映画『レザーフェイス-悪魔のいけにえ(2018)』は前日譚と呼べるのか?(ネタバレあらすじと感想)

レザーフェイス-悪魔のいけにえ

こんにちは、やまぴーです。
ギュイィィーン!

本日ご紹介する映画はこちら↓
映画「レザーフェイス―悪魔のいけにえ」予告編

5歳の誕生日プレゼントは、チェーンソー

伝説の殺人鬼、レザーフェイス誕生の真実が明かされる

なぜ、少年は怪物になったのか?

覚醒・変貌する衝撃の瞬間を目撃する

人皮を被った大男が問答無用で人々を切り刻んでいく伝説のホラー映画『悪魔のいけにえ』
子供時代のやまぴーにもしっかりとトラウマを残してくれた名作です。

これまで続編だのリメイクだので7つの「いけにえ」シリーズがリリースされていますが、今回はレザーフェイス誕生の真実を描いた元祖パート1の前日譚。

トビー・フーパ―監督の最後のプロデュース作品ともなったこの作品。
全国の劇場に先駆けて公開された、立川シネマシティの日本最速公開日にしっかり観てきました。

前半はネタバレなし、後半はネタバレありでガッツリ語ります。

※ネタバレなし部分でも前作までの映画の内容と公式情報レベルでのネタバレはあります。

悪魔のいけにえシリーズ

まずはこれまでの「悪魔のいけにえ」シリーズ7作品をざっとおさらい。

悪魔のいけにえ(1974年)
監督:トビー・フーバー
墓荒らしが頻発しているテキサス州の田舎町をワゴン車で旅するハーデスティ兄妹と友人たちが、人肉マスクを被ってチェーンソーを振りかざす殺人鬼・レザーフェイスによって次々と惨殺されていく。

悪魔のいけにえ2(1986年)
監督:トビー・フーバー
ストレッチの放送するラジオ番組で、偶然レザーフェイスの殺人が流された。ラジオで一部始終を聞いていたレフティは、一家に殺された甥の復讐のため、ストレッチの協力のもと彼らのアジトに乗り込む。

悪魔のいけにえ3/レザーフェイス逆襲(1990年)
監督:ジェフ・バー
カリフォルニア州からフロリダ州まで旅行中のミシェルとライアンは、テキサス州のガソリンスタンドに立ち寄った。しかしそこは人皮マスクをかぶってチェーンソーを振り回すレザー・フェイスとそのファミリーの住処だった。

悪魔のいけにえ/レジェンド・オブ・レザーフェイス(1994年)
監督:キム・ヘンケル
卒業パーティーを抜け出したヒロイン、ジェニーと3人の高校生たちは、テキサス郊外の真っ暗な田舎道で、あの狂気の殺人鬼ファミリーに遭遇する。顔の皮で作った仮面をかぶり、愛用のチェーンソーで人肉を切り刻む猟奇殺人鬼レザーフェイスが、次々と友人たちを惨殺する。

テキサス・チェーンソー(2003年)
監督:マーカス・ニスペル
1973年、若者5人はテキサスの田舎道を車で走っていると、放心状態で歩く少女を見かけて車に乗せるが、少女は「その道に行きたくない」と銃で自殺してしまう。警察を呼ぶために古びた洋館に立ち寄ったが、そこでこの世のものとは思えない恐怖を体験することとなる。

テキサス・チェーンソー ビギニング(2006年)
監督:ジョナサン・リーベスマン
ある男女4人が交通事故に合い、内3名が保安官の格好をしたホイト・ヒューイットのパトカーに拘束されヒューイット家の自宅に連れて行かれてしまう。そこには冷酷な殺人鬼と変貌しつつあるレザーフェイス(トーマス)が待ち構えていた。

飛び出す悪魔のいけにえ レザーフェイス一家の逆襲(2013年)
監督:ジョン・ラッセンホップ
成人になったヘザーの元に祖母が亡くなったとの知らせが届く。そして祖母が生前住んでいたとされる洋館に友人たちとともに向かうが、そこには死んだはずのレザーフェイスの魔の手が伸びていた。

続編だったりリメイクだったり、すでに7作品もある「悪魔のいけにえ」シリーズ。さらに、それまでの設定をリセットしたパラレルワールド的な作品もあって非常にややこしい。

いつかまとめページを作りたいですね。

あらすじ

最恐・殺人鬼誕生の裏に隠された
衝撃の真実と戦慄の過去が明かされる!

