ジョジョ第5部アニメ『第3話 塀の中のギャングに会え』ネタバレ感想[ジョジョの奇妙な冒険第5部 黄金の風]

ジョジョの奇妙な冒険 第5部 黄金の風

 

こんにちは、やまぴーです。
今週も5部アニメのネタバレ感想いきますよ。

 

放送日はウルジャンも発売されましたね。

 

さらにジョジョリオン19巻も発売。

ジョジョ尽くしの日でした。

 

※ここから先は、アニメの内容に加えて原作の広範囲なネタバレもあります。ご注意ください。

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第3話のあらすじまとめ

前回(第2話)のあらすじ↓

 

第3話は、コミック48巻の『塀の中のギャングに会え その①』から『ギャング入門 その②』までの4話分。

 

 

自らがギャングとなり、街を浄化することを宣言したジョルノ・ジョバァーナ。ブローノ・ブチャラティはジョルノの気高き精神に触れ、仲間になることを決意する。
ブチャラティはジョルノに組織パッショーネの入団試験を受けさせるため、刑務所に向かう。刑務所にいるギャング・ポルポからの試験に合格すれば組織の一員となれるのだ。
刑務所でポルポと面会したジョルノは、入団試験として24時間ライターの炎を消さないよう見守ることを命じられる。刑務所から看守の検問を抜けてライターを持ち出すため、ジョルノはライターを花に変える。
学生寮の自室に戻り一安心するジョルノ。しかし、広瀬康一がパスポートを取り戻すため部屋へやってくる。とっさに身を隠したジョルノは部屋の電灯をヘビに変えてライターを取り戻そうとするも失敗。だがパスポートに気を取られてる康一からライターを取り返すことに成功する。
自室を出たジョルノだが、用務員のバケツの水によりライターの炎が消えてしまう。落胆するジョルノに用務員が、まだライターからガスが出ていることを教える。それでは試験の意味がないと動揺するジョルノの前で、用務員がライターを再点火する。
すると謎のスタンドが登場し、再点火した用務員の肉体から魂を引きずり出す。そして口から出した矢で用務員の魂を貫く。驚くジョルノが用務員を抱えると、外傷はないが死んでいた。謎のスタンドはジョルノに対しても再点火に関わったと襲い掛かる。

 

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第3話の感想

ブチャラティを見事返り討ちにしたうえで強引なリクルート、さらに「おたくの組織乗っ取りますから」とギャングスター宣言を果たしたジョルノ。
言いたいことを言ったらブチャラティからの質問はガン無視。海を眺めながら「いい景色だ」。
ガン無視シーンまで再放送するあたりに、制作陣からの悪意(誉め言葉)を感じます。

そして前回の放送からの撒き餌であるサッカー少年たちからブチャラティの背中へサッカーボールアタック。すっかり「いいギャング」フラグの立ったブチャラティは無言で少年たちへボールを返します。しかも一回ボールを浮かせてからのボレーパス。

ジョジョの奇妙な冒険 第5部 黄金の風

アニメ版のこういう動きは漫画を読んでても楽しめるところ。でも、漫画版もパスしてるブチャラティがニッコリ微笑んでいて負けていません。

 

ブチャラティはジョルノに、ルカの件を不問にすることと組織に紹介することを約束します。ただし、裏切りがばれたときはジョルノを助けないことも告げます。
すでに5部を完読してる人にはブチャラティが可愛らしく見えるシーンです。

ジョジョの奇妙な冒険 第5部 黄金の風

アニメオリジナルのサービスショット。黄金のような『胸』に賭けよう。

 

ブチャラティはジョルノに自分の所属する組織「パッショーネ」について説明します。ネアポリスのあらゆる産業を支配していること。組織名はイタリア語で「情熱」(passione)を意味し、ボスの本名ではないこと。ボスの顔や姿を見た者はなく、何人かの幹部を介して命令を下してくること。
そして、ジョルノが組織に入るためには、刑務所にいるポルポという人物の面接を受け合格しなくてはいけないこと。

なぜ刑務所にいるのかと質問するジョルノにブチャラティの返答は「会えばわかる」
ブチャラティがスタンド能力を身につけた理由や、ほかにもスタンド使いがいるのかの質問についても「行けばわかる」
先ほどの戦いでジョルノに惚れたくせにそっけない返答。安い男と思われたくないのでしょうか。「あんた」と呼ばれたことにイラっとしたのかもしれません。

 

ジョジョの奇妙な冒険 第5部 黄金の風

刑務所での荷物検査。右のおっさんの髪型まで原作に忠実です。
てんとう虫のブローチやコロネの中は調べなくていいのかな。

ジョジョの奇妙な冒険 第5部 黄金の風

オシャレすぎる刑務所内。イタリアは刑務所までオシャレなのか?
ドレッドヘアのブチャラティみたいな彫刻まであります。ローリングストーンズの伏線か?

