こんにちは、やまぴーです。
今回はスポーツクラブ初心者の方へ『初めてのスタジオレッスンではどの場所を取ればよいか』を説明します。
エアロ、ダンス、ヨガ…、どんなスタジオレッスンでも初心者が知らない(というか理解できない)裏ルールが存在します。
「たかが場所取りでしょ?」と思ってる人ほどよく読んだほうがいいですよ。
レッスン開始までの流れ
まずはスタジオレッスンが始まるまでの流れを簡単に説明します。
例えば、ダンスエクササイズのレッスンが12:00から開始する場合、実際にスタジオに入れるのはレッスン開始10分前の11:50あたりからです。
整理券を配る場合
プログラム表に「定員XX名」とある場合は事前にスタジオに入場するための整理券を配ることが多いです。整理券の配付は通常レッスン開始30分の11:30から始まります(例外もあり)。
さらに、この整理券を取るために、「整理券配付XX分前から並んでよい」というルールを決めているスポーツクラブが多いです。仮に配付10分前とすると、11:20から並んでよいことになります。
スポーツクラブによって多少の前後はありますが、およその流れは以下のとおりです。
11:20 整理券待ちの列ができる
11:30 整理券配付開始
11:50 整理券番号順にスタジオ入り
12:00 レッスン開始
整理券は、余っていれば11:30以降いつでも取ることができます。整理券がなくなった場合は定員に達したため、その回のレッスンには参加できません。
整理券がない場合
定員数の表記がなく整理券を配らないクラスもあります。その場合は開始10分前になるとスタジオ入口になんとなく列ができ、順番にスタジオへ入っていきます。ファンの多いクラスだとレッスン開始10分より前に列ができています。
また、スポーツクラブによっては有料チケットを買った人から優先的にスタジオ入りができる「優先入場」という制度を設けているクラブもあります。
スタジオに入ったら
基本的にはスタジオに入った順に好きな場所を取っていきます。スタジオ内で前の人を追い抜いての場所取りは禁止、また自分以外の場所の確保も禁止です。
自分の場所を決めたら、そこにペットボトルやタオルなどの荷物を置いて場所を離れる人が多いです。荷物のある場所は占有済みというのが暗黙のルールです。
ほとんどの場合は周りの人と距離をとって場所取りをします。もし距離の近い人がいるとしたら、仲良しか嫌がらせかどちらかでしょう。
スタジオ前列は絶対にダメ
さて、ここからが本題です。初心者はスタジオに入ったらどの場所を取ればよいか。
一般的には『インストラクターがよく見える場所』などと言われています。間違いではありませんが、それより先に知っておくべき暗黙のルールが存在します。
『絶対に前列へ行ってはいけない』
その理由は2つあります。
常連の怒りを買う
前列に行ってはいけない一番の理由は、いつもレッスンに参加している常連の怒りを買ってしまうからです。
前列はインストラクターとの距離が近く、また鏡に全身が見えるため、常連のお気に入りの場所となっています。そして新規のクラスでもないかぎり、常連はすでに自分の定位置が前列にあります。常連のお気に入りの場所を取ることは、知らなかったとしても常連からすさまじい怒りを買うことになります。
場所を取っただけで、陰湿なイジメを常連たちから集団で受ける可能性もあります。そんな子供じみた馬鹿をする大人がいるのか?と思われるかもしれませんが、そんな子供じみた馬鹿をする大人がスポーツクラブにはいるのです。
スタッフに常連を注意してもらえばいい、と思うかもしれません。しかし常連はスポーツクラブにとってお得意様です。大半のクラブが常連の行動を注意できないのが現状です。警察でさえ暴れる新成人を逮捕できない世の中です。
ここは常連をどうこうしようと考えるより、自分から厄介ごと(常連)に近づかないのがベストな選択です。学校や会社などの人間関係と同じです。
余談ですが、「迷惑な常連」というとおばさんを想像される人が多いでしょう。しかし、スタジオ参加率におばさんが多いというだけで、若い女でも男でも迷惑な奴は存在します。
後ろの会員の迷惑になる
「常連の怒り」に比べれば大したことではありませんが、動き慣れていない人が前列にいると、後ろの会員の迷惑になることがあります。前が間違えると、どうしても後ろもつられて間違えてしまいます。そして間違えるのは誰だって嫌なものです。
