NHKにて2020年12月28日に放送された実写ドラマ『岸辺露伴は動かない」の 第一話『富豪村』についてのあらすじ、感想と考察、そして原作との相違点について、ジョジョ歴30年の管理人やまぴーがネタバレありで語らせていただきます。
実写ドラマ『富豪村』のキャスト
岸辺露伴:高橋一生
泉京香:飯豊まりえ
平井太郎:中村倫也
一究:柴崎楓雅
実写ドラマ『富豪村』のあらすじ
露伴邸に侵入する泥棒コンビ
時刻は夜更け、年配と若者の泥棒コンビが窓から一軒家に忍び込みます。部屋の内装はアンティークな雰囲気のある書斎。部屋の中央にはひときわ大きな机があり、上にはマンガの原稿が置かれています。
原稿は集明社の少年ジャンボで連載中の人気マンガ『ピンクダークの少年』の生原稿。若者の泥棒は、むかし大好きだったマンガの生原稿を見て興奮を隠せません。そこへ、いきなり家主の声が響きます。
大好きだった?
なぜ過去形にする?
家主はそう言うと、電気を点ける代わりにロウソクに火を灯し、部屋を照らします。ギザギザのヘアバンドにペン先のピアスという風貌、この物語の主人公であるマンガ家の岸辺露伴(きしべろはん)です。
先月から第8部が始まった自分のマンガをリタイアする読者がいることに、信じられないという表情の露伴。年配の泥棒が訛りのある声で露伴を威嚇しますが、露伴に動じる様子はありません。
留守中なら『空き巣』、在宅中なら『居空き』、就寝中なら『忍び込み』、今の状況なら『居直り強盗』、と聞いてもいない泥棒の類義語を並べる露伴。さらに、わざと鍵を開けて泥棒を招き入れたことも話します。
というかこの泥棒コンビ、家主の下調べもしてなければ覆面もしてないです。かなり泥棒ビギナーです。むしろハメられたのは自分たちだと気づいた二人は逃げようとしますが、それより速く露伴が口を開きます。
ヘブンズ・ドアー
いま……心の扉は開かれる…
本のようにペラペラと観音開きにめくれていく泥棒の顔。これこそが露伴の能力『ヘブンズ・ドアー』、対象を本に変え、その記憶を読むことができるのです。
若者の本のページには、母親に大好きだったピンクダークの少年を没収された過去や、大学受験に失敗して挫折していった経緯が書かれていました。
インタビューなどでは得られない100%のリアル、それは極上のエンターテイメント。ページを読んで露伴は高らかに笑います。露伴というよりディオっぽい雰囲気です。
新しい編集担当、泉京香登場
場面は変わって日中、集明社の編集者である泉京香(いずみきょうか)が、重い荷物を持って露伴の家にやって来ます。新しく担当になった挨拶と、資料を持ってきたことを玄関で伝えます。
書斎の奥からは「うるさいぞ!」と露伴の声が。居留守を使って『マンガ前の体操』をやっていたようです。とんだクソ野郎です。京香の資料に対して「もういらない!」とさらにクソ野郎な対応をする露伴。
しかし、京香はひるむことなく書斎に入ると、露伴へ新担当としての挨拶と共に名刺を渡します。そして前の担当から頼まれたという、犯罪に関する資料一式を露伴へ渡します。
こんな資料だけで分かった気になるのは三流漫画家だけだ!
そうですか? で、どこに置いておきますぅ?
ここまで二人の問答を見てると、京香は居留守を怒らない懐の深さや面倒をスルーするスキルを持った、有能な編集者っぽいですね。逆に、露伴はコミュ障のクソ野郎に見えます。
次の短編は犯罪者の話なのかと聞く京香に対して、ひとコマだけ泥棒が出てくると話す露伴。それだけのために?と驚く京香に対して、露伴のマンガ熱が炸裂します。
数の問題じゃあないッ!
ウソっぽいセリフひとつが作品すべてを台無しにしてしまうんだ!
この岸辺露伴がそんなモノ描けるかッ!
