映画『レッド・スパロー』アクションがわりにエロを詰め込んだ新型エロスパイサスペンス(ネタバレ感想)

レッドスパロー

 

ハラショー、やまぴーです。

今回ご紹介したい映画はコレです!

 

映画「レッド・スパロー」予告C

 

映画界には、これまでアトミック・ブロンドだの、ブラック・ウィドウだの、内勤スパイのメリッサだの、様々なタイプの女スパイが登場してきましたが、今回の女スパイの武器はこれまでなかった「心理戦」。

しかも、R15指定っぷりを存分に生かしたハニーたっぷりの心理戦です。

 

まずはあらすじと登場人物紹介、そして感想はネタバレあり/なしのふたつです。

 

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あらすじ

再起不能となったバレリーナの選択肢は、かロシア諜報機関の女スパイ=スパローとなること
欲望のパズルを紐解きターゲットを操る国家の武器となった女スパイが仕掛けた危険な罠<ハニートラップ>の結末とは?

ステージでの大ケガによって、ボリショイ・バレエ団での地位を失ったドミニカ・エゴロワ。そんな彼女に手を差し伸べたのは、ロシア情報庁の幹部である叔父のワーニャだった。病気の母親の治療費を工面するため、ドミニカはワーニャの指示で、スパイ=〈スパロー〉の養成学校へ送られる。標的を誘惑し、心理操作するテクニックを学んだドミニカは、その才能を買われ、ロシア情報庁の上層部に潜む、アメリカとの内通者を探り出す任務を任されることになった。モスクワからブダペストへ動いたCIA捜査官、ネイト・ナッシュに接触したドミニカは、彼から内通者の正体を聞き出そうとする。ハニートラップでネイトの心をとかしていくドミニカ。しかし二人の関係は立場を超えた複雑なものになっていく。そして、その任務はドミニカを想像も超える運命に導き、彼女は敵国アメリカのみならず、祖国ロシアからも狙われることに…。窮地に立たされたドミニカが大国を相手に仕掛けた最大のトラップ=罠とは!?

【スパローの心得】
1ターゲットの欲望を見抜け
2自らの全てを使いターゲットを堕とせ
3心を捨て国家のために道具となれ
(公式HPより)

 

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登場人物

ドミニカ・エゴロワ – ジェニファー・ローレンス
レッドスパロー

名門ボリショイ・バレエ団のトップダンサー。本番中に脚に大ケガを負い、バレエの道を断念。重病をわずらう母親の治療費のために、スパイの養成機関へ行くことを余儀なくされる。激情的な一面もあるが、どんな過酷な状況にも冷静沈着に対応する能力がある。養成機関でスパイのテクニックや心理操作を学び、「スパロー」と呼ばれるスパイの条件をクリア。CIAのナッシュに接触する任務によって、さらなる過酷な運命に巻き込まれていく。(公式HPより)

叔父に騙されて遊郭へ売られた可哀そうな少女。その理由が病気の母の医療費っていうんだからさらにお涙頂戴です。でも、いたいけな少女というよりは気丈な姉ちゃんです。「身体は売っても心は売らん」みたいな心意気がステキです。

 

ネイト・ナッシュ – ジョエル・エドガートン
レッドスパロー

表向きはアメリカの商務参事官としてロシアに滞在している、CIAの捜査官。ロシア情報庁の「情報源」と密かに通じている。その内通者をおびき寄せるためにブダペストへ異動。そこで出会ったドミニカに惹かれていく。(公式HPより)

アメリカ側のスパイ。なんですが、この映画ではアメリカ側の活動は控えめのため、あまり活躍の場がありません。スパイっていうより普通の捜査官って感じ。いや、その平凡さこそがスパイなのかも。

 

ワーニャ・エゴロフ – マティアス・スーナールツ
レッドスパロー

ドミニカの叔父で、ロシア情報庁の幹部。ドミニカをスパイの養成機関へ送り込む。ドミニカに、CIAナッシュに近づき、ロシア情報庁内の内通者を探る任務を与える。(公式HPより)