変貌の理由1:ソーヤー家の異常な環境&少女の怪死
殺人を正当化する一家。ジェド5歳の誕生日プレゼントはチェーンソーだった。そして、ソーヤー農場で変死した少女が発見され、ジェドは更生施設に収監される。

変貌の理由2:青少年厚生施設からの逃亡
10年後、更正施設で暴動が発生。看護師を誘拐して逃亡を強要されるジェド。入院患者のアイザックとクラリスの破滅的な行動が、彼を悲劇と恐怖のどん底へと追い詰めていく。

変貌の理由3:錯乱した警官
逃亡の身となったジェドたち入院患者を執拗なまでに追いかけてくる警官がいた。それは10年前、ソーヤー農場で娘を殺された保安官だった・・・。

変貌の理由4:母・ヴァーナ
精神を崩壊させ、最後の引き金を引かせることになる。

後半にネタバレありあらすじを掲載しています。

スタッフとキャスト

監督:ジュリアン・モーリー&アレクサンドル・バスティロ

レザーフェイス-悪魔のいけにえ
2006年からコンビを組んでいるフランス人監督。
最初に手掛けた映画『屋敷女』は、妊婦が、お腹の中の子供を自分のものにしたいと考えるおかしな女につきまとわれるという、問題作ホラーだった。脚本はバスティロが執筆した、同作は、フランスのホラー映画のニューウェーブの一例として批評家に高く評価され、国際的に注目を集めた。 その後、2011年『リヴィッド』、2014年『恐怖の白魔人』を共同監督した。

キャスト

レザーフェイス-悪魔のいけにえ

傷は深く、絆も深く。《ソーヤー一家》

ジェド/ボリス・カバクシブ
母・ヴァーナを愛しているものの、殺人に対しては嫌悪感を抱いているソーヤー一家でただひとりまともな男の子。兄ふたりの指示もあって、牛の面を被りベティ殺害に加担。その事件に捜査が入り、彼は5歳で青少年更生施設にブチ込まれることに。

ヴァーナ/リリ・テイラー
息子・ジェドの5歳の誕生日にチェーンソーをプレゼントし、闖入者を殺させようとする毒親。ジェドを更生施設に入れられ、離ればなれになった彼との再会だけを心待ちにしており、収監されているゴーマン・ハウスで暴走する。あらゆる暴力と殺人を肯定しているが、息子想いではある。

ナビンス/デヤン・アンジェロヴ
ジェドのもうひとりの兄。闖入者をチェーンソーで殺そうしためらう弟に「ジェド!ジェド!」と手を叩き煽る。ずんぐりとした体型。穴に落とされたベティの上に、農耕機のエンジンを落とし、とどめをさす。

ドレイトン/ネイサン・クーパー
ジェドの兄。弟の誕生日ケーキを切り刻むなど奇行が目立つ。数々の殺人や傷害をしていることから何度か”施設送り”を経験している。ジェドを使って、見ず知らずの人間をおびき寄せて殺人を楽しむ異常者。

グランパ/エデュアード・パーセヒァン
ソーヤー一家の祖父。いつも穏やかで口数が少ない。ジェドが闖入者を殺す勇気がないと感じた瞬間、ハンマーを振り下ろし絶命させる。安楽椅子で外ばかり眺めている。

毎日拷問、毎日暴力。《ゴーマン・ハウス》

ジャクソン/サム・ストライク
バドの親友で心優しき青年。ケンカを止めに入ったバドをかばってくれた心優しき看護婦・リジーを信頼する。ゴーマン・ハウス内での混乱の最中、リジーを守って逃げようとしたものの、アイクとクラリスに拉致され彼らの逃避行に巻き込まれることに…。

