こんにちは、やまぴーです。
みなさん、ジョジョ5部のアニメ見ました?
面白いと期待してましたが、期待以上の面白さでした。
ってわけで、ネタバレで感想を語りたいんですがかまいませんね!
※ここから先は、アニメの内容に加えて原作のネタバレもありますのでご注意ください。
ジョジョ初心者向けの記事もあります↓
第1話は、コミックでいえば47巻の『黄金体験 その①』から『ブチャラティが来る その②』までの5話分。
まずは第5部の開始といえば、日本の杜王町から第4部のキャラ、広瀬康一くんがイタリアの空港に登場…
かと思ったら、いきなりアニメのオリジナルシーンからスタート!
しかもけっこう長い!
原作どおりに始めておけば原作ファンから怒りを買う危険もないのに、危険を冒してもオリジナルシーンを入れるその心意気。
そういうの好きですよ。
制作陣の命がけの行動ッ!ぼくは敬意を表するッ!
挿入されたオリジナルシーンは、第5部の舞台となるイタリアの架空都市、ネアポリス(ナポリがモデル)の腐敗っぷり。
主人公ジョルノ・ジョバァーナが歩くネアポリスの街並みは、警察への賄賂、路上スリ、麻薬売買など治安悪さのオンパレードです。
日本の??区みたいだな。
ネアポリスが腐敗している描写は、漫画では簡単にナレーションで済まされてました。それをアニメ版では視聴者がストーリーに入り込めるよう最初に紹介するとは。ベネ。
オリジナルシーンはさらに続き、観光客からスリが盗んだサイフをジョルノがスリ返します。観光客からジェラートをつけられても動じないジョルノ。
「悪ィな おれの学ランがアイス食っちまった」
とか思ってたら、ちゃっかり観光客からお金をくすねてます。
取り返した謝礼とクリーニング代ってことでしょうか。
それよりも驚きなのは、オリジナルシーンでスタンド発動です。康一くんのケロケロカバンに先がけてフライング・エクスペリエンスするとは。(シャレじゃなくて)
今回のオリジナルシーンはかなり攻めてきますね。
しかも子供にジェラート買うなんてやっぱりスモーカーしてます。
さらにオリジナルシーンは続き、今度はフライング・涙目のルカです。片耳ピアスのタクシー運転手も熱演してます。
この運転手からルカはジョルノの存在を知ることに。原作の細かいアシストしてくれてます。
しかもルカのスコップが活躍してるのオリジナルのとこだけだし。
ファンの間では実体型スタンドの噂も高かったS.P.Q.R.スコップの初の晴れ舞台。
やっぱ今回のオリジナルパートはすげえ。
とか思ってたら、ようやく空港に康一くん登場。やっと本筋に合流です。
意味のないジョルノの「耳入れ」も登場。
荒木先生はホントに初回にその場かぎりの設定を入れるの好きですよね。
「カメいじり」とか「飛びたい」とか「圧迫」とか。
「イタリア語うまいね」と、第3部の旅を危うくさせる外国語の概念を持ち出すジョルノ。万能すぎるヘブンズ・ドアー。
そしてタクシー運転手を申し出るジョルノに「中学か高校生っぽい」と疑ってくる小学生みたいな康一くん。
このあたりは原作どおりです。
そういえば、やまぴーの持ってるコミックスではタクシー運賃が「円」ですが、アニメは「リラ」になってましたね。たしかジャンプに掲載されてたときも「リラ」だった気がします。
2002年からユーロが導入されたと思うと時代を感じます。
そして康一くんのカバンだけを車に乗せて、急発進で逃げ出すジョルノ。
「甘く見るな」の言葉どおり、エコーズACT3の能力で車を止める康一くん。
ここはちょっとテンポが悪くて、本当ならとっくにACT3の射程距離5メートルを超えてた気がします。
漫画だとパッパッとコマ読んでいれば気づかないところです。
でも、ボストンバッグがカエルに変わっていくシーンは、アニメならではで良かったです。
あとで出てくるカエルからバッグに変わるシーンもベネ。
そしてお待ちかねのジョルノとルカの初対面。ここも無言でジョルノを引き連れていくルカの描写がベネ。裏社会な雰囲気が出てます。
しかし、漫画でもおなじみの「3つのU(ユー)」は、はじめ2つは否定なのに3つめは肯定、しかも「相手を」とか余計な言葉がついてて語呂が悪すぎだと思います。
え?そもそも日本語なのがおかしい?
