実話映画『ホース・ソルジャー』男が喜ぶちょっとチートな戦争と西部劇のコラボレーション(ネタバレあり感想)

ホースソルジャー

 

こんにちは、やまぴーです。

本日ご紹介したい映画はこちら↓
5/4より絶賛公開中『ホース・ソルジャー』予告編

 

9.11直後、アメリカが最高機密として封印された戦いの全貌がついに明かされる。

 

アメリカの最初の反撃はまさかの「騎馬隊」。
しかも実話だというからさらに驚きです。

この戦闘の功績を称えて、ニューヨークのワールドトレードセンター跡地には銅像まであるんだって。

ホースソルジャー

 

「米軍騎馬隊」という言葉に惹かれてさっそく観に行ってきました。

 

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あらすじ

ホースソルジャー

9.11直後、最初に戦地へと向かった米軍騎馬隊(グリーンベレー)の12人の男たち。
5万人の敵に立ち向かった彼らの”あり得ない”作戦とは?

全世界を震撼させたアメリカ同時多発テロから17年、これまで明かされなかった〈9.11直後の最初の戦い〉の全貌が、遂に映画化された。
2001年9月11日のその翌日、ミッチ・ネルソン大尉は、最も危険な対テロ戦争の最前線部隊に志願し、特殊作戦の隊長に任命される。わずか12人でアフガニスタンへ乗り込み、反タリバンの地元勢力を率いるドスタム将軍と手を結び、テロ集団の拠点マザーリシャリーフを制圧するのだ。だが、現地に着いた彼らに、次々と予期せぬ危機が襲いかかる。敵の数はまさかの5万人、しかも彼らは米兵の命に高額の懸賞金をかけていた。さらに、将軍から険しい山岳地帯で勝利を収めるための最大の武器は、ほとんどの隊員が1度も乗ったことのない“馬”だと言い渡される──。

タイムリミットは3週間、最新鋭の兵器を駆使するタリバン相手に、前時代の遺物のはずの“騎馬隊”で反撃する12人。あの日散った何の罪もない人たちとその遺族、そして未来のために、壮絶な戦いに挑む者たちの誇り高き魂の実話

 

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監督&キャスト

ニコライ・フルシー

監督はニコライ・フルシー。ドキュメンタリー作家としてのキャリアも持ち、コソボ紛争を追った報道写真家の経歴もあり、これが長編映画の初監督となります。

 

ジェリー・ブラッカイマー
製作はご存じ、ハリウッドの大御所、ジェリー・ブラッカイマー。これまでも『パール・ハーバー』や『ブラックホーク・ダウン』などの戦争映画を手掛けています。

 

続いてキャストをご紹介。

ホース・ソルジャー キャスト
コードネーム「ダガー」のタスクフォースを統率する主人公のミッチ・ネルソン大尉役に、『マイティ・ソー』シリーズのクリス・ヘムズワース。

 

ホース・ソルジャー キャスト
ハル・スペンサー准尉役に、『シェイプ・オブ・ウォーター』『ノクターナル・アニマルズ』のマイケル・シャノン。

 

ホース・ソルジャー キャスト
サム・ディラー役に、『アントマン』『ミリオンダラー・ベイビー』のマイケル・ペーニャ。

 

ホース・ソルジャー キャスト
タリバンと戦うアフガニスタン北部同盟のドスタム将軍役に、『アメリカン・スナイパー』『彼女が目覚めるその日まで』のナヴィド・ネガーバン。

 

こちらのキャスト陣、どうしてもヒーロー映画を思い浮かべてしまうよね。

ホース・ソルジャー キャスト

あ、ひとりはヒーローじゃなかった。いや、もうひとりも悪役だったな。

 

※ここから先はネタバレありです。知りたくない人は映画鑑賞後にまたお会いしましょう。

 

 

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ネタバレあり感想

この映画をひとことでまとめると、

男が喜ぶ「戦争」と「西部劇」の2大コラボレーションは迫力満点!
でも12人って数え方はチートだぞ

 

良くも悪くもブラッカイマー師匠のハリウッド的アクション大作です。
思わず息を呑むほどの戦闘シーンの連続。ストーリーは至極単純。頭カラッポにしてアメリカの凄さを堪能できます。

以下、映画を観て良かった点と悪かった点を挙げます。

男が喜ぶ戦争と西部劇

『戦争映画』と『西部劇』、男が好きな2大映画をコラボさせた功績はお見事です。「ガンマン」と「ソルジャー」に憧れない男なんていません。焼肉と寿司の食べ放題セットぐらい嬉しい組み合わせです。

意外といままでガンマン+ソルジャーってなかったですね。

ホースソルジャー

 

余談ですが、この『ホース・ソルジャー』の原題は”12 Strong”。
実は映画を観ると、そんなに馬について言及するシーンはありません。馬に乗ったことない兵士が大半なのに、乗るのに苦労するようなシーンもありません。馬関連で期待すると肩すかしを食うかも。

でも、やまぴー的には邦題の『ホース・ソルジャー』の方がわかりやすくて好き。絵的にカッコいいならそれでいいじゃないですか。

戦場を騎馬で駆け抜けるシーンの迫力はなかなかのもの。馬VS戦車などはいい感じにミスマッチで、ゲーム画面みたいです。

ホースソルジャー

 