姪っ子を遊郭へ売りとばしたクソ野郎。どこかで見た顔だな、と思って過去の出演作を調べたら全然見たことありませんでした。どういうことだ?と、もう一度よく見てみたら、プーチン大統領に似てるだけでした。

 

監視官 – シャーロット・ランプリング
レッドスパロー

ハニートラップ・スパイの教官。生徒たちへの過激な指導もいとわない。アメリカなど旧西側諸国の堕落を批判し、ロシアが絶対国家であると生徒に教える。(公式HPより)

至って平静な顔で生徒たちにド変態プレイを強要する第4教室の女王。エロ技の指南役というのは、おばあちゃんにかぎりますね。『ニキータ』でもおばあちゃんだったよね。

 

コルチノイ将軍 – ジェレミー・アイアンズ
レッドスパロー

ロシア情報庁の有力幹部。ワーニャの上司でもある。ワーニャとともにドミニカの任務を監視する。暗躍するCIAを警戒しているようだが、その言動は謎めいている。(公式HPより)

あんまり出番なかったです。でもラストあたりに、ソファでくつろぐ将軍の姿は超カッコ良かったです。

 

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ネタバレなし感想

この映画をひとことでまとめると、

アクションを捨ててエロに徹した新感覚スパイ映画

評価:★★★☆☆

 

観る前は、ちょっと前にヒットしたシャーリーズ・セロンの『アトミック・ブロンド』と似てないか心配でしたが、観てみたら全然違ってましたよ、エロさ加減が。

 

『アトミック・ブロンド』もセロンとブテラのダブルおっぱいシーンがありましたが、エロさ加減は『レッド・スパロー』の方が格段に上です。

以下、ネタバレのないように、『レッド・スパロー』の良かったところを3つ挙げます。

 

養成所の訓練がエロすぎる

予告編を観た段階では「心理戦の描写が多いスパイ物語なんだな」程度に思ってましたがとんでもない。この映画の「心理戦」とは「エロ」のことを指します。

叔父のワーニャに騙されて、ドミニカはスパイ養成所「第4教室」でスパイになるための訓練を受けるのですが、その訓練の大半がエロ技です。いろんな訓練を受けてるかもしれませんが、出てくるのはエロ技の伝授ばかりです。

予告編では「心理戦」とか「ハニートラップ」とかオブラートに言ってますが、ようするにエロ技です。

第4教室の実習生たちは、遊郭に売られた娘さながらにエロ技を仕込まれていきます。実習生の中には男もいます。男は、きっと後家殺しの技をみっちり仕込まれると思います。AV男優の加藤鷹を講師に招いて講座が開かれているかもしれません。どうでもいいですね。

あ、とても大事なことを、ひとつだけネタバレさせてください。

この映画はちんちんが出てきます。モザイクなしです。
ちんちんって日本の映画で出していいの?

ジェニファーのおっぱいも出てきます。お股を開くシーンもあります。肝心な部分は残念ながらカメラアングルの都合で見えませんが。

基本的に皆の前での羞恥プレイが多いです。ロシアのスパイ養成所ではこんなことしか教えていないんでしょうか。羨ましすぎまけしからんですね。

なお、「エロい」と連発してますが、ムラムラくるようなエロさは全然ありません。「エロい」というより「エグい」です。あと、養成所に暖房がなさそうなので、裸がとても寒そうです。

 