バド/サム・コールマン
言葉はあまり上手ではなく、ジャクソンにいつも助けてもらっている。”電気療法”と称した拷問を受け、その怒りから施設の混乱のなかで凶行におよぶ。普段はおとなしいがキレると何をするかわからない巨漢。

リジー/ヴァネッサ・グラッセ
ゴーマン・ハウスに勤める新人ナース。理想に燃えていたが、ここが拷問や虐待が横行していることを知るだけでなく、施設内の暴動に遭遇するはめに。さら、錯乱状態のアイク&クラリスから拉致・監禁され、彼女の”清らかな心”は崩壊していく。

アイク/ジェームズ・ブルーア
丸坊主ですぐにカットなる男。施設内での暴徒と化した患者たちが行き交う廊下で、クラリスとの性行為に及ぶなど「場所」と「時間」をわきまえない男。逃避行の最中、強盗目的でダイナーに入り店員や客を銃殺。離ればなれになった両親に会いたがっている。

クラリス/ジェシカ・マドセン
アイクの恋人。彼のことを骨の髄まで愛しており、たぶらかす女は断固として許さない。色目を使っていると勘違いし、その嫉妬の刃はリジーに向けられることに……。逃避行中ハートマンに見つかり拳銃で殴られるも唾を吐き反撃するなど好戦的な性格。

ラング所長/クリストファー・アダムソン
ゴーマン・ハウスを取り仕切る医師。表向きは子供たちの保護を目的とした施設だが、その実態は社会からの隔離施設。”ラング先生の恐怖の部屋”で、電気療法と称し、バドに拷問するなど虐待をしている。ジェド取り返そうとやってきたヴァーナを門前払いにする。

追走!追跡!猛追!《テキサスレンジャー》

ハートマン保安官/スティーブン・ドーフ
愛娘・ベティを無残にソーヤー兄弟に殺されたことで怒り心頭の保安官。母・ヴァーナから子供たちを引き離すために”児童保護”という名目で更生施設にジェドを送り込む。娘の死から10年が経過しても彼の怒りは鎮まらず、脱走した彼らを地の果てまで追い詰める。

ソレルズ副保安官/フィン・ジョーンズ
ハートマンと共に、更生施設から抜け出した患者たちを追う保安官。彼の指示に従い捜査に協力する。ハートマン流の暴力的な捜査に違和感を覚えているが、進言することはない。だが、彼には表沙汰にできない裏のつながりがあった。

ベティ/ロリーナ・カンブロヴァ
ハートマン保安官の愛娘である純真可憐な美少女。恋人とのドライブ中、牛の仮面を被ったジェドと出くわす。心優しい性格ゆえに、ジェドによってソーヤー一家の”処刑場”に誘い込まれてしまい、早すぎる最期を遂げることに。

※ここから先はネタバレありです。知りたくない人は映画鑑賞後またお会いしましょう。

レザーフェイス-悪魔のいけにえ

プレゼントはSwitchがよかったな…

ネタバレありあらすじ

1.チェーンソーとベティの死

レザーフェイス-悪魔のいけにえ

古くから食肉業を営むソーヤー一家は、家族の大半が殺人を愛する異常な一家である。ソーヤー一家の末っ子ジェドの5歳の誕生日。プレゼントはバースデーケーキとチェーンソーだった。ジェドの兄ドレイトンがケーキをつかみ取り、椅子に縛られた見知らぬ男の口に押し付ける。一家から豚泥棒と疑いをかけられている男は悲鳴を上げる。

ジェドの母ヴァーナは、ジェドにチェーンソーで男を殺すように指示する。大喜びでジェドをはやし立てるナビンス。しかし、ジェドは男を殺すことをためらう。ジェドが殺せないことを悟ると、グランパがハンマーで男の脳天を一撃し、絶命させる。

