくこと、そしてジョジョ第九部のタイトルは「JOJOLANDS」または「ジョジョランド(ズ)」であることが分かりました。
逆に言えば、現状では『JOJOLANDS(仮)』というタイトル以外の情報は何もありません。
まず次回作の仮タイトルとなっている「JOJOLANDS」の中にある「LAND」という単語に注目します。LANDという単語の意味は以下の通りです。
land [名] 陸地、土地、土壌、国、国民
タイトルは「LANDS」と複数形になっているため、一か所ではなく様々な国や土地が登場する可能性が高いです。ちょうど第三部や第七部みたいな展開でしょうか。
これまでの部でけっこうな土地と国々が登場してます。新天地だとすると、かなり候補は絞れそうです。
また、これまでの部の構成は以下の通りです。
A軸:[第一部][第二部][第三部][第四部][第五部][第六部]
B軸:[第七部][第八部]
普通に考えれば、JOJOLANDSは第八部のあとに続く第九部の位置づけでしょう。しかし、新たにC軸を発生させ、そこからJOJOLANDSを始める可能性もあります。
あるいは、これまでの各部を「LAND」と捉えると、JOJOLANDSというのはこれまでのジョジョの物語の集合体を意味するのかもしれません。
これらの推測を基に、記事後半では『JOJOLANDS(仮)』がどのような物語になるかを予測、考察します。
JOJOLANDSはいつから始まるか
荒木先生のコメントに「少し休んで」とあるとおり、JOJOLANDSの連載開始は少し先になりそうです。荒木先生の「少し」の感覚が短いことを祈るばかりです。
やまぴーの予想では、荒木先生はジョジョ休載中にどこかの雑誌で岸辺露伴の新作を発表すると思ってます。あるいはSPURでファッション系スピンオフ漫画を描くか。
JOJOLANDSの連載開始は、ストーンオーシャンのアニメが始まる2021年末か2022年初頭あたりがタイミング的に妥当かと思います。露伴のドラマも年末にありますし。
ひとつ懸念点があるとすれば、上遠野浩平先生とカラスマタスク先生によるスピンオフコミック企画とバッティングする恐れがあります。せっかくのスピンオフ企画が、JOJOLANDSの陰に隠れてしまわないか不安です。
それ以外の時期だと、金沢でジョジョ展が始まる2022年4月末もタイミング的には良いです。ただし、ウルジャンの売上的に半年以上休むのは厳しいと思います。
しかし、休載期間中にウルジャンで岸辺露伴を何回か描けば大丈夫かも。
JOJOLANDSは8部から20年後の物語である
それでは、ここからはやまぴーの考えるJOJOLANDSの案をいくつかご紹介します。
まずは比較的ノーマルな案から。時代は2031年、第八部から20年後です。20年経てば定助の子供もそこそこの年齢になっているでしょう。現在から10年先の近未来ですから、表現にも無理がないと思います。
2000年に連載が始まったストーンオーシャンの時代設定が2011年なので、ちょうど同じくらいですね。
主人公はもちろん東方定助の子供です。定助と康穂ちゃんの…と見せかけて、変化球で大弥ちゃんとの子供にします。名前はジョジョと読めれば何でもいいです。とりあえず貞助(さだすけ)とします。
また、七部以降はダブルバディ体制が多かったので相方として常秀の息子、蘭道(らんどう)も登場させます。二人揃うと「ジョジョランド」と読めるのがポイントです。
ちなみに、蘭道の母親は康穂ちゃん…と見せかけて、変化球で作並カレラです。むかし、文くんがアメリカ旅行に来た女子大生と浮気して産まれたのがカレラなので、血統問題もクリアです。
さらに第九部では、つるぎの妹である東方常華(じょうか)も登場させます。第四部の承太郎ポジションです。
そして冒険の舞台についてはJOJOLANDSの名にふさわしい場所です。第一話で「飛び魚が見たい」と、クルージングに出かけた三人の船が大嵐のため遭難。目を覚ますとそこはアトランティス大陸でした。
