こんにちは、やまぴーです。
今月はなんと、ジョジョリオンのほかに『岸辺露伴は動かない』の新作読切りまで!
荒木作品が月に2回も読めるというこの幸せ。
その分、先月はゼロだったんだけど。
ジャンプ創刊50周年記念として少年ジャンプにセンターカラー48Pで登場。
何年振りかわからないぐらい久しぶりに少年ジャンプ買いました。
やっぱウルジャンに比べて印刷汚いな。
でも前回の別冊マーガレットに比べたら、購入難易度は大幅ダウンで助かります。
↓
※ここから先はネタバレあり、というか週刊少年ジャンプ2018年3月12日号の『岸辺露伴は動かない』を読んでないとかなり理解不能な内容となっております
待望のジムネタ
今回の『ザ・ラン』はどんな内容かと思ったら、なんとジムネタじゃあないですか!
ブログ記事の半分以上はジムネタのやまぴーにとってこれほど嬉しいことはありませんよ。
やはり荒木先生と自分はどこか精神的に繋がってるんでしょうね。
…とか言ってる奴がいたら気持ち悪いですね。
今回は、ジム関連のネタも掘り下げてネタバレ感想を書かせていただきます。
ちなみにやまぴーの腹筋は割れてません。むしろややメタボです。
反省する露伴
『今回ばかりは本当に反省していて
全ての原因は自分の性格に非がある』
『越えてはならないレッドラインを見落として
余計な所へ首を突っ込んでしまった』
いきなり反省という露伴らしからぬ言動からのスタート。
今回ばかりは自分の行動がかなりまずかったと後悔しているようです。
でもそれ毎回のことじゃないかな。初登場で仗助にボコられてたのはどこのどいつかな。
乙雅三なんて露伴の好奇心のせいで死んでるからね。
筋トレにハマる必然
今回のエピソードに登場するのは、タレントを目指す若者「橋本陽馬」。
パッと見普通ですが、ヘアスタイルがやはり荒木キャラです。
登場時の背景がめっちゃ原宿です。
ここ
佐藤健
↓
の表記はかなりのセンスです。
佐藤健と綾野剛を見たってことは「亜人」の撮影でしょうか。
そして、スカウトされた時のプロダクション担当者の言葉
『才能より美しい立ちポーズが優先よッ!』
ジョジョの世界で立ちポーズとか言われたらもう反論できませんよね。
やっぱタレントはジョジョ立ちできてナンボですね。
※ジョジョ系アイドル『FYT』
そして、ジムで肉体改造に励む陽馬。
『インストラクターの教え方はねえ~~』
『ウソつきなんだよォォォ』
これホントです。
やまぴーもパーソナル・トレーニングでされました。
「もう限界!」ってところで、カウントがずっと「2ィ!」のままなんです。
インストラクターってのは基本的にドS野郎ばかりです。
ラスト3回のときに重りを増やされたこともあります。殺意が芽生えました。
実際のところ、筋トレは「もう限界!」ってところからのプラス一回が筋肥大に繋がるので彼らの教え方は間違ってないんですが。
浮き出た血管の形が美しいと褒められる陽馬。
実際に男性の浮き出た血管にセクシーさを感じる女性はそこそこいます。
鏡の前でポーズをとる陽馬。
これ、筋トレ中毒の危険な初期症状です。
「モテたくて始めた筋トレがいつの間にか目的になっていた」
という男性はけっこういます。
筋トレの中毒性は恐ろしいです。
詳しくは以前書いたこちらの記事をご覧ください↓
割れた腹筋の俳優
場面は変わり、マンションの部屋で重りにつまづくミカちゃん。
筋トレ好きな奴は『錘(おもり)』って字を使ったりします。
こちらのダンベルは持ち手が歪曲したケトルベルみたいなタイプですね。
普通のダンベルと異なり、振り回す動きができるのが特徴です。
でもやまぴー的には、重さ調節ができるダンベルがおすすめです。
トレーニングには辟易ですが、陽馬の肉体には好印象のミカちゃん。
腹筋が割れて「ファイトクラブ」のブラピみたいと。
って例えが古いなあ。今の若い人はブラピがカッコ良かったころを知ってるんでしょうか。
今は劇太りしてるからなあ。
やまぴーも「ケープフィアー」に出てるロバート・デ・ニーロの肉体が大好きなんですが、コメディ俳優のおじいちゃんとなった今じゃあ誰も理解してくれなそう。
もっと新しいタレントを例にした方がいいんじゃないでしょうか。
でも「山崎賢人」とか言ったらやらしすぎるな。
『陽馬が刑事アクションとかやったら…きっと素敵』
抱き合う陽馬とミカちゃん。
前回のマーガレットならここでハッピーエンドなんですが、残念ながら今回は少年ジャンプですので話が続きます。
陽馬のこだわり
ミカちゃんの手作りタラコスパゲティが炭水化物だから食べないという陽馬。