ンなこたぁオレにゃあ関係ねえんだよオオォォォォ
それから、漫画のときは何とも思いませんでしたが、ハダカの男の写真を見て「家族の写真か?」と聞くルカはどうかしてますね。
しかも本当に家族の写真だからジョルノは本当にどうかしてます。
親父の裸体写真を持ち歩く息子。
もうちょっとマシな写真はなかったんでしょうか。
ってかそれジョセフが撮ったやつでしょ。
手持ちがないからと、ルカのショバ代を断るジョルノですが、あのセリフは慇懃無礼の最たるものだと思ってます。
「同じことを2度言わせないでくださいよ」
このあたりのジョルノとルカのやりとりは、スコップでのアゴのしゃくり上げも、スコップの避け方も、スコップの陥没っぷりも漫画版そのままの構図でファンとしては嬉しい限りです。
しつこいですが、やっぱあのスコップはスタンドだと思うんですよ。
ザ・ロックやマリリン・マンソンみたいな取り立て系のやつ。相手を叩くとコインがたくさん出てくるようなやつ。
一方、無一文で街をさまよう康一くん。写真の住所を頼りに向かってみるとジョルノと再会。ひかれ合いの法則が発動しすぎ。
アニメ版では漫画に比べて、取り巻きの女たちが5人から3人にスケールダウンしてました。
でも真ん中の女がお尻プリプリ振ってました。
3部から定番のモテモテシーンですが、相変わらずリアリティがありません。
逃げようとするジョルノに康一くんがACT3を発動。対するジョルノは初めてゴールド・エクスペリエンスのヴィジョンを発動。木を成長させて逃走を図ります。
ちなみに、木に持ち上げられるジョルノの絵は、現在ルミネエスト新宿の1F外観で見ることができます。
ジョルノの無駄無駄制止を聞かず木を攻撃する康一くん。能力の反射により自分が重くなり、石畳に叩きつけられます。
ジョルノはその姿を見て、手加減して攻撃した康一くんを「いい人」だと理解します。
こんなにめり込んでるのに手加減してるのか?
もはやこれまで、と承太郎さんに電話をする康一くん。
「あぶねえこと頼みやがって!」とか言ってもよさそうです。
原作と違い、ヒトデまみれの部屋で話をする承太郎さん。
そういえばこの人、ヒトデで博士号を取ったんだよな。
実はジョルノはディオ・ブランド―の息子であり、ディオはすでに自分が殺したことを話す承太郎さん。
そして、ファンの間で問題となっていた集合写真を手に取ります。
原作で登場したときは「こんな写真、いつ撮ったんだ?」と話題になった5人と1匹の写真。しかし、それは3部のアニメ放送時にオリジナル演出で補完されたという事実。
やっぱジョジョのアニメは素晴らしい。
さらにこのシーンでは、わずかですがディオ、ジョルノの母親、養父、黒髪ジョルノ、とかなりマニア受けしそうな写真もチラホラでした。
そして承太郎さんの説明をBGMに、街を歩きケーブルカーに乗り込むジョルノ。
画面の端にはしっかりとオタマジャクシ柄の男が映ってます。アイツです。
ブローノ・ブチャラティ登場!
ケーブルカーに偶然乗り合わせた風に、落ちてるコインを「君の?」とジョルノに聞いてきます。
漫画を読んだとき、コインはもともと落ちてたと思ってましたが、アニメでは誰かのポケットから落ちてきたような演出でしたね。
漫画で初登場したときのブチャラティは前髪がパッツンしてませんでしたが、アニメでは最初からパッツンしてます。
そういえば、ジョルノもはじめは髪がウネウネしてなかったです。
ここに10億リラ落ちてたらどうする?とか、オレが汗を舐めたらアトゥム神はいらないよ、とか楽しそうに語るブチャラティ。
ブチャラティの軽快トークやテンション高めな笑いっぷりも、改めて見ると新鮮です。この後はどんどん影が強くなっていくからなあ。
ひょっとしたらチームの前ではカッコつけてるだけで、単独任務時のルンルン笑顔こそ本来のブチャラティなのかもしれません。ワンピースのカタクリがドーナツ食ってるときみたいな。
そんなルンルン笑顔も束の間、ルカをやった犯人を捜しにきたとジョルノに迫るブチャラティ。
ルカなんて知りません、とウソつくジョルノ。
見つめるブチャラティ。
見つめるブチャラティ。
うん、じゃあ信じよう!とケーブルカーから立ち去るブチャラティ。
ブチャラティの緩急差が見事に表現されてます。
ひと安心のジョルノ、…のはずが、なぜが握った手の中には眼球が!
そして世界の車窓からブチャラティの姿が!
さらに有名すぎるあのシーンがついに登場
ペロン
ルミネの看板でジョジョを知って、お試しに見てみようと思った若い女性はこのシーンを見てなんて思うんでしょうか。
「何このアニメ!気持ち悪い!!」
と思うのか、
「何このアニメ!録画しとくんだった!!」
と思うのか。
後者はもう戻れません。
オリジナルシーンあったのに30分で汗ナメまで進むとは詰め込んだなぁ、って思ってたら、さらにエンドロール中にもう一話分消費する贅沢っぷり。
ブチャラティの攻撃により、ジッパーで首がグラングランするジョルノ。
「チャック」とか「ファスナー」とか言う人は一見さん間違いなしです。
ようこそ、ジョジョワールドへ。
パンチシーンではスティッキィ・フィンガーズの右腕をフライングで紹介。
ジョルノもゴールド・エクスペリエンス見せまくりで当方に迎撃の用意ありです。
いやあ、原作5話分とオリジナルシーンを詰め込んでボリューム満点の30分でした。
毎週このテンションが続くのかと思うと嬉しいやら恐ろしいやらです。
来週も楽しみですね!
漫画版が読みたくなった人はぜひ↓