ベティと彼氏は日中のドライブ中に道路で奇妙な生き物を見つける。それは豚の顔を被った少年だった。逃げ出した少年が気になり後を追うベティは、納屋へ辿りつく。

納屋の中に入り、少年へ近づこうとしたベティは、落とし穴の罠に落ちてしまう。身体の骨が砕け穴の底で血を吐き死にそうなベティを、上から嬉しそうに眺めるドレイトンとナビンス。ナビンスはベティの上に、農耕機のエンジンを落としとどめを刺す。

事件を駆けつけてソーヤー一家の納屋へ到着したハートマン保安官は、同僚たちの態度からベティが殺されたことを知る。だが殺人の証拠はなく、現場にいるドレイトンたちをどうすることもできない。

現場にヴァーナが到着し、息子たちを解放するようハートマンに迫る。しかしハートマンは、娘を奪われた復讐にヴァーナから息子たちを引き離すため、ジェドを青少年更生施設ゴーマン・ハウスへ送る。

2.ゴーマン・ハウスからの逃亡

レザーフェイス-悪魔のいけにえ
ジェドが更生施設ゴーマン・ハウスに送られて10年後。リジーは新人ナースとして施設で勤務をはじめる。理想に燃えていたリジーだったが、施設で知り合った少年ジャクソンから施設の正体を聞き、またジャクソンの親友バドが電気ショックの拷問を受ける姿を見て愕然とする。

再婚して財産を手に入れたヴァーナが弁護士とともに施設へやってきて、ジェドに会わせるラング所長へ令状を見せる。ラング所長は、子どもたちは別の名前で生活しているため、会わせるには別の令状が必要だとヴァーナを追い返す。追い返されたヴァーナは、看護婦から鍵を奪うと施錠されたドアのロックを解除する。

ヴァーナの行為をきっかけにゴーマン・ハウスで暴動が発生。暴漢に殺されそうになったリジーをジャクソンが助け出す。バドは電気ショックの復讐にラング所長を殺害する。乱暴者のアイクと恋人のクラリスは、車を奪うと人質としてリジーとジャクソン、そして逃亡を手助けしたバドを車に乗せ施設から逃亡する。

途中で寄ったダイナーで無差別殺人をはじめるアイクとクラリス。2人の猟奇的な振る舞いに、リジーたちは恐怖のどん底へと追い詰められていく。

3.復讐のハートマン保安官

レザーフェイス-悪魔のいけにえ

ダイナーから逃げだし、寂れたトレーラーハウスに到着した5人。持ち主はすでにミイラ化して亡くなっていたトレーラーハウスで5人は一晩を過ごすことに。
リジーは夜に隙を見て逃亡を図るが、アイクに見つかり襲われる。ジャクソンとクラリスがその場に駆け付け事なきを得るが、アイクは見張りとして役に立たないバドをメンバーから外す。しかし、アイクは怒ったバドに殺されてしまう。

逃亡する5人を執拗なまでに追いかけてくる警官がいた。それは10年前、ソーヤー農場で娘を殺されたハートマン保安官だった。トレーラーハウスでクラリスを見つけたハートマンは、反抗的な態度をとるクラリスを射殺。リジーはジャクソンから、ハートマンが脱走者を殺したがっていることを聞き、再び警官たちから逃亡する。警察犬の鼻をくらませるため、野原に横たわる腐乱した牛の死体の中に隠れる3人。牛の血にまみれながらも逃亡は続く。

精神的に追い詰められたリジーは、目の前を通るパトカーに思わず助けを求める。リジーを制止するジャクソン。バドはパトカーから出てきた警官につかみかかるも、頭を打たれて射殺されてしまう。
バドを殺された怒りで警官を半殺しにするジャクソン。パトカーを奪い逃亡する最中も、警官に助けを求めたリジーを責める。そのとき、追跡してきたパトカーにジャクソンが撃たれる。銃弾により、頬が裂けるジャクソン。車は転倒し、ジャクソンとリジーは気を失う。

