大人たちこそ映画『パディントン2』のモフモフで癒されるべきというネタバレあり感想

パディントン2

 

マーマレード!

こんにちは、やまぴーです。
今回紹介する映画はこちらです。

映画『パディントン2』予告篇(60秒)

 

全世界をハッピーカラーに塗り替えたスーパーヒット作

待望の続編がついに完成!

あの“紳士すぎる”モフモフクマと、愛すべきブラウン一家が帰って来る!

 

礼儀正しいけど、ややKYでいつもドタバタを巻き起こしてしまう「紳士すぎるクマ」パディントン。

前作がおもしろくて&癒されたから、続編はゼッタイ観に行こうと思ってました。

そんなやまぴーの期待ははたして?

 

スポンサーリンク

あらすじ

公式HPのあらすじが、かなりのネタバレになっています。

ロンドンのウィンザー・ガーデンで、ブラウン家の“家族”として、幸せに暮らすパディントン(声:ベン・ウィショー)。
誰に対しても礼儀正しく親切なパディントンは、たくさんの友達に囲まれていた。
もうすぐ、ペルーでひとりぼっちだったパディントンを育て、ロンドンへと送り出してくれたルーシーおばさんの100歳の誕生日。
完ぺきなプレゼントを探していたパディントンは、グルーバーさん(ジム・ブロードベント)のアンティークショップで、ワンダフル! な飛び出す絵本を見つける。
だが、世界にたった1冊しかないその絵本は、とても高価だ。
パディントンは、働いてお金を貯めようと決意する。
まずは、理髪店の雑用係を始めるパディントンだったが、店主の留守の間に訪れた客の髪をバリカンでごっそりと刈ってしまったのがバレて即刻クビに!
気を取り直して、ブラウン家の人々と今日からオープンする移動遊園地へ出かけると、昔は人気俳優だったが、今は落ち目のブキャナン(ヒュー・グラント)が司会を務めていた。
開会宣言の役に指名されたパディントンは、ブキャナンからかなえたい夢は何かと聞かれ、飛び出す絵本を手に入れることだと答える。
するとなぜか、ブキャナンの目がギラリと光るのだった。
翌日から、窓ふきの仕事を始めるパディントン。
最初は失敗続きだったが、徐々に腕を上げ、貯金箱代わりのボトルに着々とコインが貯まっていく。
ある夜、帰り道にグルーバーさんの店のウインドウを覗き、「もうすぐだよ」と瞳を輝かせていたその時、何者かが窓から侵入し、飛び出す絵本を盗んで逃げて行く。
必死で追いかけるが、男は跡形もなく消え失せ、なんと駆け付けた警官にパディントンが逮捕されてしまった!
実は絵本には、驚くべき秘密が隠されていた。
それを知って長年探し求めていたブキャナンの仕業なのだが、舞台衣装とメイクで変装していたため、パディントンの証言による似顔絵では誰だかわからない。
裁判で有罪を言い渡されたパディントンは、すっかりしょげるが、刑務所一凶暴な囚人ナックルズ(ブレンダン・グリーソン)のハートをつかみ、食堂のメニュー改革を成し遂げて人気者となり、意外にも楽しいプリズンライフを送り始める。
だが、ルーシーおばさんの誕生日までには、何としても無実を証明しなければならない。
果たして、パディントンはブラウン家の人々と共に、絵本の秘密と真犯人にたどり着くことが出来るのか──?(公式HPより)

 

スポンサーリンク

登場人(熊)物

パディントン2

 

パディントン(ベン・ウィショー)
ペルーからロンドンへやって来て、ブラウン一家の一員となったクマ。人に親切で礼儀正しい”紳士な”性格から、たちまち街の人気者に。育ての親のルーシーおばさんのレシピで作るマーマレードが大好物。トレードマークは赤い帽子とダッフルコートだが、今回はピンクの囚人服もまとうことに。