思い切ったアクション削除

エロをふんだんに盛り込んだ代わりに、スパイ映画でありながらアクションシーンはほとんどありません。

前半のスパイ養成所でアクションっぽいシーンといえば、雪まみれのグランドを一瞬走るシーンと、射撃練習をするシーンがちょこっとあるだけ。あとはずっとエロ実習。

養成所を出て実際にスパローとしてスパイ活動をはじめてからも、アクションシーンはほとんどナシ。ずっとハニートラップ。

ほかの映画にならってアクションシーンを入れたい気持ちをグッとこらえて、エロに一点集中した割り切りっぷりは見事です。
メニューがひとつだけのラーメン屋みたいです。

アクションの代わりではないですが、拷問シーンはけっこうあります。エロと拷問は相性いいですからね。

なんかだか『レッド・スパロー』をどんどん変態映画に貶めている気がしてきました。

 

騙し合いはめっちゃ複雑

アクションと並んでスパイ映画に欠かせない要素である「騙し合い」は健在です。
「騙し合い」は「エロ」との相性も抜群ですから。

ロシアに潜むアメリカ側の二重スパイを見つけ出すために、スパローとなってCIAのネイトに接触するドミニカ。なんですが、接触した直後にいきなり「えっ?」という行動に出るため、観てる側としては「コイツは結局どっちの味方なんだ?」と終始ハラハラさせてくれます。

例えるならジャンケンで「パー出すよ」と先に言ってしまう感じです。言われた相手がチョキを出すことを見越してグーを出す、ことを見越して相手がパーを出すから、それを見越して…、みたいな感じで、結末がわからず最後までハラハラさせてくれます。

二重スパイ「マーブル」についての展開と、ラストへ紐づく各所の伏線もお見事です。でも、気を抜くと置いて行かれる展開ですのでご注意を。エロに見とれている余裕はあまりないです。

 

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まとめ

普通のスパイ映画を予想して観ると、アクションはないしエロは多いしビックリしてしまう『レッド・スパロー』。でも、スパイ映画として十分アリな内容です。

140分と少々長いですが、前半はスパイ養成所のエロっぷりに、後半はドミニカがロシアとアメリカのどっちにつくのかの揺らぎっぷりに、退屈することはないはず。うっかりしてると伏線を見逃しちゃうので要注意です。

サスペンス系が好きな方は、ぜひご覧ください。

 

※ここから先はネタバレありです。知りたくない人は映画鑑賞後にまたお会いしましょう。

 

 

レッドスパロー

 

鑑賞すれば、すっごいシーンも拝めるよ!

 

 

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ネタバレあり感想

ここではやまぴーが印象に残ったスパイ養成所「第4教室」と、各所に仕掛けれられた「トラップ」について、ネタバレお構いナシで好き勝手に書かせていただきます。

 

第4教室という名の遊郭

スパイ養成所というかもう遊郭ですよね。源氏名を決められるあたりも同じです。
でも実際のスパイ養成所ってこんな感じなのかも。射撃の腕を上げるよりピロートークの腕を上げたほうが安上がりだし活用度高そうだし。

戦地から帰ってきた兵士への肉欲的な「おもてなし」なんて、エロテクは磨けるわ帰還兵の士気は上がるわで一石二鳥じゃないですか。でもその様子を実習生全員で試写会されるとかキツいんですけど。てか盗撮やん。帰還兵にとってはドッキリやん。でもその映像を裏流出させれば、お金も儲かって一石三鳥ですね。やるなロシア。

てかエロ講義が基本的にみんなに見られる羞恥プレイばかりです。監視官の趣味なんでしょうか。共産主義だから「みんなで分け合いましょう」の精神なのかな。行為そのものより、見られてることが興奮します恥ずかしいです。

ひとつ心残りだったのは、ドミニカの隣にいたショートヘアの娘のエロシーンが観れなかったことかな。あの娘のおっぱいが観れたら★4つでしたね。全員で乱交するシーンがあれば★5つでしたね。
すいません、日活ロマンポルノでも観てろ、って話ですね。

シャワー室でレイプされそうになって返り討ちにしたら、あとから教室で監視官から「なんでやらせないの」って怒られて、しかも「ここでやらせなさい」とか言われてて、どこのエロゲーの設定かと思いましたよ。