 

独房前でポルポと面会。
人間離れした巨体に加えてアニメ版ではボイス加工まであり、ますます人間離れにな存在に。

ジョジョの奇妙な冒険 第5部 黄金の風

服の配色がディオ様っぽいです。さらにアニメ版ではポルポマークの装飾までおまけ付き。
ワインを断るジョルノに「人間は言うこととやる事が違うんだよ」とコレクションを自慢。漫画版にあったプラモデルの箱はなくなり残念ですが、クマちゃんのぬいぐるみはしっかりキープ。7部のジャイロといい、孤独な男にぬいぐるみを持たせるのが荒木流の哲学っぽいです。

これなら刑務所を出る必要がない、いやむしろ刑務所のほうが安全、と理解するジョルノ。スタンドの能力的にもポルポは刑務所というタコ壺が安全でしょう。
さらに、ジョルノは「それよりどうやって入ったんだ?」と余計な疑問を抱かせてくれます。

そんな些細な疑問を吹っ飛ばす第5部最大の疑問、指食いシーンもしっかり登場。

ジョジョの奇妙な冒険 第5部 黄金の風

その後なんのフォローもない指食いシーン。アニメでもしっかり入れてきましたか。
ポルポはイタリア語で「タコ」だから指を食ったとか、ブラックサバスのギタリスト、トニー・アイオミの指切断事故にちなんでとか、いろいろ言われてます。
つかどっちが理由でもフォローがないことには変わりありません。

やまぴー的には、あの外見は偽装で中に本体がいる説を勝手に主張してます。るろうに剣心の夷腕坊みたいな感じ。これなら独房にも入れます。アニメ版では声にエコーが入って、さらに自説が強くなったと確信。トイレもポルポのサイズに合わないし。
「これがおれの本体のハンサム顔だ」と登場する日を待ってます。小説版とかで。

 

ちなみにこの面会シーンの元ネタは、映画「羊たちの沈黙」ですね。

羊たちの沈黙

レクター博士も博学なうえに人食いで、ポルポと一致します。
ですので、少し前の女刑務官のセリフは正しくは、
「あんた、羊たちの沈黙を見てないの?」
となります。

 

余談ですが、システィーナ礼拝堂はミケランジェロの天井画が有名な観光名所。

システィーナ礼拝堂

 

そして17世紀の神学者フラーを持ち出して信頼について語るポルポ。信頼に比べれば才能などクラッカーの歯クソほどの事もない、といいながら歯クソをシーシーする名場面です。

ジョジョの奇妙な冒険 第5部 黄金の風

セリフの素晴らしさと仕草の下品さのコントラストが素晴らしい。
しかもアニメ版では実際に歯クソをジョルノに投げつけるという大サービス。今回のオリジナル演出もやってくれます。ガラス越しとはいえ歯クソべったりなジョルノ。
図にのるんじゃあないッ!このポル公がッ!

 

そして入団試験、24時間ライターの炎を消さないテストがスタート。

ジョジョの奇妙な冒険 第5部 黄金の風

戻りの身体検査からアタフタするジョルノ。ライターを花に変えてピンチを切り抜けます。
女刑務官が花をめっちゃ嗅いでましたが、「熱づっ!」とかならなくてひと安心。
てか「花ならOK」の基準がよくわかりません。イタリアだから?

 

そして、やまぴー的に今回の一番の見どころシーン。
ライターを持って寮のある学校に戻ったジョルノ。ピラミッドを組むクラスメイトからシャッターを頼まれると、

「いやです…」

ジョジョの奇妙な冒険 第5部 黄金の風

ドン!

 

用務員のおじいちゃんから道具を持ってと頼まれても、

「いやです…」

ジョジョの奇妙な冒険 第5部 黄金の風

ドン!

 

モブキャラ達がいきなりスーパーコンボでも始めそうなアップの演出。
そこまで驚くことか?
アニメ版はおふざけが過ぎますね。(褒め言葉)

4部アニメのパンティ男を思い出しましたよ。

セリフが原作と違いますが、連続「いやです」の方がジョルノのそっけなさが出てベネ。

 

寮の自室まで戻り、ライターをパンに差して机に置てひと安心。あとは23時間待つだけです。
ホッとするも束の間、突然ドアが開きコーイチとかいう日本人が登場。荷物を盗まれた仕返しに犯人宅へ空き巣にきました。
部屋のカギをかけ忘れるなんて迂闊です。多感な中学生なのに。

