こんにちは、やまぴーです。
あの気に入らねえジョルノ・ジョバァーナはこのオレに第6話の感想を書けって言ったんだぜ…
生イキなガキだ 書いてやるさ
※ここから先は、アニメの内容に加えて原作の広範囲なネタバレもあります。ご注意ください。
第6話のあらすじまとめ
前回(第5話)のあらすじ↓
アニメ版の第6話は、コミック49巻の『ソフト・マシーンの謎 その②』から『ムーディー・ブルースの逆襲 その②』までの3話分と、コミック52巻の『マン・イン・ザ・ミラーとパープル・ヘイズ その⑥』のアバッキオの過去エピソードを加えた3.5話。
レオーネ・アバッキオはかつて純粋な正義感から警官になった。しかし、民衆の身勝手さや悪人を裁かない司法の無力さを知るにつれ、アバッキオは汚職に手を染めはじめる。ある日、アバッキオは強盗の通報を受けて現場へ向かう。現場にはアバッキオに賄賂を渡している男の姿がいた。躊躇するアバッキオへ男は発砲。同僚の警官がアバッキオをかばい、命を落とす。アバッキオの未来はそこで終わった。
ジョルノ・ジョバァーナの捨て身の行動に心を動かされ、アバッキオはムーディー・ブルースを発動。対象の過去の行動を再生<リプレイ>する能力でスタンドをナランチャに変え、敵の能力が相手をゴム状に薄く変えることを突き止める。アバッキオはそのままリプレイを続け、敵の位置を突き止める。しかし、ブローノ・ブチャラティがその場所を攻撃しても、敵の姿はなかった。
敵にまだ解いていない謎がある。アバッキオは出航の場面を思い出し謎を解くが、寸前で敵の攻撃を受け捕らわれる。しかし、ブチャラティはアバッキオの行動から、敵が船の上に薄く船を重ねていることを突き止める。船底に穴を開け、一隻を沈めるブチャラティ。姿を現したズッケェロはアバッキオを人質にするが、ブチャラティに敵わず首を外される。アバッキオをはじめ、仲間達は無事生還する。
相棒を死なせたという十字架を背負い落ちぶれ裏路地をさまようアバッキオの前にブチャラティが現れる。彼はアバッキオに言った。「過去に縛られて死ぬな 俺のチームに来い」
第6話の感想
今回もアニオリはいろいろやってくれました。原作読んでるのにここまで新鮮に楽しめるとは恐ろしい。ちょっとムカついてくるぐらいです。
前回、「何言ってんだおまえ?」からジョルノに翻弄されまくりのアバッキオがついにスタンド発動!
…と思ったら、いきなり53巻のアバッキオのエピソードが挿入されます。
原作を知っている人ほどビックリです。ここで過去話を持ってくるとは。
若き警官アバッキオが世の中の矛盾を知り、ダークサイドに堕ちていくエピソード。
短髪のアバッキオにビックリ。警官時代からの紫クチビルにもっとビックリ。こんなセクシーな警官いるかよ。男性ストリッパーのコスプレかよ。
ちなみに、新聞の見出しにあった”Isacco”(イザッコ)の意味を調べてみましたが、普通に人名ぽかったです。英語だとアイザック、聖書でいえばイサク。
アニメ版ではカオス属性に変わる瞬間に目の色もリゾットカラーに反転してわかりやすいです。
守るべき大衆たちもパトカー投石したり説教ジジイがいたり、アニメの方がわかりやすい。
ポン引き男の凶悪さはパワーアップしすぎな気がしますが。強盗じゃあなくて強盗殺人じゃん。考える間もなく逮捕でしょ。
同僚を死なせてから落ちぶれっぷりも、漫画版では文字だけですがアニメでは負け犬っぷりが凄まじいです。てかこんなイケメンが裏路地フラフラ歩いてたら誘拐されますよ。
アニメ版では別のイケメンと出会うことになりますが。
って、ちょっと待て!
アバとブチャが雨の裏路地で出会うってオリジナルすぎるないか!?
どういう展開になるんだ!?