そう、第九部の舞台は幻の海底都市アトランティスです。住民はスタンドの代わりに超兵器「オーパーツ」を持っています。第八部からの続きとして、オーパーツで蘇った夜露も登場します。チンチンは紛失したままです。ポジション的にはストレイツォです。
43年前に瀕死で海に浮かんでいたところをアトランティス人に助けられたテニール船長(本物)も登場します。川から海に流されてきたマジェントも登場します。アワビを密漁しようとして潮に流されてきた料理人と漫画家も登場します。
また、大昔に禁断の果実を持ってアトランティス大陸から姿を消した男のエピソードも登場します。オーパーツを使って地上で奇跡を起こすも最後は丘の上で処刑されます。もちろん、遺体はバラバラ保管です。
“LANDS”ということで、途中からはムー大陸やレムリア大陸も登場します。移動手段として、潜水艦型スタンド「パワー」を操るチンパンジー(本体名ハウエバー)が仲間になるので問題はありません。
JOJOLANDSはタイムループものである
ジョジョは各部ごとに新しい手法が登場しています。ということで、シリーズ初として第九部も主人公は定助が続投します。舞台も第八部のままです。ストーリーは以下のとおり。
憲助さんの退院祝いのケーキを選んでいる定助の背後から人影が現れます。それは長髪の男、定助の記憶に一瞬現れたあの男だったのです。
「お前はッ!」と驚く定助の後頭部をつかみ、顔面をホールケーキに叩きつける記憶の男。スポンジケーキをモゴモゴさせる定助の耳元で、記憶の男は話します。
「また失敗したな定助。ホリーが助かってないじゃあないか。スタジアムのロカカカはどうした?宝石の赤ん坊は?はじめからやり直しだ」
ケーキに顔面をうずめた定助の肩に、ガブリと噛み跡をつける記憶の男。クリームで窒息しそうな定助がケーキから顔を上げたとき、目の前には花柄のスカートをはいた見知らぬ女の子がいたのでした。
第九部はタイムリループものです。伏線の未回収や矛盾が多かった第八部の歪みを直すため、定助が再び壁の目から冒険を繰り返すのです。同じ場所を何度も繰り返すという意味での「LANDS」です。
途中で定助が死ねばやり直し。ラスボスを倒しても矛盾と伏線の未回収が残っていればやり直し。ホリーさんが救えなくても再スタートです。
定助は別ルートを探すため、書斎の本のしおりをあえて戻さなかったり、すだちとポンカンを埋めてみたり、常敏に陰毛を剃らせてみたり、礼さんをゴンドラから突き落としてみたり、バイク便の代わりにUberEatsに配送を頼んでみたり、あらゆる可能性を模索します。
ループを繰り返すうちに、記憶の男の正体が、ホリーさんがスタンド「バイツァ・ダスト」であることがわかったりします。コイツがレクイエム化すると、宝石の赤ちゃんになります。
第八部の伏線回収ができるナイスなアイデアではないでしょうか。しかし、伏線を回収するより、さらに傷口を広げる可能性の方が高いでしょう。
JOJOLANDSは正統派四部である
これまでジョジョの各部は、六部と七部を除けばタテ軸で繋がっています。しかし、どこかの部からIFのように枝分かれして、新しい物語を始めるのもアリだと思います。
西暦2038年、ちょうど第三部の1988年から50年後が舞台となります。さらに連載開始時のアオリ文句は『正統派第四部』です。続編が増えすぎたターミネーターシリーズで使われた「3以降はなかったことで」と同じ手法です。
調べてみると、”land”には「着陸する」という意味もありました。第三部からの流れで「着陸」といえばヤツしかいません。そう、カーズが地球にアイウィルビーバックするのです。
惑星探査機バージニアはマゼラン星雲で人型の宇宙ゴミと衝突。しかし、それはスペースデブリではなく、宇宙を彷徨うカーズだったのです。バージニアを乗っ取り地球へ戻ったカーズは、3Dプリンタで石仮面を量産し地球征服に乗り出します。
しかし、日本の天才科学者である霞の目博士が、生体兵器”Bizarre Adventure Over Heaven”(通称B.A.O.H)を発動し、カーズに対抗します。