礼儀正しさが強調されてますが、実際はけっこうKYというか慇懃無礼なところもアリ。本人の前で「今落ち目なんですよね?」とか平気でいうタイプ。「今日は無礼講だ」って聞いてホントにやりたい放題やって後で怒られるタイプ。

パディントン2

ひとりになるとドリフコントのような不思議な力が発動して、まわりの物を壊しまくる”悪意なき破壊神”と化します。

 

オリジナルのパディントン

イギリスの作家マイケル・ボンドが、クリスマス・イブに妻へのプレゼントとして買ったクマのぬいぐるみがもとになっています。このぬいぐるみに、当時住んでた近くの駅名「パディントン」という名前をつけ、物語を書き始めました。1958年に発行されて以降、150タイトル以上が出版され、40カ国語以上に翻訳されて、全世界で3500万部以上を売り上げています。

また、グッズの中でもぬいぐるみは、72年にガブリエル・デザインズによって制作されて大ヒット商品となりました。

 

ブラウンさん(ヒュー・ボネヴィル)
リスク管理の会社に勤める。“中年の危機”を迎え、仕事では部下に追い越され、妻にも「最近、心が狭い」と責められる。
いい感じにキャラが壊れつつあるブラウンさん。キアヌの”ぼっち飯”でおなじみの”ミッドライフクライシス”にかかり、顔パックをはじめたり、ヨガ教室に通い出したり、そば屋を開こうと道具を買ったり、人生迷走中。

 

ブラウン夫人(サリー・ホーキンス)
冒険物語のさし絵画家。今は水泳にハマっていて、フランスまで泳ぐ練習中。大らかな性格で、想像力豊かで好奇心旺盛。
泳ぎの練習はやっぱり『シェイプ・オブ・ウォーター』への伏線でしょうか。そんなワケないですね。

 

フェニックス・ブキャナン(ヒュー・グラント)
若い頃は有名だったが、今は落ち目のローカル俳優。豪邸に住み、ブラウンさんの会社のプラチナ会員だが本当は金欠中。
キャラ設定が「現在のヒューグラントそのもの」と説明されながらのオファーだったらしいのに、よくOKしましたね。懐が深いのかな。前作もニコール・キッドマンも、前夫のスパイ映画ネタがあったのにOKしてたね。みんな懐が深いね。

 

ナックルズ(ブレンダン・グリーソン)
パディントンが入れられた刑務所で一番凶暴な囚人。食堂のシェフを務め、超マズい料理を出すが、誰も文句を言えない。
刑務所内のあらくれナンバーワン。でもぜんぜん怖くない。だがそこがいい。それでこそのパディントンです。料理がヘタなのに包丁さばきは一流というよくわからない人。

 

ジュディ(マデリン・ハリス)
ブラウン家の長女。失恋のショックを乗り越え、今は新聞作りに夢中。プロ並みの取材力で絵本泥棒の犯人探しにも貢献。
前作から成長しててビックリ。破局は大人の事情かな?「トランスフォーマー」や「マイティ・ソー」でも次シーズンでの唐突な破局あったよね。

 

ジョナサン(サミュエル・ジョスリン)
ブラウン家の長男。SLオタクだが、ダサいからと内緒にしている。学校ではラッパーを気取り“Jドッグ”と呼ばれている。
前作から成長しててビックリ。中二病の到来感がよかったです。

 

バードさん(ジュリー・ウォルターズ)
ブラウン家に同居する親戚で、家事を一手に引き受けている。口が悪くて不愛想だが、人並外れた度胸を誇る。手品が得意。
ブラウン家の事実上のボスはこの人だと思います。

 

グルーバーさん(ジム・ブロードベント)
アンティークショップの店主。自身も移民だったために、パディントンの良き理解者で、何かと親身に相談にのってやる。
この映画の裏テーマの移民問題を語るうえで、なくてはならない人。でも出番自体はそんなに多くないです。あと、人のプレゼントを選ぶセンスがないです。

 