でも、パスタは低GI(血糖値が上がりにくい=太りにくい)だからアスリートには向いてると思うんだけどなあ。
っていうか炭水化物抜きダイエットは短期的にはいいけど、長くは続けられないでしょう。
そして、プロテイン(=タンパク質)には支出を惜しまない陽馬。
筋肉というは筋トレだけでは身に付きません。筋トレ後のプロテイン補給があってはじめて身に付くのです。
ってことで筋トレ馬鹿はめっちゃプロテインにうるさいです。
いいプロテインなら、2,000gで4,800円ぐらい簡単に支出します。成分や吸収率がどうこうで海外からプロテイン注文する奴もいるぐらいです。
「ダマにならない」っていうのは、よく溶けて体内で吸収されやすいという意味。
そして筋トレ馬鹿は本当に早寝です。夜は筋肉を休ませないとダメなんだって。健康的すぎますね。
それにしてもミカちゃんかわいいね。ボソっとツッコむセンスがステキです。
『ここあたしのマンションだけど』
『まだ7時だよ』
ボルダリングでワンナップ
場面は変わってスポーツクラブ、陽馬がベンチプレスしてる後ろにひっそりと岸辺露伴の姿が。
トレーナーに質問するも、予約客の応対で相手にされず。
『筋肉はねえ話しかけると良いんですよォ』
これ、けっこうガチです。
「おい、俺の上腕筋!」っていう、なかやまきんに君のネタもありましたね。
要は、稼動してる部位に意識を集中させるってことです。
ちなみに、スポーツクラブで予約客の相手をしている、いわゆる「パーソナルトレーニング」中のトレーナーに話しかけるのはご法度です。
話しかけてる奴は、まわりからKYな目で見られます。
ネットで30日間のパーソナル・トレーニングを申し込む陽馬。
ライザップが2ヶ月(16回)で298,000円だから、30日で270,000円はそこまで高くはありません。やまぴーは絶対に申し込みませんが。
そして、ミカちゃんの部屋をボルダリングルームに改造してしまう陽馬。
上田一も本屋で興味持ったボルダリングです。最近できるとこ増えましたね。
部屋の中をよく見ると、バランスボールや腹筋器具も見えます。
ミカちゃんもとんでもないヒモを見つけてしまったものです。
「よー、そこの若いの」と言うことを聞いてもらおうにも聞く耳を持たない陽馬。
ミカちゃんの「出ていけ」にさっそく窓から出ていくとそこには、マンションの壁全面にボルダリングの突起が。
「なワケねえだろ」
ってツッコミたくなるこのシーン、最高です。
『こ…ここ賃貸だよ』
『イ…イカレてるわッ』
いや、賃貸じゃなくてもダメでしょ。
ミカちゃんのツッコミも微妙にズレててさらにベネ。
やっと主人公登場
ここでようやく岸辺露伴登場。
スポーツクラブで知り合いになった陽馬と、トレッドミル(ランニングマシーン)を使って「ゲーム」をする様子。
ゲームの内容はこちら↓
トレッドミルは2台、その間にはトレッドミルを操作するリモコンが1台のみ。
トレッドミルは自動的に加速していき、最高速度の「時速25km」となる。
最高時速25kmに達したとき、露伴と陽馬のどちらが素早く1台のリモコン―「緊急停止ボタン」を奪って押せるか?
西部劇が好きな荒木先生らしい、ガンマン同士の一騎打ちのようなルールですね。
っていうか豆銑礼のリフトといい、トレッドミルが荒木先生のマイブームなんでしょうか。
時速25km以下の速度でリモコンに触れたら負け。
周りにジムの係員がいないかを気にする露伴。
こんなこと、実際にスポーツクラブでやったら一発退会させられる気がします。
『オイオイ…その表情…』
『待ってくれよ…結構本気顔じゃあないか…』
『…君 執念深い性格かな?』
そりゃ前回負けて床に顔面を強打してたら本気モードにもなるでしょう。
『この前のようにはならない』
『…徹底的にやっつけてやるからな…岸辺露伴』
パーカーを脱ぎ上半身を見せる陽馬、脇腹には鍛え上げた「前鋸筋」(ぜんきょきん)も確認できます。
スポーツクラブ通って10年以上になりますが、「前鋸筋」なんて初めて聞きましたよ。
腕を前に伸ばすときに使われる筋肉で、ストレートパンチを打つボクサーなどが特に発達している筋肉です。
その他にも、背中や足の筋肉に異様な隆起が見られる陽馬。
範馬勇次郎の「鬼の貌」や戸愚呂120%を彷彿させます。
ゲームを続けるかね
前回の勝負では露伴がテーブルの台を一瞬指でたたき、その振動でリモコンを自分の指の中へ倒れ込むようにしたと指摘する陽馬。
「あいまいさ」は勝敗ではない、勝ち負けには「公平さ」が必要だと語る陽馬はトレッドミル上でいきなり後ろを向きます。
そして時速20kmでのバック走!