スターリングラード戦線で秘密裏にシュトロハイムの部品を回収していたサイバーダイン社も、ドローンを搭載したナノ・シュトロハイムを開発。さらには、吸血鬼の現在地がリアルタイムでわかるアプリも開発します。
カーズのことを祖父から聞かされていた黒人大統領、ジャッキー・ブラウンも自ら戦闘機に乗り込み参戦。合衆国と同盟を結んでいる範馬勇次郎も参戦します。
現代に受け継がれる波紋戦士の末裔として、ロングブレスの美木良介や、アグニの呼吸のグレイシー一族も参戦。カーズVS人類の最終決戦がはじまります。
しかし、若い読者から「波紋法って鬼滅の刃のパクリでは?」と軽く炎上します。ジョジョ立ちまでが「が~まるちょばのパクリ」などと言われてしまいます。
ジャンプ黄金時代を彷彿させるノリの正統派第四部。若い読者にはサッパリですが、昔の読者を呼び戻す良いきっかけになるのではないでしょうか。もちろん、ウルジャン新年号は漫画家を集めてのコスプレ集合写真です。
JOJOLANDSはパラレルワールドである
ジョジョリオンでジョジョの世界もすでに8つ。これらひとつひとつがLANDと呼べるのではないでしょうか。ということで、第九部はこれまでの世界(各部)を行き来するパラレルワールドものです。
連載の長期化に伴い、各世界で歪みが生じ始めたジョジョワールド。その歪みを直すため、伏線回収を得意とする酉尾鰊(とりおにしん)、豆腐角浩平(とうふのかどのこうへい)、己壱(ざとわん)の3人が奮闘します。
そう、第九部の主人公はジョジョではありません。荒木先生よりジョジョに詳しく、伏線回収が得意な3人です。もうひとり、舞城王(オー!マイキー)という候補者がいましたが、「余計にややこしくなる」と仲間から外されました。
ジョジョの世界を直すため、3人はアナスイにおちんちんをつけたり、大統領をライザップに通わせたり、杜王トンネルの中に秘密の小部屋を作ったりと大忙しです。
さらには、ジャンプ編集部に市販のタロットカードの絵柄を使うのはダメだと教えたり、実写映画化は止められなくても承太郎役のキャスティングを変えようと奮闘します。
七部までの歪みを直した3人ですが、やはりジョジョリオンの歪みは強大です。もはや打つ手はないのか…、と力なく崩れ落ちる3人。
しかし、3人の裏でひとり1880年のイギリスへ飛んでいた舞城王。彼はこの時代にひとつだけ修正を加えます。それは「ダニーにヒザ蹴りを避ける芸を教える」こと。
こうしてジョナサンとディオは仲違いは回避。ジョナサンは考古学の道へ、ディオはジョースター家の資産運用へ、それぞれの才能を発揮させていくのでした。
<第九部 完>
JOJOLANDSはオールスターバトルである
オールスターバトルなど一瞬たりとも夢見たことがない。そんなジョジョファンは一人としてこの世に存在しない。それが心理です。
第九部あたりでそろそろ全キャラ登場のオールスターバトルしてもいいんじゃないでしょうか。ジャイアントロボとか衛府の七忍とかレディ・プレイヤー1みたいなやつです。
「ンドゥールVSアンジェロ」や、「康一くんVSサンドマン」みたいな同種バトルはもちろん、「ダービーVSミラションVS魔少年ビーティ」みたいな賭郎会員もビックリな騙し討ちロワイヤルも可能です。
「岸辺露伴&オインゴ&蓮見琢馬」の「文学少年チーム」VS「ホル・ホース&サーレー&マジェント」の「頭部に弾丸チーム」みたいなKOFっぽいトリオバトルまで実現できます。
各部からナンバーワンを集めた「ダリオ、カーズ、上院議員、小林玉美、ディアボロ、マックイイーン、義弟、東方常秀」による「ゲス野郎頂上決戦」など垂涎モノでしょう。
さらには、「ペットショップの死体を剥製にして透明ゾンビ化させるスポーツ・マックス」なんて合わせ技も可能です。対するは「シールで頭の数を増やしてケルベロス化したイギー」です。でも攻撃力は変わりません。
ジョジョワールドというか、もはや荒木ワールドなら何でもOK。「伊豆の踊子VS少年スパイ・アレックス」という、信者以外にはワケが分からないバトルまで起こります。
ジョジョワールドにおけるオールスター感謝祭。見たくないジョジョラーはいないはずです。
俺はマンダムで行く!