対するタリバン側も、自走多連装ロケット砲「BM-21」を騎馬隊へバンバン水平発射してきます。

BM-21
いやもうホントにゲームの世界だわ。

 

で、米軍はBM-21がロケット切れになって装填している間に「敵陣へ乗り込めー!」と猛突進。すげえ戦い方だなオイ。
織田軍の鉄砲隊が火縄銃を装填する隙を狙って突撃する武田騎馬軍団みたいです。
っていうか気分はもうヘムズワース無双です。ハンマーないけど。

戦っている間じゅう「アメリカってスゲエな」と感じさせてくれる、ブラッカイマーお得意の米国士気向上の映画ですね。

米軍本部でタリバンに苛立って机を蹴り飛ばすネルソン大尉に「元気があってよろしい!」とか上官が言ってる段階でアメリカってスゲエです。

 

スゲエのはアメリカだけじゃありません。
アフガニスタン現地で会う北部同盟の援軍、ドスタム将軍もスゲエです。

ホースソルジャー

遠くに見える建物にタリバン派がいるかわからず空爆を躊躇しているネルソン大尉に、「俺が調べてやる」と、いきなりトランシーバーで「いま米軍といるけどお前ら敵だよな」と通信しちゃう豪傑です。肝っ玉座りすぎです。ぜったい部下になりたくねえ。

しかしこの将軍、ただの豪快オヤジじゃありません。
米軍が現地入りしたときは、ネルソン大尉を無視してスペンサー准尉にばかり話しかけるシーンがあります。
指揮官は自分だから自分に話してくれ、というネルソンに将軍が一言。

「お前は人を殺したことがない目をしている」

こういうセリフに男は弱いです。人生で使うことなど絶対にないのに憧れます。

男が憧れる「男の世界」を存分に堪能できる。この映画の最大の魅力です。

 

たった12人と無制限の空爆ミサイル

そんなアクションと男がグッとくる世界観が満載のホースソルジャーですが、ちょっと納得いかない設定もチラホラ。
ひとつはキャッチコピーにもデカデカとある「5万人VS12人」の表記。

確かにアメリカからアフガニスタン入りした米兵は12人ですが、現地には援軍の北部同盟が400人もいます。しかも、ネルソンたちが怪我すると米軍からの援助が切られるため、ネルソンたちを下がらせてめっちゃ前線で戦ってくれます。わかりやすいやられ役ですね。

ホースソルジャー

ただ、北部同盟を足しても5万人VS412人で、戦力差は100倍以上です。無謀な作戦であることは変わりません。

そこで登場するのが空爆ミサイル。
ネルソンが無線で座標を指定すると、空からすげえ勢いで空爆ミサイルが降ってきます。しかもゲームのボムとちがって回数無制限で使用可能。

 

なので、映画のなかの戦闘シーンは、

敵の拠点を発見

ネルソンが座標を伝えてミサイル爆撃

拠点から逃げてきた敵を北部同盟が銃撃

が基本の流れになります。

 

たまに座標を間違えてボムを無駄遣いしたり、自分らの近くを爆撃して吹っ飛んだりしますが、基本的に敵は空爆の時点でほぼ壊滅。

どう考えても「たった12人」ではないよね。

 

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まとめ

ちょっとチートな面に目をつむれば、男の世界を堪能できるアクション映画です。
相変わらず人間離れしたヘムズワースの強さが観たい方はぜひおすすめです。シャノンは待機役だったり怪我したりで見せ場はあんまりないですが。

ストーリーはかなり単純なので、人間ドラマを期待している人にはちょっと物足りないかも。そういう人には、この後に続く9.11映画の『ゼロ・ダーク・サーティ』のほうがオススメかな。

あくまで「アメリカ最強!」なドンパチ戦争アクションを楽しみたい人向けです。

 

ホースソルジャー

ホース・ソルジャー
12 Strong

キャスト
ミッチ・ネルソン大尉 – クリス・ヘムズワース
ハル・スペンサー准尉 – マイケル・シャノン
サム・ディラー – マイケル・ペーニャ
ドスタム将軍 – ナヴィド・ネガーバン
ベン・マイロ – トレヴァンテ・ローズ
ショーン・コファーズ – ジェフ・スタルツ
バーン・マイケルズ – サッド・ラッキンビル
バワーズ中佐 – ロブ・リグル
マルホランド大佐 – ウィリアム・フィクナー
ジーン・ネルソン – エルサ・パタキー
フレッド・フォールズ – オースティン・ストウェル

監督 ニコライ・フルシー
脚本 テッド・タリー、ピーター・クレイグ
原作 ダグ・スタントン(「ホース・ソルジャー 米特殊騎馬隊、アフガンの死闘」より)
製作 ジェリー・ブラッカイマー、モリー・スミス、サッド・ラッキンビル、トレント・ラッキンビル
製作総指揮 アンドリュー・A・コソーヴ、ブロデリック・ジョンソン、チャド・オマン、マイク・ステンソン、エレン・H・シュワルツ、ギャレット・グラント、イェール・バディック、ヴァル・ヒル、ダグ・スタントン

映画・本
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