へえぇ~
じゃあ棚に入れて置きますねェン
と、資料を勝手に棚に入れはじめる京香。やっぱり彼女の方が一枚上手に感じます。というか、露伴の空回り感がハンパないです。
マイペースな京香がふと棚の横を見ると、そこには手足を縛られた二人組の泥棒の姿が。さすがの京香もビックリです。かたや露伴は何食わぬ顔です。
生きた資料だ
ホントに生きてますけどッ!?
警察を呼ぼうとする京香に対して、露伴は「その前に取材をする」とマイペースに話します。泥棒たちも「露伴に協力する」とのんびりした様子。いまだに事情が呑み込めない京香を露伴は強引に家から追い出します。別れ際に「チッ」と舌打ちまでオマケして。
京香が帰るとマンガを描きはじめる露伴。泥棒の顔には『露伴が許すまで彼の資料に徹する』と手書きの文字があります。ヘブンズ・ドアーのもう一つの能力、それは「書き込まれた命令には絶対に逆らうことはできない」ことです。
結局、泥棒のセリフは「無言」として原稿を進める露伴でした。
京香の恋人、平井太郎が見つけたもの
舞台は変わって屋外のカフェテラス。クセ毛で丸メガネの優男、平井太郎(ひらいたろう)のもとに、恋人の京香が愛犬マロンと共にやってきます。
京香は太郎へ露伴の変人ぶりや仕事に対する自分の意見を話しますが、太郎のほうはボンヤリと聞き流しているだけの様子。コーヒーにも何倍も砂糖を入れる始末です。
しかし、京香はそんな太郎の態度も気にしていません。逆に優しく太郎へ近況をうかがう京香。こんな母性的なキャラ、ジョジョにはいない気がします。なんか新鮮です。
京香の質問とは別に、太郎は変なモノを見つけたと端末の画面を見せながら「300万円」と言います。
舞台は変わって露伴宅。やってきた京香に対して露伴が叫びます。
岸辺露伴に応対させるな!
勝手に上がってこいッ
現実にいたら確実に嫌われるタイプですね。次の短編のネタとして金環日食について話す露伴をスルーして、京香は超お買い得な山奥の別荘を買う話を勧めます。
京香の話では、11軒あまりの豪邸が立っている道もなく完全に森の中に遮断された村の一区画800坪が、なんと300万で売り出されているというのです。
おいおいおいおいおいおいおいおい
いくらなんでも胡散臭すぎるだろ
原作ソックリに「おいおい」してくれるドラマ露伴に、ファンは感激したはずです。疑う露伴へ、「別荘を買うのは自分」だと話す京香。どうやら若いときにそこの別荘を購入すると、例外なく大金持ちになれるらしいのです。
ただし、別荘を買うにはかなり厳しい条件があるらしく、失敗した者は音信不通になってしまうそうです。ますます胡散臭いですね。カイジや嘘喰いに出てきそうな話です。
露伴は、胡散臭さと同時になぜ京香が自分で別荘を買いたがっているのかが気になります。自分の取材のためなら編集部が300万円くらいすぐに出すはず、と露伴は言います。
って、マンガ家って取材費に300万円も簡単に貰えるモンなのか!?
ここのセリフすごい気になるんですけど!?
