こんにちは、やまぴーです。
今月もジョジョリオンのネタバレ感想はじめます。
※ここから先はネタバレあり、というかウルトラジャンプ2019年2月号のジョジョリオンを読んでないとまったく理解不能な内容となっております。
前回のあらすじを忘れた人は↓
83話のあらすじと感想
疑惑の舞台TG大学病院
扉絵はスタンドたちの手に引かれる東方定助のバストアップ。
アオリは
引き合い 引かれ合う
登場しているスタンドの手は、定助のソフト&ウェット、広瀬康穂のペイズリー・パーク、豆銑礼のドギー・スタイル、東方常秀のナット・キング・コール。常秀もっと登場してほしいなあ。
ページをめくると、第8部の疑惑の総本山であるTG大学病院の基礎情報。
アオリは
疑惑の舞台…
杜王町の北東部に位置し、エンブレムは医学と叡智の印である「ヘビと剣」このふたつ(正確にはヘビと杖)は医療のシンボルとして病院などのエンブレムによく使われています。
敷地面積65,000平方メートル、1911年設立、一日平均外来者数1,521人、病床数444、39の診療科、220余名の医師、1,425名の看護師職員たち。
さらに、レストラン・カフェが3つ、コンビニが2つ入って郵便局や図書館リハビリ用のジム、別棟で温泉とマッサージまで。
病院というより、もはやひとつの商業施設です。病床数がかなり縁起悪いですね。
TG大学病院のモデルになったのはやっぱり仙台市にある東北大学病院でしょうか。大正2年設立で敷地面積66,770平方m、病床数は1,308もありますが。
規模的には石巻赤十字病院が大正15年設立で敷地面積が69,816平方m、病床数は402でTG大学病院に近そう。でも石巻市だし大学病院じゃないんだよなあ。
別に上の2つの病院が変なことしてるとかけなしてるワケじゃあないですよ。むしろ杜王グランドホテルのモデルになった江陽グランドホテルみたいに、聖地巡礼リストに載るチャンスだと思っています。整形外科の先生を後頭部パンチパーマにしてはいかがでしょう。
また、病院内でロカカカの部屋を開錠した履歴は4名のみ。
羽伴毅(うー ともき)(34) 整形外科脳神経外科専門
下里良(しもさと りょう)(38) 内科・消化器内科疾患専門
プアー・トム(57) 産科不妊治療専門
謎の医院長(89)
まさかアーバン・ゲリラの本名が「下里良」だなんて。中学生のあだ名じゃん。以前のネタバレ感想で書いた、「アンジェロみたいに日本名がある」がまさか当たるとは…
トム爺はまんまプアー・トムですか。「伏和斗夢」とかつければよかったのに。
ウーとゲリラはスタンド能力と専門が関連してるっぽいですが、トム爺は性癖っぽい。
そして顔写真もない謎の医院長。怪しさ満点すぎて「オレが黒幕」と言わんばかりです。ペイズリー・パークでも顔写真が探せないって、ディアボロ並の潜伏っぷりじゃあないですか。
ここまで怪しいと逆に黒幕ではない気もしますね。礼さんの言った「どうせ岩人間だ」のセリフもひっかけ臭いです。
こじれまくる職人気質の礼さん
先月号でドクター・ウーを倒しロカカカを全滅させた定助、康穂ちゃん、礼さんの3人は、TG大学病院の駐車場で情報収集中です。会議部屋は定助が常敏から取り上げたランボルギーニの車内。
礼さんは、火事のときにドクター・ウーと謎の医院長が東方邸へ救急車で来たと考え、医院長を探そうとします。
「新ロカカカの「枝」はこいつが持っている」
しかし、康穂ちゃんは礼さんの意見に反対し、新ロカカカの枝は東方邸のどこかにあると言います。なぜなら、ドクター・ウーが密葉を襲った理由は枝の場所を探すためで、岩人間たちも枝の在処を知らないはずだからです。
康穂ちゃんの意見にカチンときた礼さん。確かに常敏は怪しく、果樹園に火をつけたのは彼かもしれない。だか枝を奪ったのは別の話だと康穂ちゃんに反論します。