4.ソーヤー一家の礎・ヴァーナ

レザーフェイス-悪魔のいけにえ

リジーが目覚めるとそこは納屋。この納屋こそ、10年前にハートマンの娘ベティが殺された納屋だった。リジーとジャクソンを縛り上げるハートマン。
一方、ソーヤー一家へも内通者のソレルズ副保安官の連絡でジャクソン=ジェドが納屋にいることを知る。ヴァーナに情報提供料を求めたソレルズは、生きたまま豚の餌にされる。
ハートマンのいる納屋にたどり着いたヴァーナ、ドレイトン、ナビンス。ソーヤー一家を皆殺しにしようとしたハートマンだったが、逆に一家に捕まってしまう。

ソーヤー家に戻ったジェドは、ヴァーナに頬の傷を縫われ、顔に固定器具をつけられる。同じくソーヤー家に連れていかれたハートマンとリジーは、ロープをほどき脱出を試みるも再び捕まってしまう。ハートマンを目の前にしたジェドにチェーンソーを渡すヴァーナ。ジェドはハートマンの腹部にチェーンソーを突き刺し絶命させる。

惨劇の隙をついて家から逃げ出すリジー。チェーンソーを持って追いかけるジェド。逃げるリジーは、トラバサミの罠に足を取られ転倒する。追いついてきたジェドに「あなたを助けたい」と訴えるリジー。後ろでは「とどめを刺せ」と言うヴァーナ。

ジェドはチェーンソーを振りかざし、リジーの首を刎ねる。

傷だらけの顔を隠すためのマスクを作るため、縫い物をするジェド。そのマスクは、リジーの顔の皮膚でできていた。

ネタバレあり感想

この映画をひとことでまとめると、

ストーリー違うしレザーフェイスの出番ナシで前日譚とは思えない
それでも新しい「悪魔のいけにえ」の息吹は感じた

開演前に立川シネマシティの人が「今回は賛否両論が激しい」と説明されてましたが、観てみると納得。これまでの「悪魔のいけにえ」とはストーリー展開と全然違います。ただ、その違いが新鮮でもありました。

レザーフェイス-悪魔のいけにえ

田舎に行っても襲われない

これまでの「悪魔のいけにえ」シリーズの大半は、田舎に来た何も知らない若者たちがレザーフェイスにチェーンソーで殺されるという、ホラー映画特有のあってないようなストーリーでした。余談ですが、ジョジョの奇妙な冒険の作者の荒木飛呂彦先生はこのジャンルを「田舎に行ったら襲われた」系ホラーとド直球に命名されています。

しかし、今回はレザーフェイスがチェーンソーを持つ以前の話、いわば殺人鬼版のジュブナイル物語です。血まみれのスタンド・バイ・ミーです。かなりストーリー仕立てになっており、展開が異なるのは致し方ないところです。

また前日譚モノにありがちですが、覚醒するのがラスト直前のため、レザーフェイスとしての活躍はほぼありません。殺すのもハートマンとリジーの二人だけ。ソーヤー一家でもないアイク&クラリスのほうが殺しまくってます。このあたりも致し方ないところでしょうか。

ちなみに今回のレザーフェイスはチェーンソー持って走るのが速いです。若いっていいですね。

ファンサービスと新境地への挑戦

しかし、これまでの「いけにえ」ファンに嬉しい演出もありました。
まずはソーヤー一家のグランパ。ジェドが豚泥棒を殺せないと見るやハンマーで一撃、そしてちょっぴりドヤ顔。

これまで散々ハンマーを握ってはゴトンゴトン落としてた死にぞこないジジイの汚名返上です。あの腕前なら全盛期は5分間で牛60頭を撲殺したというのもウソではなさそうです。

そしてソーヤー一家を狙う復讐の保安官ハートマン
ハートマンといえば、『飛びだす 悪魔のいけにえ レザーフェイス一家の逆襲』でも登場したソーヤーとは不俱戴天の仇のような存在。正義の味方ではなく、むしろゲス野郎の部類に属するハートマンとの泥試合には心躍らされます。ぶっちゃけ、今回のハートマンはちょっとゲス野郎っぷりが足りませんでしたが。