京香は、別荘の案内サイトを見つけたのは彼氏の太郎であることを露伴に話します。そして太郎が交通事故で頭が麻痺してしまったこと、太郎が少しでも興味を持ったものは自分が購入してあげたいことを伝えます。
京香ってメチャいい彼女じゃあないですか。こんな献身的な子はジョジョの世界で見たことないです。六壁坂に登場する大郷楠宝子の対極ですよ。
活きたネタを取材することに興味を持った露伴は、京香と共に富豪村に向かうことを決意します。
富豪村でのマナー試験がはじまる
富豪村を目指し、道もない山の中をひたすら進み続ける露伴と京香。当初はヘリコプターで富豪村へ向かう予定でしたが、住人以外はヘリポートが使えないことがわかり、やむなくの徒歩となりました。
山中を進むうちに、露伴に置いて行かれそうになる京香。「アスリート並みに鍛えている」という露伴とは、かなり体力差があるようです。ただ、自分をアスリートと並べる露伴はだいぶ痛いですが。
休憩中、このあたり一帯は禁足地らしかったことを話す露伴。つまり、人間は立入禁止だったということです。意味深なお地蔵様のカットも入ります。
富豪村へ近づいてきたとき、京香に太郎から村についての新たな情報が届きます。それは「土地の持ち主は別荘地の代表者で礼儀作法にたいへん厳しい。マナーを守らない者たちはまとめて追い返される」というものです。
オレ様モードの露伴を心配する京香ですが、露伴自身はロイヤルファミリー並のマナーを身につけているとドヤ顔です。そんな二人が富豪村の前に辿り着くと門が開き、中からマユなしの案内人、一究(いっきゅう)が姿を現します。
主人である売り主の代わりに案内を務める一究に導かれ、富豪村に足を踏み入れる露伴と京香。門に入る前に上着を脱ぎ、玄関では靴を脱いだあとに揃えます。そうです、すでにマナー試験は始まっているのです。
応接室に案内されたときは、上座ではなく下座に座って待つ二人。露伴は「基礎中の基礎だ」と言います。原作と展開が違いますね。しかし、一究に紅茶を出されると動きが止まる二人。どちらも正しい飲み方を知らないのです。
正しい飲み方をネット検索するのはマナー違反。意を決して京香がカップの受け皿を持ち上げて、カップに指を通して紅茶を飲もうとします。
が、ここで京香はマナー違反に。ティーカップの持ち手には指を通さないのが正解なのです。京香は一究から、売り主が会うことはないから帰ることを勧められます。あまりのあっけない終了に拍子抜けする露伴。
マナーは正しいか正しくないかのどちらかです
寛容はございません
慇懃無礼な一究に対して、再トライはできないかと食い下がる京香。このまま帰るわけにはいきません。見つめ合う京香と一究。一究のアップに、眉毛を隠した痕跡が見えます。
「次に失敗すると大切なものを一つ失うことになる」という一究の警告に、秒で了解する京香。完全に破滅型ギャンブラーの行動です。誰が見ても京香の負けフラグが立ってます。
そのとき、京香の携帯電話に着信が。なんと太郎が交通事故に遭ったというのです。恋人の危機に取り乱す京香。しかし、この事故こそマナー違反の代償だと一究は話します。携帯電話は回りの人間に断り、席を離れてから出るのがマナーだからです。
慌てて帰ろうとする京香がさらにマナー違反をしては大変。露伴は京香を本に変えると、ファッション誌っぽい誌面に「しばらく目を覚まさない」と書き込みます。露伴の行動を不審に思った一究へ、露伴は静かに口を開きます。
一応マナーとして教えてやろう…
ヘブンズ・ドアー
顔面が開き倒れ込む一究。旧字体で書かれた一究の記憶は、驚愕の内容でした。一究の主は山の神々で、マナーを守る者には富を得る、違反した者は失う。さらに、他人の記憶を読むこともマナー違反である、と。
ここが禁足地だったのは迷信ではなかったのです。露伴はマナー違反の代償として、マンガ家の命である右手の自由を奪われます。この後のマナーは不問とするので帰ることを勧める一究に、露伴は口を開きます。
その方がいいんだろうな…
だが断る
続行だ!
岸辺露伴はうろたえない
原作ファンには垂涎モノの「だが断る」が登場。「続行だ!」もいいですね。半沢直樹の「倍返しだ!」やアカギの「倍プッシュだ!」を彷彿させます。
続行を宣言した露伴の目の前に、一究はトウモロコシを用意します。
このトウモロコシ、どう食されますか?