「「枝」を見分けられるのはオレだけだ!」
要するに康穂ちゃんが植物鑑定人としての礼さんプライドを逆なでしたみたいです。現場にいなかったクセに偉そうにつべこべ言うな、ということでしょう。
しかもおまえ「髪留め」調べるって家に戻ったのに何の報告もねえのかよ。病院のロビーでも「待て」と言ったのに勝手に突っ走りやがって…
礼さんがめっちゃこじれてます。
そもそも髪留めの話も現実だったのかと疑い出す礼さん。
「おまえンちの親子間のストレスだろ
そーゆーのを関連付けてオレたちを惑わすな」
不意に「あたしンち」みたいな語感でしゃべる礼さん。
新ロカカカの果実がなるまであと10日あまりで時間がありません。礼さんは康穂ちゃんに、余計な事はせず口も出さないよう命令します。
康穂ちゃんは定助に助けを求めますが、定助も枝の行方については礼さんと同意見。常敏ではなく謎の医院長を追うべきだと話します。
あんなに頑張ったのに踏んだり蹴ったりで可哀そうすぎる康穂ちゃん。定助もちょっとは康穂ちゃんのフォローしてやれよ。
クール系の奇数部のジョジョだったら「ナランチャは全てにおいて適確な行動をしたと思います」とかフォーローするとこなのに。
ただ、礼さん好きのやまぴーとしては、康穂ちゃんがこれ以上危険な目に遭わないよう、戦線離脱させたかったのだと思ってます。
それにしても、定助も康穂ちゃんもペパー・ムーン・キングの能力を知ってるんだから、枝のすり替えに気づいてもよさそうな気が。ジョジョキャラみんな頭いいし。
康穂ちゃんに寝取られフラグ
頑張っても認められない薄幸のヒロイン、康穂ちゃん。なんだか車にも乗せてもらえないみたいです。
せめて家まで送ってやれよ。車が2人乗りだから?礼さんがきしめん状にトランスフォームすれば問題ないはずです。
失意の康穂ちゃんに近づく一台のバン。運転していたのは元カレの透龍(とおる)くん。まだ病院でのバイト中みたいです。しかも医学生です。
康穂ちゃんは人文社会学とか。
康穂ちゃんと話している定助の存在が気になる透龍くん。康穂ちゃんは「今はそういう話はしたくないの」と答えません。
しかし、知らぬ間に康穂ちゃんの手は透龍くんの手の上に。以前から透龍くんが手を差し出すと、康穂ちゃんは自然と手を上に乗せていたそうです。
手をつなぐときは、一般的に手が「上」の人間が主導権を握っています。たとえば親子なら親の手が上です。康穂ちゃんはけっこうカカア天下タイプなのかも。
「君は以前と何も変わっていないね」
「指がからんできてるよ」
驚いて手を引っ込める康穂ちゃんの顔は真っ赤。
なんですか?このジョジョらしからぬ展開は?
ジョジョで手をつなぐシーンといえば吉良吉影と女の手首ぐらいしか記憶にありません。あと、ブチャラティとトリッシュの手首とか。
康穂に「また会いたい」と言ってバンでその場を去る透龍くん。
その姿を見ていた定助と礼さん。
康穂ちゃんの元カレと知ると、礼さんが核心を突いてきます。
「つまりィ~~~やった仲かなぁ…?」
さすが礼さん!おれたちに聞けない事を平然と聞いてのけるッ
「……!」
コマは小さいながらも動揺する定助。背景には集中線まで入ってます。
何者なのか、一応調べておこうと言う礼さん。
「もっともあいつの伝言のおかげで…「羽伴毅」の攻撃から康穂と密葉さんが助かったのは確かだ」
そう、前回の戦いは透龍くんがいたからこそ康穂ちゃんと密葉が無事だったのです。岩人間サイドの人間とは言いがたい。でもどう見てもモブキャラの外見ではありません。
医院長も透龍くんも謎だらけです。
それにしても、ヨリを戻そうとしている医大生の元カレと、無職の居候。定助、もっと康穂ちゃんに迫ったほうがいいんじゃあないか?
