こんにちは、やまぴーです。
今週も5部アニメのネタバレ感想いきますよ。
※ここから先は、アニメの内容に加えて原作の広範囲なネタバレもあります。ご注意ください。
ジョジョ初心者向けの記事↓
前回のあらすじを忘れた人は↓
第2話は、コミックでいえば47巻の『ブチャラティが来る その②』から48巻の『ブチャラティが来る その⑤』までの3話分。
今回はジョルノ・ジョバァーナの過去のエピソードからスタート。
しかもアニメオリジナルのシーンが今回も満載です。
まずはジョルノの母親登場。ディオ様の食糧にならなかったラッキーな女。しかし性格はクソアマで幼いジョルノを残して夜遊び三昧。
8部の仗世文といい、母親に恵まれないキャラ多いですね。徐倫とジョニィは父親か。
そんな母親はジョルノが4歳の頃にイタリア人と結婚しイタリアへ。
わざわざ結婚の記念撮影シーンを入れるオリジナルっぷり。
この義父の笑顔が、隠れてジョルノを虐待する陰湿さを際立たせます。
やるなアニメオリジナル。
いじめっ子は漫画版に比べて5人から3人にスケールダウンですが、セリフがある分ジョルノの可哀そう感が倍増です。オリキャラのクソ警官のセリフでさらに倍増。っていうかジョルノ可哀そうすぎ。
しかし、死にかけたギャングを匿ったことで運命を一変させるジョルノ。
追手のチンピラがアホぞろいでしたね。手分けして探せよ。
ジョルノとギャングの再会が、アニメ版では雨の日に変更。
黄色いカサがかわいいです。
わざわざカサをさしてジョルノを待つギャングがいいね。
その日から、義父の暴力も不良たちの嫌がらせもなくなったジョルノ。
しかもアニメ版では、お店でジェラートを頼めばチョコレートのおまけまでついてきます。
しかもこの店、第1話に出てきた店と同じじゃあないですか。ジョルノ常連だったのか。
さらにアニメ版では、ギャングが殺した麻薬の売人の息子から命を狙われるシーンまで登場します。
まだ始まったばかりですが、アニメ制作陣のテンションすごいですね。
「原作を補完するぜ」(で、あわよくば原作超えるぜ)という気迫を感じます。
やまぴーとしては、ここで母親がジョルノにヤキトリを食わせるシーンがあれば200点満点でした。マイナーすぎますが。
ギャングが心まっすぐにしてくれたおかげで、セリエAのスター選手よりも『ギャング・スタ―』に憧れるようになったジョルノ。
まっすぐにしてくれたのがセリエAの選手なら、第5部はサッカー漫画になってたのか。
ごめん、どうでもいいですね。
ネタバレで恐縮ですが、このエピソードの一番すごいところは、このギャングのエピソードが、この後のストーリーに一切からんでこないところ。
荒木シナリオおそるべし。
ワンピの尾田先生やからくり藤田先生なら絶対に拾いますよ。
そんな心がまっすぐになったジョルノに、先週からの顔ペロの洗礼。
これ、絶対笑わせようとして入れてますよね?
ブローノ・ブチャラティの顔ペロジッパー攻撃に、「ゴールド・エクスペリエンスで対抗するしかない」と考えるジョルノ。しかし、人間相手に使ったことがないため躊躇しています。
スタンドが発動してから数ヶ月、父親のディオだったら絶対に人殴って実験してるとこです。
しかし、ためらってる余裕もないので無駄ァ!と一発。
え?スタンド?
と驚くブチャラティにもう一発食らわせて吹っ飛ばします。
しかし、起き上がってみるとブチャラティの体は生命のガソリンを入れられたようにパワーが溢れています。
漫画版でもおなじみのガニ股ポーズ。ジャンプの途中の姿勢だったとは。
ツェペリさんと同じポーズのジャンプじゃあないですか。
みなぎるエネルギーでゴールド・エクスペリエンスの攻撃をかわしてジョルノ顔面へ一撃……、と思ったら感覚が暴走しているだけ。
ブチャラティの肉体は後方の吹っ飛ばされた場所のままです。
このブチャラティの意識だけが暴走しているシーン。ジョルノにはブチャラティが見えていない感じが出ててよかったです。
しまった!とブチャラティがドタバタ戻ろうとしてる仕草がおもしろい。
感覚暴走してるならもっと早く戻れるはずなのに。
そして歯も吹っ飛ぶイケメン泣かせのスローパンチ。
ブサラティというかゴリラティというか。だがそこがいい。
これ以上ブサ顔を見せるのはゴメンだとばかりに、ブチャラティもスティッキィ・フィンガーズを発動。
どこからともなく出現したジッパーが開き、亜空間からスタンドが登場。粋なオリジナル演出です。
しかも、ジョルノの繰り出すパンチに合わせてパンチを出すという、これまたオリジナルな演出。オラ無駄のラッシュ比べとはひと味ちがう、リアル打撃の応酬。これはこれでアリですね。
誰ですか、スタンドのパワー差がAとCで殴り合えるワケないとか言ってる人は。