露伴はトウモロコシの正しい食べ方を知りません。しかし、温かい料理にいつまでも手をつけないのはマナー違反です。露伴はこれまでの京香とのやり取りを思い出しながら意を決します。
この岸辺露伴をなめるなよ
露伴はフォークやナイフを使うことなく、片手でトウモロコシをつかんで食べはじめます。
なるほど手づかみですか…
しかし片手というのは…
そう、トウモロコシは手づかみで食べるのが正解です。しかし、右手が動かない露伴は片手でつかむしかありません。厳密にいえばマナー違反です。勝ち誇った表情を浮かべる一究に、露伴がポツリとつぶやきます。
君… 踏んでるぞ
なんと、一究は畳の縁を踏んでいたのです。富豪村の案内人としてあるまじき初歩のマナー違反。それは一究は先ほど本にされたとき、露伴に『畳の縁を踏む』と書き込まれていたからでした。
イカサマだッ…
露伴に睨みつける一究ですが、露伴は気にも留めない様子。ジャッジをするのは一究ではなく、彼の主である山の神々です。しばらくすると、一究のマナー違反の代償として、露伴の右手が復活します。
露伴は一究に「指を洗うための水を間違って飲んだ客人に恥をかかせないよう、主催も手洗いの水を飲んだ」というイギリス王室のエピソードを話します。マナーの本質とは『相手を不快にさせない』思いやりの気持ちです。
君にそれがあったとは言えないよなあァ!
露伴の話を聞きながら、また畳の縁を踏んでしまう一究。その代償として、先ほど交通事故に遭い重体だった太郎が目を覚まします。実は車からの直撃を免れていたようです。
露伴は一究へのトドメとして、すべてのマナーにおいて最大のマナー違反とは何かを説明します。
それは……
マナー違反をその場で指摘することだ
その場にうなだれて泣き崩れる一究。床をドンドンと叩く一究を見て、露伴はこの上ない笑顔を見せます。いや、これ完全にマナー違反でしょう。ついさっき思いやりを語ってた人間のすることでしょうか。
ベソをかきながらも再トライの有無を尋ねる一究に、露伴はいきなり賢者モードの表情になると「帰る」と一言。そして「二度と来ない」と言い残し富豪村を後にするのです。
富豪村の後日談
後日、露伴邸で富豪村での失敗を悔しそうに話す京香。ただし、京香の記憶は露伴によって書き換えられています。
紅茶で失格になり追い出される
二度と村には行かない
結局、露伴は富豪村のネタをボツにしました。もしマンガを描いて読者が村に行ったらどうなるか。それこそマナー違反です。露伴は独り言のようにつぶやきます。
僕が敬意を払うとしたら…
読者だけだ
場面は変わりどこかの拘置所。冒頭で露伴の家に侵入した若い泥棒が、誰かに差し入れられたマンガを熱中しながら読んでいます。マンガのタイトルは、もちろん「ピンクダークの少年」です。
そして自宅でのティータイムにて、ティーカップの取っ手に指を入れずに飲む露伴の姿がありました。
岸辺露伴… やっぱり何かヘン…
露伴のことを思い出しながらつぶやく京香。そして彼氏の太郎が、かつて交通事故にあった様子が登場します。
舞台は変わってどこかの大学の研究室。本が散乱した部屋でページをめくりながら取り乱す男が『くしゃがら!』と叫び、第一話は終了します。
実写ドラマ『富豪村』の原作との相違点と小ネタ
泥棒二人組が露伴宅へ侵入するエピソードはまるごとオリジナルです。露伴を知らない視聴者へ、彼の性格と能力を紹介するためのエピソードでしょう。コミックスの差し入れもオリジナルです。泥棒に自分のマンガあげるなんて優しすぎませんかね。ファンの囲い込みでしょうか。
京香が露伴宅へ行くくだりもオリジナルです。資料の差し入れもありません。原作でも露伴が短編のテーマに金環日食を持ち出すシーンはありますが、ドラマ版ではわざわざ百科事典を開いていて本格的です。余談ですが、『富豪村』が発表された2012年はちょうど金環日食の年でした。
京香と太郎のシーンはすべてオリジナルです。原作では京香自身が富豪村を見つけています。ただ、村に入る直前で太郎から「マナーの話」がくる流れは、ドラマ版のほうが自然に感じました。