でも、ここで心理掌握を逆手に取り、相手を萎えさせる展開はよかったです。
(彼の欲求は)”POWER”と言い捨てるドミニカのカッコよさといったらもう。お股を開いてるときでもカッコいいドミニカ。

と同時に、あの程度の暴言で勃たなくなるあの男の情けさといったらもう。目の前にジェニファー・ローレンスがお股開いてるのに勃たないとかバカじゃないの?と観てる男は全員思ったはずです。

 

ハニーじゃないほうのトラップ

ドミニカがスイミングクラブで会員証を作るときに、名前を本名の「ドミニカ」と記入した時点で、観てる側としてはこの映画のトラップにハメられた気分です。

①二重スパイ「マーブル」はだれか?
②ドミニカはロシアとアメリカのどちらにつくか?

2つの疑問がうまい具合に絡み合って最後まで引き込まれました。

叔父のワーニャをマーブルの身代わりに仕立て上げる伏線も見事です。

・ネイトの家でのグラス交換
・ウィーンでの口座開設
・CIAのフロッピーディスク

とくに、口座の開設はあえて営業終了後に若い銀行員を捕まえて、簡易審査で済ませるなんてまさしくスパロー。ここのシーンがやまぴーは一番好きです。

2番目に好きなのは、二重スパイ「マーブル」だったコルチノイ将軍が、ドミニカに正体を明かしたあと、自宅のドアを開けてソファでくつろぐシーン。
自国ロシアを内側から潰そうとした二重スパイのカッコいい最期でした。
しかも最期にならないというオマケつき。

ついでに3番目に好きなシーンをいうと、ドミニカにハメられたワーニャが「いい家族を持ったよ」と皮肉っぽく笑うシーン。
バレエの道を絶たれた姪に盗聴テープを送る時点でクソ野郎さ満点で、「死んでくれねえかな」と思ってたらちゃんと死んでくれて安心しました。
「ハメたい姪にハメられる」という、ザマミロなラストに満足です。

さらに4番目に好きなシーンは、高官になったドミニカを「やれやれ」って顔で見るコルチノイ将軍…のうしろで、拍手を送る監視官の顔がちょっとドヤ顔なところです。
あんたドミニカのこと「スパローに向かない」って過少評価してたじゃないですか。なんですか「私が育てたのよ」みたいな表情は。まあ先生や上司ってそんなモンですけど。

でも実際のところ、ドミニカははじめからスパロー(雀)ではなく猛禽だったわけで、監視官の評価は正しかったんですが。

 

そう思うと、数々の伏線が上手にまとまってる映画でしたね。

 

◆こちらもオススメ

 

レッドスパロー

 

レッド・スパロー
Red Sparrow

キャスト
ドミニカ・エゴロワ – ジェニファー・ローレンス
ネイト・ナッシュ – ジョエル・エドガートン
ワーニャ・エゴロフ – マティアス・スーナールツ
監視官・ – シャーロット・ランプリング
ステファニー・ブーシェ上院議員 – メアリー=ルイーズ・パーカー
コルチノイ将軍 – ジェレミー・アイアンズ
ザハロフ – キーラン・ハインズ
ニーナ・エゴロワ – ジョエリー・リチャードソン
マーティ・ゲーブル – ビル・キャンプ
マキシム・ボロントフ – ダグラス・ホッジ
トリッシュ・フォーサイス – サキナ・ジャフリー
コンスタンティン・ – セルゲイ・ポルーニン
マトーリン – セバスチャン・ハルク

監督 フランシス・ローレンス
脚本 ジャスティン・ヘイス
原作 ジェイソン・マシューズ
製作 ピーター・チャーニン、スティーブン・ザイリアン、ジェンノ・トッピング
製作総指揮 メアリー・マクラグレン、デビッド・レディ、ギャレット・バッシュ
製作会社 TSGエンターテイメント、チャーニン・エンターテイメント
配給 20世紀フォックス

映画・本
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