その後に漫画のポーズもしっかり登場させてくれてます。
パワーは上だろうが、殴られて感覚暴走してはたまらいと、ひとまずジョルノから距離を置こうとするブチャラティ。
定番のポーズのしっかり登場です。
一方、あんな能力を一度逃したらヤバい!と、ケーブルカーを飛び出してブチャラティを追いかけるジョルノ。
オリジナルな追いかけっこシーンのあとに、通行人4人にぶつかるブチャラティ。その後は原作どおりに、ジョルノが先の戦いでヘシ折ったブチャラティの歯をハエに変えて、ブチャラティが潜んでいる人間を探り当てます。
アニメ版のシーン見直すと、ハエの伏線として吉良のオヤジっぽいオッサンの両手にはゴミ箱が。ぶつかった後も何匹かハエが飛ぶというアニメアシスト。
ダメージを食らい出現するブチャラティ。
自分より小さい人間の中にも入れるってすごいな。亜空間と実際の空間を使い分けられるスティッキィ・フィンガーズの汎用性の高さは半端ない。
そもそも、この時点でオアシス戦で見せた高速地中潜りしてたらジョルノは負けてたはずです。
ところで原作のときから思ってましたが、「スマンありゃウソ~」のセリフはなんかジョルノっぽくなくて違和感です。ジョセフあたりが言いそうなセリフじゃあないでしょうか。
姿を現したブチャラティと、ついに向かい合っての一騎打ち。
トリックバトルが日常のジョジョで、実は作者の荒木先生の好きな戦闘スタイルがガンマンの一騎打ち、というのが意外でおもしろい。
しかも、ここからはカラーが変わってのバトル。
漫画版ではおなじみのブルーの学ランに白髪のジョルノ。別バージョンのジョルノが見れて得した気分。できればグリーンの学ランに青髪のジョルノも見たいなあ。
ブチャラティの左腕をゴールド・エクスペリエンスで攻撃するも、それはオトリであらかじめ中に隠れていた少年と腕を取り換えていたブチャラティ。
胸の模様は漫画版だとレースのインナーぽかったけど、アニメ版だとタトゥーなのか?
アニメ版ではファンサービスのため胸を見せてる時間が長めです。
オトリ腕にだまされてジッパー攻撃を食らいまくったジョルノ。
もはや自分の勝利だと少年の腕をはずすブチャラティ。一瞬の間。
その瞬間を見逃さずジョルノが反撃。自らジッパーとなった腕を引きちぎり、射程を伸ばしてブチャラティを攻撃します。
腕を引きちぎる描写は良かったですね。漫画版より全然いい。
『痛み』というか『覚悟』が伝わってきます。
またもや感覚暴走するブチャラティ。
次にスローな痛みの連続攻撃を受けたらショック死は確実。と、絶体絶命なブチャラティでしたが、ジョルノは攻撃せずスタンドの射程外へ。
攻撃しない理由を尋ねるブチャラティに、ジョルノがおなじみの「あんたがいい人だからな」の切り返し。
なぜなら、少年の腕を外したときブチャラティが一瞬動きを止めた理由は、少年の腕の麻薬の注射痕を見てショックを受けたから。そして麻薬を憎んでいながらも、自分の組織が麻薬を売っていることに矛盾を感じてるから。
あの一瞬でそこまでブチャラティの心情を読み解くジョルノの観察眼。7部のジョニィが、レースの目的が遺体回収だと気づいたときぐらいの先読みっぷりです。
しかもそのまま先読み推理を続けるようにブチャラティに仲間勧誘。
あ、自分そちらの組織乗っ取りますんでお手伝いお願いしますね。
何言ってんだオマエ!?、と聞き返すブチャラティを無視して「今日もいい天気だ」とイタリアの景観を楽しむジョルノ。そのワンマンっぷりは確かにリーダー向きかも。
画面の右下には次回に登場予定のサッカー少年たちもしっかりスタンバイです。
ラストのギャングスター宣言について、ジャンプではじめて読んだときはジョルノの決意表明のシーンだと思ってました。もちろんそれで間違いないのですが、ひと通り5部を読んでから改めて見ると、「ブチャラティが救われる」シーンであることもわかります。
「ゆっくりと死んでいくだけだった…オレの心は」
「生き返ったんだ… おまえのおかげでな…」
アニメ版のすがすがしい青空は、ブチャラティの気持ちの象徴とさえ思えます。
しかも今回は前半はジョルノが救われ、後半はブチャラティが救われるという構成。
すごいことやってくれます。
まさか第2話もこんなに面白いとは、かなり衝撃です。
アニメオリジナルの効果が良すぎます。原作ファンもアニメから入った人も、存分に楽しめてるんじゃあないでしょうか。
このテンションがどこまで続けれるのか、ちょっと恐いくらい。
来週もいろんな意味でドキドキしながら待ってます。
余談ですが、唯一残念だったのは「麻薬をやりたいヤツがやるのは勝手だ」のセリフが削除されていたこと。スタッフを責める気は1ミリもありませんが。
「規制はギャングよりも強し」
名言だなこれは。
漫画版が読みたくなった人はぜひ↓