初回でタマを4つも見せておいて、その後なんの進展もないじゃあないか。
オレの舌はスタンド!だ。
舞台は変わり東方邸。リビングで自分が表紙のファッション誌を読む鳩ちゃん。そんな鳩ちゃんの耳に背後から「ネッ」「トリ」とベロ舐めのあいさつ。
「ぎゃあああああああ 気持ち悪いッーーーーッ!」
ジョジョといえばベロ舐め。ウソついてる汗から都会では珍しい蜘蛛から便器から鎌倉カスターまで何でも舐めてます。
結局、舌は常秀がスタンドで取り外したもので、歩くつるぎに舌を踏まれ悶絶するというオチで一件落着。まさしく「オレの舌はスタンド!だ。」です。
元々は主人公のスタンド能力の予定だったナット・キング・コール。汎用性すごく高いのでもっと活躍してほしいなあ。今のところ「カツアゲ・ロード」と「ミラグロマン」だけだもんなあ。クラフト・ワークぐらいもったいないです。
鳩ちゃんももう一度ぐらい戦ってほしいなあ。大弥ちゃんは無理だろうけど。
台湾阿里山の茶葉のお茶が入ったので憲助を呼ぶよう大弥ちゃんに言われるつるぎ。こういう説明の細かいところが好きです。
スタンドは心の在り方
ここでスタンド能力に関する記述があったので、そのまま転載します。
それは各人々
それぞれの心の形
そして心の在り方コントロールする心の力
普段は心の奥に仕舞い
パンツを穿いて隠すようにその存在は知っていても決して表面には現さず暗黙で話題にものぼらない
それは一緒に暮らす家族の中でも大好きな人の前でもしかし時に心は変化したりする
心はスタンド能力で時には疲労を感じたりする
あるいは老いを…あるいはあやまって間違った場所に足を踏み入れてしまった時には
しっかりと奥に仕舞い込んでいたはずのものが火山の溶岩のようにふきこぼれてくる
スタンドはエネルギーの形
その時は自分で止めようと必死になっても決して止める事は出来ないコントロールも出来ない
行き着いて止まる所まで…
側にいるだけでも立ち向かうためのものでもない、これまでの部とはまた違ったスタンドの解釈。今さらながら、第8部はこれまでのジョジョとは違う視点から読んだほうがいいかもしれません。
憲助の書斎に着くと、死体袋のようなものに入った憲助を移動させるつるぎ。
衝撃的すぎる展開です。つるぎの目が川尻版の吉良に見えてきます。
唐突に衝撃的な絵を見せる荒木先生の演出、憎たらしいです。
新ロカカカの果実―収穫まで
残りあと0日0時間13分
すべての決着がつくまであと13分。
時間は7日前の出来事に戻ります。
新ロカカカの果実―収穫まで
あと7日1時間02分
行きたくもない野外活動
場面は変わり、つるぎを小学校へ迎えにいく密葉。
鼻をなくした密葉の顔を見て、動揺する保護者たち。しかし、わが子との等価交換の結果のため、密葉の態度は堂々としています。
「元ミス・サクランボは過去へ返上よ」
「元」の時点で「過去」でしょ、とツッコミたくなるセリフ。
やまぴーは最初に読んだとき、下着みたいな恰好でお迎えに来てるから周りの親がドン引きしてるかと思いました。
つるぎを見つけ、野外活動の話を聞く密葉。「面白山」という誰もが「特に」と思っている山に行ってきたとか。
「で…面白かった?」
「特に…」
手旗信号とペットボトル仕掛けで魚を捕える方法を教わったと密葉へ話すつるぎ。
意外と外では普通の小学生してるみたいです。
つるぎの話を聞く密葉へ野外活動の先生が話しかけてきます。それはつるぎと他の子供たちとのトラブルについて。