迷惑するのは会員だけではありません。「前列にヘタな奴がいたから間違えた」と、インストラクターがクレームを受けることもあります。そのため「初心者の人は後ろへ」と指示するイントラもいます。初心者には厳しいですが、クレームが増えてクラスがなくなるとイントラも大変ですから仕方ないでしょう。
『慣れない人こそ前でするべき』という意見もありますが、スタジオ全体の満足度を考えた場合は「初心者は後ろ」が妥当だと個人的には思います。初心者の人も知らないうちに後ろの人たちから恨みを買うのは嫌でしょう。
「前にいる常連もヘタですよ」と言いたい人もいると思います。しかし、だからこそ「ヘタな人は前に行かない方がいい」と考えていただきたいです。
一番後ろと端も避ける
次に、一番後ろと端も避けたほうが無難です。
スタジオレッスンによっては、横や後ろへ移動するものがあります。はじめから壁際にいるとそれ以上移動ができません。
また、レッスンによっては真横を向いたり真後ろを向く動きが出てきます。自分が端にいると、結果的に自分が最前列のフォーメーションになってしまいます。
お手本のインストラクターは見えないうえに、クラス全員の視線が自分に向けられます。その状態からイントラの声だけで動くのは初心者にとってパニック必至の事態です。
ですので、自分の横や後ろにも人がいる場所のほうが初心者にはおすすめです。イントラが見えなくても目の前の人を参考にすることができます。
もちろん、目の前の人が参考にならない場合もあります。ですが「この人もできないんだ」と、なぜか安心することができます。
余談ですが、最前列の端はイントラが見えないため常連に人気がありません。入っても怒りは買いませんが、イントラの動きは見えない、端で動きづらい、目の前に鏡がない場合もある、と初心者に最も厳しい場所となっています。
初心者におすすめの場所
以上のことから、初心者におすすめの場所は以下のとおり。
- スタジオ中央より後ろ(常連から離れる)
- 最後尾や端ではなく(お手本が見える)
- インストラクターが見える場所
イントラが見えるというのは、優先順位としては3番目くらいです。イントラが見えづらい場合は、前列で動けそうな人を見つけて代用してください。
レッスンで移動があまりなかったり、正面向きのみだったりする場合は、端や後ろでもよいでしょう。
イントラから一番近い右前と左前とイントラ真正面は別名「聖域(サンクチュアリ)」です。笑ってはいけません。本人たちは大真面目です。うっかり侵入したらオーロラエクスキューションされます。
例外的に、引っ込み思案な人が多く後ろから埋まるクラスもあります。その場合は前の場所を取っても問題ないでしょう。そもそも常連が存在しないクラスだと思います。
また、常連によっては後方を好むタイプもいます。こうなると、もうどこに場所取りすればいいのかワケがわかりませんね。
一番おすすめな方法は、あえて最後にスタジオ入りすることです。そこで空いたスペースに入ればまず問題ありません。
週一回のレッスンとして、一ヶ月(4回)も参加すれば、誰がどこにいるかスタジオの様子もわかってきます。そこから好きな場所へ少しずつ移動していけばいいと思います。
今回、常連についてはあえて誇張して書いています。実際は前列に場所を取っても何も言われないことの方が多いでしょう。しかし、場所を取られたと言って怒りだす常連は少数ながらも確実に存在します。そして、そういう常連から嫌がらせを受けた実例も存在します。
こうした常連に一度でも目をつけられると本当に厄介です。出会う可能性は低くとも、常に気を配っておいたほうが無難です。君子は危うきに近寄らず、備えあれば憂いなしです。
スタジオレッスンは厄介なこともありますが、それ以上に楽しいことがたくさんあります。やまぴーはスポーツクラブでスタジオレッスンを体験してから、人生が楽しくなりました。未体験の人はぜひ一度スタジオレッスンを体験してみてください。人生が楽しくなるかもしれません。
最後に、やまぴーは個人的に『良いスタジオレッスンはどこの場所でも楽しい』し、『後列でも楽しめるのが本当の常連』だと考えています。スタジオレッスン慣れした人たちにも、改めてレッスンのあり方を考えてほしいと思います。
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