死んだらおどろいた!!映画『フラットライナーズ(2017)』のネタバレ感想

フラットライナーズ

 

こんにちは、やまぴーです。

今回ご紹介する映画はコチラ!
映画『フラットライナーズ』予告

 

医学生が好奇心で始めた
禁断の臨死実験
死後7分
それは、決して超えてはならない領域―。

 

※今回は最初からネタバレ全開です。知りたくない人は映画鑑賞後にまたお会いしましょう。

 

 

 

フラットライナーズ

ちなみにこんなシーンは映画にはありません。

 

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登場人物

エレン・ペイジ – コートニー・ホームズ

フラットライナーズ

ロリ系美女。何も知らず呼んだ友人に「死ぬから1分経ったら蘇生して」と軽い目覚ましのノリで依頼して死んじゃう困った子。でも蘇生時にむせる姿がかわいいのでこれまた困る。
臨死後はいままで記憶したことを詳細に再現できるようになり、おばあちゃんのレシピ思い出してパン焼くわ、20km走りだすわ、ピアノ弾きだすわ、授業では難問バシバシ解凍するわの無敵状態に。
しかし、同時に幻覚に悩まされるようになり、死んだ妹の姿まで見るようになる。
そして主人公なのに途中で死んでしまうという反則技を断行。本当に困った子。

 

フラットライナーズ

臨死の光景:
夜空に浮かびながらキラキラ星に包まれる。

過去の罪:
わき見運転の事故で同乗していた妹テッサを死亡させたこと。

演じるのは、いきなりレズビアン発言したりで世間を騒がせた『JUNO/ジュノ』『インセプション』『X-MEN』のエレン・ペイジ。

 

ジェームズ・ノートン – ジェイミー

フラットライナーズ

コートニーの覚醒した姿を見て「俺も」と臨死を実行。臨死後は五感が冴えわたるが、元カノに堕胎させた赤ん坊の幻覚に襲われるようになる。
「どうせ医大生なんて親の金で遊んでるボンボンなんだろ」という世間の偏見を具現化させたようなキャラ。ボートハウスに住んでいるプレイボーイで、医大生なのにバカそうな顔もグッド。

 

フラットライナーズ

臨死の光景:
バイクで昔の恋人を後ろに乗せて夜のハイウェイをノーヘルで疾走。

過去の罪:
恋人を妊娠させ、堕胎の手術日に逃げ出したこと。

演じるのは、『ベル~ある伯爵令嬢の恋~』『ターナー、光に愛を求めて』のジェームズ・ノートン。

 

ニーナ・ドブレフ – マーロ

フラットライナーズ

セクシーお姉さま系美女。ほかの二人がロリ系なので貴重な存在。
先の二人に続けとばかりに臨死。しかしコートニーやジェイミーと違い、死んだら気持ち悪い光景しか見ないわ超常的な覚醒もないわの踏んだり蹴ったり状態に陥る。

なんでアタシばっかり…

 

フラットライナーズ

フラットライナーズ

フラットライナーズ

臨死の光景:
水中にいるクラゲの大群。担架に横たわる死体と壁に血塗られた”MUDDER(人殺し)”の文字。

過去の罪:
クラゲに顔を刺されて運ばれてきた患者を投薬ミスで死なせたこと。

演じるのは、『トリプルX:再起動』『クロエ』『ウォールフラワー』のニーナ・ドブレフ – マーロ。

 

カーシー・クレモンズ – ソフィア

フラットライナーズ

本作二人目のロリ系美女。母親からのプレッシャーがすごく、成績が悪いことに焦りを覚えている。コートニーとジェイミーの超常的な覚醒を見て、自分も臨死することを申し出る。
が、最後の臨死者だからか主人公とキャラがかぶるロリ系だからか、扱いが他メンバーより軽い。臨死したときの光景も過去の罪そのままという安直さ。しかも懺悔のため昔のクラスメイトに謝罪に行けばアッサリ許してもらえ、本人的にはいいがキャラ的には盛り上がらないことに。
唯一の盛り上がりは、覚醒後の性欲暴走でジェイミーを呼び出して騎乗位シーンぐらい。隣りの部屋でドアを叩きながら怒る母親。あのシーンはよかった。

臨死の光景:
クラスメイトの秘密のヌード写真をSNSで拡散させた過去。

過去の罪:
クラスメイトの秘密のヌード写真をSNSで拡散させたこと。

演じるのは、『ジャスティス・リーグ』『DOPE/ドープ!!』のカーシー・クレモンズ。

 

ディエゴ・ルナ – レイ

フラットライナーズ

仲間内で唯一臨死体験していないが、ポスターでは死んでる策士。
パーティーにおける回復係、というかぜんぶ彼が蘇生させている。ほかの仲間はザオラルも使えないのに彼だけザオリクが使える貴重な存在。しかもイケメン。無敵の存在。マーロといい感じになるが、過去の罪と向き合わない彼女を諭すなど真面目な一面も。かと思えば、イタズラでジェイミーに患者の睾丸を触診をさせようとするシャレにならない一面も。やはり無敵の存在。