とっさにジョルノ自身は窓の外に隠れるも、ライターがコーイチに見つかれば炎を消されるのは確実。ってことでゴールド・エクスペリエンス発動。今回の唯一の見せ場です。

ジョジョの奇妙な冒険 第5部 黄金の風

電灯のスイッチを叩き、傘の部分をヘビに変えます。するとヘビはライターを差したパンを見つけてガブリと噛みつき、そのままパンを持ち上げてコーイチの視界の外へ。
スイッチを叩いたのに能力の発動場所を選べる使い勝手のよさ。主人公とはいえちょっとずるい。

 

それよりヘビってパン食べるんでしょうか。ググってもそんな事例出てきませんでしたが。
ジョルノが「あのパンはうまい」と思えばペットの嗜好も似るってことでしょうか。ますます使い勝手がよいです。

が、作戦はヘビ君の自滅であえなく失敗。コーイチに見つかってしまうパン。しかし、同時にコーイチがパスポートを見つけた隙にライターを奪ってコッソリ逃走。

今回のエピソードのジョルノはうっかりが激しいです。ジョルノでさえ最初はミスをするという微笑ましさ。ボスになった現在でも「僕もはじめは失敗ばかりでさ…」とか新人に聞かせてやってるかも。

 

そしてトドメのミスは、部屋から出て安心した瞬間に用務員からバケツの水の洗礼。確実にさっき手伝わなかった仕返しですね。日頃の行いがどうこう言ってるあたりで間違いないです。かわいい顔してとんでもないジジイです。

「ジョルノ・ジョバァーナには夢がある」
と、言った矢先に夢が消え去るという事態になったジョルノ。ブチャラティに大口を叩いておいて試験開始1時間でお祈りメールをもらうハメになったジョルノ。

 

茫然自失のジョルノが気の毒になったのか、用務員のおじいちゃんが声をかけてきます。
壊しちまったかのう?(水しぶきはやりすぎじゃったかのう)
おや?まだガスが出とるようじゃが点火ボタンは押してみたか?

ジョジョの奇妙な冒険 第5部 黄金の風

おじいちゃんの再点火でライターからものすごい炎が。
すごいなアニメ版。もはや火炎放射器だ。

再点火だって?そんなことできたらテストの意味なんて…
いや、ひょっとしたらパッショーネは来る者拒まずのハートフルな義賊集団なのかもしれません。

ジョジョの奇妙な冒険 第5部 黄金の風

なわけあるかい。
背景が反転し、ブラック・サバスが登場!

漂うような佇まい、かと思えば用務員のおじいちゃんへ瞬間移動。漫画版の雰囲気そのままです。

いや、アニメ版はジョルノがグリーンの学ランの青髪バージョンになってます。
なんてこったい!
先週の白髪バージョンを見たときに青髪バージョンも見たいと書いたら、もう見せつけてくれました。
なんという制作陣の先読み感。ジョセフに先に言われてるような気分です。

 

ジョジョの奇妙な冒険 第5部 黄金の風

それにしてもブラック・サバスかっこいいなあ。
ポルポのスタンドとは思えないナイスなプロポーション。やっぱり巨体の中にイケメン本体があるんですよ。

だが見た目はステキでもやることはえげつない。再点火したおじいちゃんの魂をひきずり出しての圧迫面接スタート。口からスタンドの矢を突き刺して、生き残るか死ぬかの強制二択です。しかも本人に拒否権なし。ビッグ・マムでさえライフと選べるというのに。

矢に貫かれたおじいちゃんの魂は残念ながら適正ナシ。しかも漫画版とちがってセリフもナシ。輪をかけてひどい扱いです。
掃除道具を持ってくれなかったクソガキにちょっと仕返ししただけなのに。

でもおじいちゃんのおかげで試験のカラクリと、スタンド使い誕生の謎が解けました。
承太郎さんの「強力なスタンド使いが~」の説明がうやむやになった瞬間でもあります。

 

「おまえも再点火したな?」

ジョルノのほうを向くブラック・サバス。
「してません、見てただけです」と答えられる雰囲気ではなさそう。いや、答えを待つ気もなく遅いかってくるブラック・サバス。
スタンドバトルの開始です。

ジョジョの奇妙な冒険 第5部 黄金の風

 

うん、3話連続でこのクオリティならもう安心して見続けられます。
来週も楽しみです。

…って思ってたらスポンサー紹介画面ではポルポがクラッカーを食い続けるというサプライズ。

ジョジョの奇妙な冒険 第5部 黄金の風

前回は触れなかったけど、先週はブチャラティのガニ股ジャンプでした。
最後までやってくれるじゃあないですか。

さて、このペースなら来週は紅茶ポットを用意してテレビの前に集合です。
すいません、さらに次週でした。

 

漫画版が読みたくなった人はぜひ↓

 

 

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