見るからに性格の悪そうな女の子3人がつるぎに「子供の死体の埋め方」を教えろ、とからかってきました。しかし、主犯格のミナちゃんが靴に乗ったカエルに驚いて足を滑らし川へ転落。つるぎは何も行動しておらず、されてもいません。
荒木先生はスティーブン・キングの小説に出てきそうないじめっ子登場させるの好きですね。野外活動のいじめっ子といえば常敏のときもだし、魔少年ビーティ―でも似たような場面ありました。
荒木先生は野外活動に嫌な思い出あるんじゃあないでしょうか。
吉良も仗助に標準合わせがら「行きたくもないサマーキャンプ」とか言ってたし。
納得できないのは密葉。つるぎは一言もしゃべっていないし、何の行動もしていない。騒いで勝手に川の中に落ちただけ。
しかもからかいの原因は花都の殺人。
密葉は、20数年前の杜王町で起こった「子供の殺人事件」の事なら「東方家」とは無関係であり、事件発覚以前に花都と東方家は縁が切れていることを先生に話します。
「今後わたしたちに対してその話題をして来たらあなたを許さない」
素晴らしい強き母親の姿です。初登場のクソ女から大変身ですね。
ただ、学校の先生にとっては、子供を女装させて登校させるような親は要注意でしょう。本人も下着みたいな恰好だし。
気分の悪いその場を去ろうとした密葉たちの耳に悲鳴が聞こえます。
校門の鉄柵に主犯格のミナちゃんが挟まれ、血まみれの重傷のようです。
「こんな重い鉄門が勝手に動いて うちの娘が挟まれる訳がない…」
「誰かが鉄門を押してミナを挟んだッ!」
ミナちゃんの母親が叫ぶなか、ミナちゃんの仲間Aがつるぎを指差します。
「あの子が門を動かしたッ!」
茫然とする密葉。
「何言ってるの? おまえ…!」
カプリ島へ向かう船上のアバッキオみたいなことを言う密葉。
終始ふてぶてしい態度のつるぎ。
ラストのアオリは
東方家に何が起こっているのか…!?
そして次号休載…
83話のまとめ
83話のポイントを上げると以下のとおり。
・ロカカカの部屋を出入りした謎の医院長がいる
・透龍くんが康穂ちゃんに再び接近してくる
・果実の収穫直前、つるぎが瀕死(?)の憲助を部屋から運び出す
・つるぎの学校でいじめっ子が重傷を負い、つるぎが疑われる
医院長というラスボスを臭わせる新たな謎が浮上。これ以上謎を増やして大丈夫か?と思いつつも、透龍くん再登場に一安心。また登場はしてませんが、花都も忘れられてないようで安心です。伏線はなるべく回収してほしいですから。
収穫直前のつるぎの驚きの行動。前後関係はまったく不明ですが、あれはつるぎ本人ではない可能性もあるかと。オインゴ兄やサーフィスのような能力のスタンドとか、またまた復活したドクター・ウーが操っているとか。
カエルの折り紙については……知らん。
次回からは密葉&つるぎという親子コンビでストーリーが展開しそうですね。今まで意外と東方家オンリーで進む話がなかったので、けっこう楽しみです。鳩ちゃん、常秀、大弥ちゃんもにぜひ巻き込まれてほしいものです。
が!来月は休載!
辛い2ヶ月になりそうです。
おまけ
ウルジャン目次の荒木先生のコメントは、
左手の薬指を蜂に刺される初夢を見た。これは幸運なのかやばいのか。
夢診断のサイト見たらどれも内容バラバラなのでよく分かりませんでした。
やまぴーの考えでは、左手の薬指は右から数えて9、蜂は8ってことで、そろそろ8部をまとめて9部の準備を…って意味じゃあないでしょうか。
これ診断でもなんでもないですね。
余談ですが、今月で最終回を迎えた「メランコリア」と「怪人ようちえん」。
どちらも好きでした。
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