これ、ジムのスタッフに見つかるとすげえ怒られますよ。
さらにそこから、一週間もフロに入ってないヤツがチンポいじった手で持ち上げたダンベルを拾い上げて、後ろの窓ガラスにブン投げ!
音を立てて割れるガラス、これでトレッドミルから落ちればビルの8階から真っ逆さまです。
すごいな、スポーツクラブの施設でもデス・ゲームが始まる荒木ワールド。
でもよく考えたら、礼さんのトレッドミルはいつもこの状態なのか。
『おまえッ!何だッ!?何者だッ!?』
『止めろッ!!』
思わずリモコンに手を伸ばす露伴の手を掴み、指をヘシ折る陽馬。
神速と言われた露伴の手を掴むという地味に凄い場面です。
『ひ、酷いヤツだッ! 指を折るなんて…』
『いいや慈悲深いぜ 指を「2本」残しただけな―』
試合に勝って勝負に負ける
しかし、陽馬が触れた瞬間に「ヘブンズ・ドアー」を発動させていた露伴。
そこには自分の筋トレを邪魔した奴らを始末した履歴が。
おいおい、配達人やジムの客まで殺すなんてシリアル・キラーな才能の持ち主だな。
でも、死体の処理がぜんぶ「セメントで固めてる」あたりが短絡的で、吉良の後継者には無理そう。
そしてトレッドミルはついに時速『25km』に。
リモコンを掴んだのは……陽馬!
『うおぉおぉおぉぉッ 勝ったァぞォオォォォ――ッ』
↑このセリフを言ったジョジョキャラの大半は負けます。
すでにヘブンズ・ドアーで『停止ボタンは露伴のマシンへ向けて押す』と書きこまれていた陽馬。
リモコンは掴めども、停止させたのは露伴のトレッドミル。
陽馬はそのまま割れたガラスから投げ出されます。
このゲーム、勝者は陽馬ですが生き残ったのは露伴という結果となりました。
まさしく「試合に勝って勝負に負ける」という展開です。
岸辺露伴は動かない
ゲームの勝敗は決しましたが安心はしていない露伴。
陽馬は「転落死」したのではなく、建物の下にすでにいないか、壁にしがみついている、と考えています。
なるほど、ボルダリングはこの伏線だったのか。お見事。
「バキ」のシコルスキーみたいです。
もし、窓から外を覗いたら「殺される」と考える露伴。
今回のエピソードではかなりアグレッシブに動いていた露伴ですが、最後に陽馬を見ようとしなかった点が「動かない」とリンクしていておもしろかったです。
そうそう、タイトルの「ザ・ラン」も、「走る」と「逃げる」の両方の意味だったというのもベネです。
余談ですが、陽馬が化身となったとされる「ヘルメス神」。
神話では、アポロンの飼っている雄牛を盗むとき、証拠を隠すため雄牛たちを「後ろ向き」に歩かせたという記述があります。
これも陽馬のバック走とリンクしてておもしろいですね。
ちなみにヘルメスは「オリンポス12神」のひとり。
今後は「エジプト9栄神」を超える刺客たちが露伴に襲い掛かります(嘘)
まとめ
久しぶりの岸辺露伴、というか荒木先生の短編。
荒木先生お得意の「一騎打ちゲーム」スタイルで、シンプルにおもしろかったです。
やっぱりジョジョはこういう勝負ごとに完結する方がおもしろいね。
現在連載中のジョジョリオンは、謎が謎を呼んで伏線が伏線のままで、読んでて若干不安になってたり。
いや、きっとジョジョリオンもこれから伏線回収をしてくれるはず!と期待してます。
ジョジョリオン「#74 」へ→
←ジョジョリオン「#73 プアー・トムとオゾン・ベイビー その②」へ
おまけ:岸辺露伴の2巻は『DVD』付!
『岸辺露伴は動かない』のコミックス第2巻が7/19に発売決定ィ!
しかも現在、「アニメDVD同梱版」まで予約受付中ゥ!
(5/16まで)
OVA化のエピソードは『六壁坂』
ウルジャンのアオリで、
「岸辺露伴が取材先で出会う尋常ならざる体験をアニメでも!!」
ってあるけど、露伴が体験するのは最後にちょっぴりだよな!
それでも買いだってばさ!
第1巻も好評発売中