って思ったところでオープニング、そしてCM後は第5話からの続き。
なんなんですか、このおあずけ感。すっげぇ気になります。
乙雅三の背中が気になる岸辺露伴ぐらい気になります。
が、話はラグーン号に戻り、遂にムーディー・ブルース登場。
前回のラストで発動してた気もしますが、仕切り直して改めて発動。ここでもアニメ版の発動はいい感じです。
原作では駆け出しながらの発動でしたが、アニメ版はゆっくり歩くアバッキオの後方から発動。
ハンカチ落としみたいなスタンド発動です。
スタンドのデザインもカッコいいなあ。
ゴテゴテとは正反対の、そぎ落とされた洗練さを感じさせます。
出現するときの効果音もいいね。アラフォー世代のやまぴーとしては、インターネット黎明期の28.8kモデムを思い出します。
まだ5部が連載した頃は、ネットと電話が同時にできなかった時代なんだよなあ。テレホーダイの23時~8時にみんな必死こいて接続してた時代です。
「対象の行動を再生<リプレイ>する」というスタンド能力も、取り返せない過去の過ちを持つアバッキオらしい能力。第5部のスタンドは本体の心理に絡む能力が多くて好きです。
そしてムーディー・ナランチャでの追跡がスタート。声もエコーが掛かってベネ。倍速で歩くナランチャもベネ。
そして空気が抜けて排水溝に引きずり込まれるナランチャ。近年だとダモカンのビタミンCを思い出します。
ちゃんとブチャラティが「コンドームみてーに」と言ってくれて安心しました。「避妊具みたいに」とか言ってたらクレームの電話してたところです。
なお、ここで個人的に今回一番と思えるアニオリのアシストが登場。それは、原作であった「パイプを切開して引きずり込まれたナランチャを見る」シーンがカットされていることです。
これ、後半のタネ明かしを考えるとパイプを開いてもナランチャはいないハズなんです。原作の不都合な描写を吹っ飛ばす、ナイスクリムゾンなアシストです。
位置はわかった!と確信するアバッキオに応えて、ブチャラティがスティッキィ・フィンガーズで床を開く。でも敵の姿はナシ。
いや、確かにそこにいるんだって!と焦るアバッキオに応えて、もう一度アリアリしてやる優しいブチャラティ。
普通なら失敗した部下が同じことを言っても「改善案持ってこい」って突っぱねるのが上司です。やっぱブチャラティは理想の上司だ。
できる上司はピンクのスーツも似合います。てかジョルノ以外のキャラも色違いバージョン見れるとか嬉しすぎる。これは青スーツブチャラティに会える日も近いですね。
新入りが生意気だから謎を解く、などと素直じゃないアバッキオがカワイイ。
そんなアバッキオのためにアニメオリジナルのラグーン号出航の回想シーン。ひらめくアバッキオ。
「謎はすべて解けた!剣持のオッサン、みんなをデッキに集めてくれ」
などと言う間もなくコンドーム化するアバッキオ。
「ブッ殺すんだ」と、どこぞの兄貴に聞かれたら失笑される言葉を残してアバッキオも排水溝の中へ。
ここ、血ノリを残すよりに言葉で伝えた方が早いと思うんですが。でもそれだとズッケェロにも気付かれて人質がヤバくなるからダメか。
みんなを探して必死にアリアリジッパーしまくるブチャラティ。これが全部演技だとは役者だな。
ジョジョのキャラってたまにすごい演技するよね。太陽のときの3人とか背中を見せる露伴とか。
ようやくズッケェロ登場。といっても声だけ。いつの間にかハエが代弁者になってて笑えます。アニメ版では手をスリスリしたりバリエーションも豊富。
しゃべり方もザコ感丸出しなところがいいです。「お魚さん」って原作ではなんとも思わなかったけど、セリフで聞くとすげぇかわいいな。
ブチャラティのまわりをグルグル回ってるときも、ホントはデッキの下でペチャンコのまま回ってるのかと思うともうかわいくて仕方ないです。
でも、第5部全体を通してブチャラティチームを一番追い詰めたのってズッケェロなんですよね。ディアボロやカルネより上。もっと評価されてもいいかも。
本編より先にCMでスタンド出されるような扱いだったけど。
この家庭教師にはスゴ味がある!
そしてブチャラティからズッケェロへお勉強タイム。
「ニャアニャア鳴くのはウミネコだ」
「それから頭が黒いのがカモメで、白いのがウミネコだ」
「逆にしっぽの場合は黒いのがウミネコで、白いのがカモメ」
「漁師の家で育ったからな」
そこまでは言ってませんが、ブチャラティって人に教えるの好きっぽい。味なこととか。
しかもウミネコのくだりアニメ版では船底の穴がコポコポしてる描写もあり気が利いてます。
そしてジョジョ全話を通しても最高位と言われる謎解き「船は2隻あった」
アニメ版はかなり謎が理解しやすくなっててすごい。
ただ、やっぱりなんで1隻だけは沈まなかったの?とか、あんなバリバリ裂けて大丈夫なの?とか、やっぱり未だに疑問。
もしソフト・マシーンの能力が「ゴム化を解除したときは元の状態に戻る」ってことなら全部解決かな。
どうでもいいですが、貸しヨット屋のおやじはいきなり2隻も船が消えてビックリでしょう。「あの野郎、タダとわかったら2隻も持っていったのか!」とか。
ラストは波紋使いも真っ青なズームパンチで勝利。ぜんぜん射程距離Eじゃねえよ。
ズッケェロも序盤の敵でよかったな。後半に登場したら殺されてたぞ。
小説版で結局アレだけど。
エンディング後は、まさかの雨の日の続き。もちろん原作にはナシ。
第5部終了後に発表された小説版では、アバッキオに会ったのはフーゴになっていますので、完全オリジナルな展開です。
このシーン、アニメ制作陣にとってかなり賭けだったはず。
アバッキオの組織入りの理由が「絶対的存在から命令されたい」から「ブチャラティLOVE」に変わってますから。
おそらく、イルーゾォ戦を捨ててでもボートに乗るシーンを補強させたかったのでしょう。(兵隊ならボートに乗らない)
いろいろ考えてくれますね。
死んだ元同僚は「ちょっ!それオレの…」ってなったと思いますが。
再三ですが、原作を読んでいても毎回楽しませてくれる(というか驚かせてくれる)アニメ版のクオリティは本当に見事です。
このままの流れだと、次はミスタのエピソードが繰り上がりで挿入。ひょっとしたらオリジナルでフーゴのエピソードも入るのでは、と期待しています。動く百科事典が見れた日にはもう……ね。
漫画版が読みたくなった人はコチラ↓
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