カリーさん(ピーター・カパルディ)
ブラウン家の隣人。会員は自分一人だけの“街を守る会”の会長。クマは危険な動物だからとパディントンを嫌っている。
前作ラストで仲良くなったかな?と思ったらやっぱり敵対してます。でも味方を量産するパディントンにとっての貴重な敵方です。

 

ルーシーおばさん
川に流されていたパディントンを助けて育てた優しいクマ。今はパディントンと離れて老グマホームに住んでいる。もうすぐ100歳の誕生日を迎える。
メガネが耳の位置で止まってないのが気になって仕方ないです。

 

スポンサーリンク

ネタバレなし感想

この映画をひとことでまとめると、

やっぱり今回も観る人みんながハッピーに!
子供向けだと甘く見てると、モフモフ癒されちゃうよ?

評価:★★★★☆

こんな人におすすめ!
心が疲れた人、モフモフ癒されたい人、ファミリー、カップル

こんな人にはNG!
マーマレードが嫌いな人、テッド2と間違えた人

 

パディントン2

前作で虜になってしまった”モフモフ”を求めて鑑賞しましたが期待以上です。”モフモフモフモフ”ぐらい癒されます。

子供向けだと思って甘く見ると痛い目に会いますよ。いや違う、甘い目に会いますよ。しかも大人にもうれしい「大人の甘さ」です。マーマレード!

パディントン2

 

前作『パディントン』を観てる人はもちろん、観てない人でも冒頭の説明ですんなりストーリーに入れる作りもいいですね。前作を観てない人も安心です。

ただし、クマのパディントンがしゃべれる理由は、前作を観ても「むかし教わりました」「へえ、そうなの」と簡単にスルーされているのでわかりません。

パディントン2

 

この映画の裏テーマ、「移民問題」の象徴であるパディントン。その風貌や言動から、はじめは人々から疑わしい目で見られ、よそ者あつかいされます。

しかし、ブレることない礼儀正しさと親切さ(そして見た目のかわいさ)で、人々の心を開き、さらには人々に幸せを与えていきます。

パディントン2

前作からのスタンスは変わらず、お腹が空いた人にはサンドイッチを、うっかりさんにはカギを忘れないように注意を、試験勉強中の人には問題を、さらには恋のキューピッド役まで、一匹で何役こなしていくのかという活躍っぷりです。

 

もちろんドタバタ的な活躍も健在で、今回はなんと逮捕されて刑務所に入れられてしまいます。まさかの前科持ちです。

パディントン2

 

でもこの映画のすごいところは、どんな展開になろうとも「ひどいことにはならないだろう」と観る側が安心できるところ。そして実際ひどいことにはなりません。

パディントン2

 

っていうか刑務所の中までハッピーにしちゃうってどういうこと?

パディントン2

「ウチの職場にも来てくれないかな」と思えること間違いナシ。

 

飛び出す絵本に隠された謎解きもけっこう楽しく、というか謎を解こうとするブキャナンがそれ以上に楽しいです。

パディントン2

ヒュー・グラントがはっちゃけまくってます。すごいハマり役です。

 

毒のないユーモアも健在。フランスと合作してるネタもちらほらあったり。

パディントン2

 

誰も傷つくことがなく、安心して見れる映画です。

観たあとは「お年寄りの人に席譲っちゃおうかな」など、ちょっと優しい気持ちになれる『パディントン2』

どんな人にもおすすめできる、文句なしの良作です。ぜひご鑑賞を。

パディントン2

 

※ここから先はネタバレありです。知りたくない人は映画鑑賞後にまたお会いしましょう。でも、モフモフに癒されてすぎて戻ってこれないかも…

 

 

パディントン2

ちゃんと観てきたか?

 

パディントン2

みっ観てきました!

 

スポンサーリンク

ネタバレあり感想

伏線がけっこうすごい

出てきた設定が後で活きて「なるほど~」な場面が多かったですね。

ブラウンさんのヨガにはじまり、ブラウン夫人の水泳や子供たちの新聞づくりやSL好きまで、ぜんぶ伏線になってるところに驚きです。

パディントン2

ジャン=クロード・ヴァン・ダムばりの開脚にも驚き。これホントにブラウンさんがやってるのかな?