演じるのは、『ターミナル』『ローグワン:スター・ウォーズ・ストーリー』のディエゴ・ルナ。

 

キーファー・サザーランド – バリー・ウルフソン博士

フラットライナーズ

医学生たちを怒鳴りつける堅物の教授。
かつてのフラットライナーズだがそういう紹介はなく、登場するシーンも短くいわゆるカメオ出演。
できればマーロが二度目に死んだとき、突如現場に現れてマーロを生き返らせてほしかった。
しかもレイが質問しても「説明している時間はない!」「今はこうするしかないんだ!」と『24』のときみたいな対応で。
どうでもいい妄想、大変申し訳ありません。

演じるのは、『フラットライナーズ(1990)』『24』シリーズのキーファー・サザーランド。

 

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あらすじ

公式HPのあらすじ

医学生のコートニーは、”人は死んだらどうなるのか?”という好奇心で<禁断の臨死実験>に挑む。「私の心臓を止めて1分後に蘇生してほしい。」死後の世界を垣間見た彼女は、突然ピアノを弾けるようになるなど不思議な能力が覚醒する。その驚くべき光景を目の当たりにした仲間たちは3分…5分…と臨死時間を競い合うかのように延ばしエスカレートしていくが、臨死《7分》が過ぎた時、そこには想像もつかない恐ろしい代償が待っていた――。(公式HPより)

 

ネタバレ感想入りあらすじ

やまぴーの脚色をつけて簡単にあらすじを説明すると…

ロリ美少女のコートニーは、死後の世界が見たい一心で、ジェイミーとソフィアを使用されていない医療室へ呼び出し、自分の臨死実験を手伝うようにお願いします。

蘇生には手こずったものの、スマホで呼び出したレイとマーロの力も借り、コートニーは無事生還。キラキラ星のような死後の世界を見れたうえに、パン焼き、マラソン、ピアノ演奏などのスキルまで身につけます。

これを見たジェイミーは、自分もスキルが欲しいと臨死実験を申し出ます。臨死中のレイは元恋人を後ろに乗せながらバイクを疾走。蘇生後も感覚が冴えわたるスキルを身につけます。

しかし、同時にジェイミーは元恋人の幻覚を見るようになります。コートニーも奇妙な幻覚を見るようになります。が、二人とも気のせいだと思い何も言わず、呑気に道路で雪遊びを楽しみます。

そうすると今度はマーロも臨死を志願。レイはいつも反対しますが、結局最後は彼が蘇生させる、というポジションに定着します。

ただし、マーロの臨死体験は他の二人とちがい、水中でクラゲに囲まれるわ、壁には”MUDDER(人殺し)”と書いてあるわ、目の前の担架には死体袋があるわで全然楽しいものではありませんでした。

「なんか聞いてた話と違うんだけど」とマーロが言おうとしたところに、ソフィアがかぶせ気味に「私も今晩死ぬ」と申し出ます。成績が落ち込んでいたので、早く死なないと母親に怒られると思ったからです。

マーロの話はスルーされたまま、ソフィアが臨死。高校の頃に友達の恥ずかしい写真をSNSにアップした思い出を見ます。幻想はゼロです。

「なんか聞いてた話と違うんだけど」とソフィアが言おうとしたところに、かぶせ気味に警備員の足音が聞こえてきて、一同は急いで現場から逃げだします。

フラットライナーズ

そのあと、臨死効果でムラムラしてきたソフィアはジェイミーと騎乗位します。隣りの部屋ではソフィアのお母さんがカンカンに怒ってました。

その後、臨死を体験した4人は奇妙な幻覚を見るようになります。コートニーはかつて自分の不注意運転で死んでしまった妹、ジェイミーは元恋人と堕胎させた赤ん坊、マーロは自分が医療ミスで死なせてしまった患者、ソフィアは高校時代にイタズラした同級生。

マーロはレイに患者の亡霊を見たことを告白。話し合っていくうちに、二人はいい感じになり濡れ場を展開します。ここではお母さんは登場しません。

コートニーは、臨死実験の本当の目的は死んだ妹に会うためだったとボイスメモを残します。その直後、幻覚なのか妹の霊なのかよくわからない存在に襲われ、アパートから転落して死亡します。主人公なのに、この時点で死んでしまいます。

残された4人は、幻覚の原因が自分たちの過去の罪悪感から来てることを突き止めます。ソフィアは高校時代の同級生と会い、過去の行いを謝罪。するとアッサリ許されました。(ソフィアクリア)