また、ドラマ版では京香が普段着で富豪村へ向かっているため、彼女のバカさが強調されていますね。露伴が事前に禁足地であることを調べていたこともオリジナルです。「アスリート並みに鍛えている」は、次のドラマシリーズに『ザ・ラン』を入れる布石でしょう。
マナー勝負についてもかなり相違点があります。
まず、原作ではマナー違反は3アウトチェンジですが、ドラマでは一発アウトになってます。それに伴い、事前にヒナ鳥を助けるエピソードがありません。ヒナ鳥はやまぴー的に好きだったのでちょっと残念。
ドラマでは一発アウトのため、京香のマナー違反はティーカップのみです。原作にある「畳の縁を踏むこと」と「上座に座る」違反はありません。反対に「人前で携帯電話に出る」はドラマ版のみのマナー違反です。
原作では露伴のヘブンズ・ドアー使用で京香が重体となりますが、ドラマ版では露伴が能力であえて京香を眠らせます。露伴の代償が自身の右手になるのは、ジャンケン小僧のオマージュでしょう。
温かい食べ物に手を付けないことや、片手づかみにより不正解になりかける展開はオリジナルです。同じく、ヴィクトリア女王の話や「マナーをその場で指摘しない」などもドラマ版のみの展開になります。
また、『本のページレイアウトに個人差がある』のはドラマ版のみのオリジナルです。これは原作にもフィードバックしてほしいくらい素晴らしいです。
小ネタになりますが、このエピソードではピンクダークの少年の原稿が1ページ登場します。
「ここが殺人現場か」
「で…」
「あの豹を連れて槍を持っている女の子はどなたですか?」
コナン君みたいな話なのかな。すげえ気になります。
また、年配の泥棒が本にされたとき、以下のような内容がありました。これって吉良の話じゃあないでしょうか。
あっぶねえ!!いつも昼間仕事に行ってる商社マンの自宅に侵入したら、
まさかの女連れで戻ってきたぞ!?
何だと!見つかる寸前だったぜ!平日の昼間だぞおい!ゲスい奴だな。
こういう小ネタが見られると、ジョジョファンとしては嬉しいですね。
実写ドラマ『富豪村』の感想と考察
多くのジョジョファンが注目していた露伴ドラマの第一話。やまぴーの感想としては素直に「面白かった」です。
まず登場人物のビジュアルがいいです。暗めのバンダナや眉なし一究など、現実と乖離しずぎないギリギリラインを成功させています。原作そのまんまでコスプレ大会と化した映画版とは大違いです。
高橋一生さんの演じる露伴については、態度が尊大すぎるというか、舞台演技みたいでちょっと違和感。ただ、こういう信長タイプの露伴もアリとは思います。何より40代なのに露伴をやって違和感ないのがすごいです。映画版のやれやれの人とは大違いです。
京香なんて原作より全然キャラ立ってます。というか、原作でこういうタイプのキャラが目立つことないので新鮮でした。一究もキモカワいくて良かったです。
そして脚本自体もだいぶ原作に手が加わってましたね。序盤には所見の人向けに露伴の性格や能力紹介のエピソードが追加。そして後半のマナー試験は、原作ファンも楽しませるための改変がありました。
正直、やまぴー的にはあまり好きな改変ではなかったです。トウモロコシは両手づかみのままで良かったと思ってます。「両手のはずが片手」だと、ヒネリが効きすぎてる気がします。
何より、「露伴vs一究のマナー対決」に焦点が置かれすぎて、一番の邪悪であるはずの山の神々が空気化してます。ドラマ版だと一究がイタズラ小坊主で山の神々は善玉という、原作のイメージと離れた印象でした。
原作の富豪村の詳細については以下の記事をご参照ください。
改変についてかなり否定的なことを書いていますが、「原作ファンもアッと言わせてやろう」という製作陣の心意気はすごく好きです。改変がやまぴーに合わなかっただけで、改変のクオリティとしては素晴らしいものでしょう。
「誌面が人により異なる」アイデアなどは、原作にも取り入れてほしいほどです。ヘブンズ・ドアーのヴィジョンを出さないという判断も良かったと思います。
まとめてみると、実写ドラマ『富豪村』は、「ビギナーとマニアの両方を満足させようとした(そして満足させられた)意欲作」と言えるでしょう。
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