また新境地への挑戦なのか、レザーフェイスだと思ってたバドが途中で殺されるというどんでん返しなビックリ展開。見た目から何の疑いもなくバド=レザーフェイスだと思ってたやまぴーにとって、かなり衝撃でした。

ほかにも逃亡犯のクラリスはけっこういいキャラだったと思います。セックスしながら死体にキスするサイコな性格や、身体の前面に広がる火傷の痕は、もっと掘り下げても良いほどキャラが立ってました。相方のアイクはアメリカンヒストリーXみたいな殺され方で、見せ場ナシでしたが。

あの程度でレザーフェイスは誕生するのか

しかしながら、全体を通して観るとやはり納得できない点が。やまぴーが一番思ったのは「あの程度で超イカレ殺人鬼・レザーフェイスが誕生するのか?」というところです。正直、決定打に欠けるというか…
海外ドラマ「クリミナル・マインド FBI行動分析課」では、殺人を犯す要因として、環境・資質・個人の意志の3つが挙げられていました。これを今回のジェドに当てはめてみます。

まず一番納得できなかったのが環境。今回の場合は、ゴーマン・ハウスでの拷問、アイク&クラリスとの逃亡劇、親友バドの喪失などが挙げられますが、正直どれも弱いです。
そもそも、殺人者養成所として最適な環境はソーヤー一家の他にはないはず。レザーフェイスばかりが注目されてますが、あの一家は全員がトップクラスの変態です。あの環境で覚醒しない奴が、ナチュラルボーンキラーズのできそこないみたいな奴らと逃亡劇を繰り広げたところで覚醒するはずありません。

次に資質。ジェドの殺人鬼としての資質を感じさせる行動は、ソーヤー家に戻るまで全く見られません。新米看護婦にホレてるただの気弱な青年です。『飛びだす~』の主人公ヘザーは、途中からソーヤーの血が覚醒する描写がありました。ジェドにも殺人鬼としての片鱗をうかがわせる描写が欲しかったです。

最後は個人の意志。これもどこでスイッチが入ったのかよくわかりません。バドを殺されたとき?チェーンソーを見たとき?ヴァーナに命令されたとき?どこもはっきりしません。

どの点においても決定打に欠けるため、コイツはちゃんとオツムの弱い大男に育つのか?と不安になってしまいます。リジーの顔皮を被るラストも悲哀に溢れていて、このままではスタイリッシュなイケメン殺人鬼になってしまうのでは?と心配になってしまいます。

おわりに

元祖「悪魔のいけにえ」の前日譚として観ると、ファンとしては不満多めの感想になってしまいました。でも、パラレル的「悪魔のいけにえ」作品として観るなら、十分アリなクオリティです。

個人的に「悪魔のいけにえ」シリーズはいろんなタイプがあっていいと思ってます。ジェームズ・ボンドやバットマンにいろんなタイプがあるのと同じですね。

今回の続編として、悲哀溢れるレザーフェイスやイケメンのドレイトン、血色のいいグランパが活躍するストーリーがあってもいいんじゃないでしょうか。
幸か不幸か、このシリーズは2作目が最悪のパロディ映画だったため、パラレル作品が作りやすい土壌になってますし。

さて、最後にやまぴーが一番怖かったシーンをご紹介。
それは、リジーが牛の死体の腹から顔を出すところ。

レザーフェイス-悪魔のいけにえ

怪物が生まれるオマージュですかね。もう気持ち悪すぎ。

この映画のリジーの踏んだり蹴ったり感はすごいよね。誘拐されるわ死体とチューはするわレイプされかけるわ血まみれでスタンド・バイ・ミーごっこするわ。

っていうかリジーこそ精神崩壊してレザーフェイスになってもいいんじゃないかな。シリーズ初の女レザーフェイスとか観たくないですか?
「首ハネられて死んだじゃん」って言われても、そこはいけにえ定番「なかったこと」で問題ナシですよ。

B級ホラーって好き勝手に妄想できて楽しいなあ。

レザーフェイス-悪魔のいけにえ

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