ジェイミーが元恋人のもとを尋ねると、そこには自分に似た男の子の姿が。「俺の子なのか?」と聞くジェイミー。腹を立てた彼女が「いっぺん死んで来い」と言うと、「いや、もう死んでるんだ」とすぐさま切り替えします。そんなやりとりはありませんでしたが、彼女と子供と一緒に暮らしていくことをジェイミーは決心するのです。(ジェイミークリア)

マーロはレイにどうするか尋ねられ、医療ミスを隠すことを選択。レイはその決断にガッカリして彼女から離れていきます。その後、マーロは車を運転中に幻覚に襲われます。あわや大事故を起こしそうになったマーロは「こりゃアカン」と青ざめ、殺してしまった男性に会いに、もう一度臨死します。

勝手に死んだマーロを相手に蘇生役のレイは大奮闘。しかしマーロは生き返りません。一方、臨死したマーロは男性に会うはずが、巨大な砂煙に襲われて飲み込まれそうになります。しかし、砂煙の中から現れたコートニーに「自分を赦すことも大切よ」と言われたことにより生きる希望を取り戻します。同じタイミングでレイが特別な注射をマーロへ射ち、彼女は息を吹き返します。

マーロは医療ミスを大学へ報告し処分を受けます。4人は臨死実験をデータが入ったPCを川へ不法投棄し、実験と別れを告げます。その後、4人が行ったバーではコートニーが弾いていた「別れの曲」が同じようにピアノ演奏されていました。

おしまい

 

旧作のオマージュ

本作は1990年に製作された『フラットライナーズ』のリメイク版にあたります。そのため、1990年版にあった要素のオマージュがいくつか見受けられます。

昔いじめていた相手の幻覚に悩まされるシーンは1990年版にもありました。謝りにいったらアッサリ許してもらえたところも同じです。当たり前ながら、いじめの方法はSNSではありませんが。

また、相手がすでに死んでしまっているため、自分ももう一度死んで相手に会いに行くシーンも1990版と同じです。

ちなみにもう一度死ぬ主人公のネルソン役は、キーファー・サザーランド。2017年版にもチョイ役で出てますね。
どうせならケヴィン・ベーコンも出てほしかったな。クラゲに顔を刺された患者役とかで。あるいは睾丸を触診される患者役で。

 

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感想

この映画をひとことでまとめるなら、

罪悪感なのか亡霊なのかよくわからんけどホラー的には良し
でも7分の理由はよくわからん

評価:★★★☆☆

 

この映画の根幹である「臨死すると超常的な力を得るかわりに、超常的な脅威にも襲われる」という設定がまずいいですね。おとぎ話にありそうな因果応報ストーリーです。

「死んだら(死にかけたら)強くなれる」というのは、シャーマンキングやファイナルファンタジー2でもおなじみの設定ですね。

襲ってくるものが「過去の罪悪感」って設定もいいです。
自分が怖いものが襲ってる『IT(イット)』と似ています。

 

でも「過去の罪悪感」だと説明つかないようなシーンも多々あったり。コートニーが後ろに引きずられるシーンなんて、幻覚では説明つかないよね。でも逆によくわからないところ好きです。

フラットライナーズ

コートニーの後ろに立つ幽霊の姿とか、いわゆる「志村うしろ」といわれるホラー手法も出てきます。これも罪悪感ならなぜ観客にしか見えないのかと。コートニー最後まで気づいてないし。

 

ただし、よくわからず困るところもチラホラ。

「7分を越えてはいけない」理由って全然説明されてないよね。っていうかいちばん時間が短いコートニーが死んじゃってるんですけど。

それとレイが最後にマーロに射った、文字どおり起死回生となった注射とか、お医者さんじゃないと「なるほど!」ってならないよね。
やまぴーは「はじめからその注射しろよ」って思っただけです。

フラットライナーズ

そもそも1990年版がおもしろくなかったのに、なんでリメイクされたんでしょう。

とか言うと元も子もないから止めておきます。

やまぴー的には、ノドに管を突っ込まれてむせる美女と途中で死んじゃう主人公のサプライズ感だけでも、リメイクの価値はありましたね。

また27年後に、レイが教授役でリメイクしてほしいですね。

 

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キャスト
エレン・ペイジ – コートニー・ホームズ
ディエゴ・ルナ – レイ
ニーナ・ドブレフ – マーロ
ジェームズ・ノートン – ジェイミー
カーシー・クレモンズ – ソフィア
キーファー・サザーランド – バリー・ウルフソン博士
ボー・マーショフ – ブラッド

監督 ニールス・アルデン・オプレヴ
脚本 ベン・リプリー
原作 ピーター・フィラルディ『フラットライナーズ』
製作 ローレンス・マーク、マイケル・ダグラス、ピーター・サフラン
音楽 ネイサン・バー
撮影 エリック・クレス
編集 トム・エルキンス
製作会社 コロンビア・ピクチャーズ、ローレンス・マーク・プロダクションズ、ファーザー・フィルムズ、クロス・クリーク・ピクチャーズ

映画・本
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