ブルズアイ(Bullseye=牛の目を射抜く命中のこと)といい、この人は特技が増えていくね。

ほかにも床屋で逆モヒカンしちゃったお客さんがパディントンが捕まった裁判の判事だったり、そもそも「ルーシーおばさんにロンドンを見せてあげたい」っていうのが壮大な伏線で、最後はおばさんと感動の再会だったり、と伏線のオンパレードです。

パディントン2

 

ここまで伏線回収が多い映画も珍しいよね。短い上映時間に仕掛けがギュッと詰め込まれてて、ぜんぜん飽きなかったです。

窓ふきバイト用のハシゴで逃げるシーンはかわいかったなあ。

パディントン2

 

前作からの伏線もすごい

しかも前作『パディントン』からの伏線かな?と思えるシーンもチラホラ。

前作はブラウンさんにやった「にらみの目」は今回ナックルズに。
パディントンの身じたく用の歯ブラシは今回電動歯ブラシに。
前作は両手にハンドクリーナーが今回は両足にリンゴ飴。
帽子の中のマーマレードサンドが逆転アイテムであることも健在。

うん、前作を観なくてもたのしめますが、やっぱり観てるほうがいいですね。

 

なお、やまぴー的に最高だった伏線はマグカップ持った警備員です。
アイツはホントにすげえよ。映画史に残る名キャラだよ。

 

スポンサーリンク

まとめ

観る人みんなを癒してしまう恐るべき映画『パディントン2』

巨額の製作費をかけたいわゆる”ブロックバスター級”の映画ばかりが注目される昨今に、私たちの心のトゲをブロックバスターしてくれる『パディントン2』

「胸のあたりがムズムズするぞ?」
「それは自尊心ですよ」

パディントン2

 

エンストしてる車を押すシーンでここまで感動させてくれたのは、パディントンぐらいです。(次が仗助の過去話)

 

疲れた現代人の心を癒すモフモフな103分。

再三ですが、どんな人にもおすすめの文句なしの良作です。
ぜひご鑑賞を。

 

今さらですが、今回は画像多いです。パディントンがかわいくて、たくさん貼ってしまいました。仕方ないよね。

 

◆こちらもオススメ

 

パディントン2

 

『パディントン2』
Paddington 2

キャスト(カッコは吹き替え)
パディントン:ベン・ウィショー(松坂桃李)
ヘンリー・ブラウン:ヒュー・ボネヴィル(古田新太)
メアリー・ブラウン:サリー・ホーキンス(石塚理恵)
ジュディ・ブラウン:マデリン・ハリス(三戸なつめ)
ジョナサン・ブラウン:サミュエル・ジョスリン(西田光貴)
バード夫人:ジュリー・ウォルターズ(定岡小百合)
サミュエル・グルーバー:ジム・ブロードベント(佐々木省三)
フェニックス・ブキャナン:ヒュー・グラント(斎藤工)
ナックルズ:ブレンダン・グリーソン(楠見尚己)
カリー:ピーター・カパルディ(佐々木睦)
フィブス:ノア・テイラー(宮崎敦吉)

監督 ポール・キング
脚本 ポール・キング、サイモン・ファーナビー
原作 マイケル・ボンド(キャラクター創作者として)
製作 デヴィッド・ハイマン
製作総指揮 ロージー・アリソン、ジェフリー・クリフォード、オリヴィエ・クルソン、ロン・ハルパーン、ボブ・ワインスタイン、ハーヴェイ・ワインスタイン
音楽 ダリオ・マリアネッリ
撮影 エリック・ウィルソン
編集 マーク・エヴァソン
製作会社 ヘイデイ・フィルムズ、スタジオカナル
配給 スタジオカナル、キノフィルムズ

映画・本
スポンサーリンク
スポンサーリンク
やまぴーをフォローする
スポンサーリンク
タイトルとURLをコピーしました