JOJOLANDSはメディアミックス案件である
「JOJOLANDS(仮)」という表記で思ったのですが、(仮)もタイトルに含まれているのかもしれません。ハロプロのアイドルグループ「アップアップガールズ(仮)」みたいな。
ってことは、第九部はアイドルものでしょう。もちろんメディアミックス案件です。ウルジャンってコラボ案件よくやるし。
主人公は新米音楽プロディーサーの焼野原Shinnosuke(やけのはらしんのすけ)。彼がアイドルグループ『六壁坂46』を成長させる物語です。ロリコンかと思ったら実はいい人なプロデューサー、虹元泰(にじもとやすし)も登場します。
先輩グループのメンバーとして、D4C48の間田敦子(はざまだあつこ)も登場。「映画版のことは嫌いでも、杜王町のことは嫌いにならないでください!」の名言は有名です。代表作は「恋するホイール・オブ・フォーチュンクッキー」です。
アイドルを応援するオタ集団として、ペンライトを持って踊るナランチャ、ミスタ、フーゴも登場。しかし、ナランチャだと思ったらT.M.Revolutionでした。
ホントにジョジョ立ちしているアイドルグループも登場します。
中ボスは西尾七瀬と中川翔子、ラスボスは石川さゆりです。
最終決戦のNHK紅白にて、屋形越えならぬ天城越えに挑戦します。
なお、イベントに合わせた短期連載のため、コミックス2巻ぐらいでアッサリ終了します。
JOJOLANDSはショート四コマである
ジャンプ黄金時代に連載していた「ろくでなしブルース」というヤンキー漫画は、デカい抗争話のあとに必ず「ろくでなしぶるーちゅ」というショート四コマがあったものです。
ジョジョもデカい話が続いたので、ショート四コマで息抜きしてみたらいかがでしょうか。それが『わくわくジョジョランド(仮)』です。
掲載はもちろんウルジャン最後尾。あるいは、スピンオフ漫画の後ろでもいいでしょう。ちょうど「終末のハーレム」と「ファンタジア学園」の関係になります。
スピンオフの後ろで本家が四コマを描く。他の大御所にできない事を平然とやってのける荒木先生に、シビれとあこがれが止まらないはずです。
JOJOLANDSの予想まとめ
やまぴーの考える『JOJOLANDS(仮)』案をまとめると、以下の通りです。
- 第八部から20年後の2031年、幻の大陸を舞台に、定助の息子と常秀の息子が活躍するオーソドックスな展開
- ジョジョリオンの矛盾を解消するまで定助が時間に囚われ続けるタイムループもの
- 2038年、地球に戻って来たカーズと戦う正統派第四部
- 各部の伏線未回収や矛盾を修復するパラレルワールドもの
- 最強を決めるオールスターバトルもの
- アイドルグループとコラボしたメディアミックス案件
- ショート四コマ
はい、いつも通り「好き勝手に妄想してるだけじゃねえか」ってやつですね。ただ、これまでの各部の流れや、「LANDS」の単語からの推測は、ひょっとしたらニアピンすることがあるかもしれません。
あと、上記に挙げてない案としては「ゾンビランド」があります。荒木先生はかつて「死後の世界」について言及されてたこともありました。マーベルヒーローのゾンビ版もヒットしてるし、ゾンビ信者の荒木先生としては挑戦したいジャンルかと思います。
ただし、ゾンビ漫画だと花沢健吾先生の存在が目の上のタンコブですね。
またネタが思いついたら追記します。
◆ジョジョランズネタバレ記事
「#002 ハワイ島にいる日本人」
「#001 仕組み(メカニズム)」
◆JOJOLANDS記事
JOJOLANDS(仮)の内容を予想&考察
◆岸辺露伴は動かない記事
「#02 六壁坂」ネタバレ感想
「#10 ザ・ラン」ネタバレ感想
「#09 D.N.A」ネタバレ感想
「#16 懺悔室」ネタバレ感想
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「岸辺露伴は叫ばない」ネタバレ感想
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