映画『クリード2/炎の宿敵』なぜ使い古された展開のボクシング映画に心が燃えるのか[ネタバレなし感想]

クリード/炎の宿敵

 

こんにちは、やまぴーです。

久しぶりの映画感想、作品はコチラ!

 

『ロッキー4/炎の友情』を受け継ぐ、息子同士の宿命の戦いがついに!
ロッキーとクリード。宿敵を前に、いま二人の絆が試される。

まずはあらすじとスタッフ紹介、そしてネタバレなし感想です。

 

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あらすじ

クリード/炎の宿敵のあらすじ

ロッキーの指導の下、世界チャンピオンに上り詰めたアドニスのもとに、かつて父アポロをリングで殺したイワン・ドラゴの息子ヴィクターとの対戦話が舞い込む。父に復讐を誓ったアドニスは、ロッキーの反対を押し切り因縁の一戦に臨むことにする。試合はヴィクターの反則行為により勝利したものの、納得のいく勝利を飾れなかったアドニスは、心身ともに調子を崩してしまう。
同時に、婚約者のビアンカの出産も控え、父親になることへの不安も抱えていた。アドニスの母親から頼まれたロッキーは、父親がいない環境で育ったアドニスに父親という存在の大切さをアドバイスする。父親となったアドニスはしばらく一線から遠のいていたが、「ボクシングが自分そのものだ」と気づき、ついにヴィクターとの再戦を決意する。
父の復讐のため、師匠ロッキーのため、愛する家族のため、そして、<偉大な父>を超えるため――。 アドニスがリングに上がる本当の意味に気づいた時、リングの先で見つけた人生の<答え>とは――。

観る前に予習すること

前作のクリードとロッキーシリーズすべて観ておくのがもちろんベストです。時間がない場合は前作である『クリード チャンプを継ぐ男』と、因縁の原因となった『ロッキー4/炎の友情』の2本を観ておけばひとまず大丈夫でしょう。

 

<クリード チャンプを継ぐ男>

アポロ・クリードの息子であるアドニス・ドニー・ジョンソン(マイケル・B・ジョーダン)が、父の良きライバルだったロッキー・バルボア(シルヴェスター・スタローン)と出会い、彼の元で成長を遂げ、チャンピオンと戦うまでを描いた物語。
ロッキーのスピンオフにふさわしい、努力&成長のド直球なボクシング映画です。
勝負に負けて取られたマスタング、恋人ビアンカの難聴、癌の治療で弱るロッキーなど、今作に繋がる設定がいくつかあります。

 

<ロッキー4/炎の友情>

30年前の因縁となる作品。ボクシングの試合中、イワン・ドラゴ(ドルフ・ラングレン)にアポロ・クリードが命を奪われる。アポロのセコンドだったロッキーは彼の仇を討つため、ソ連へ赴きドラゴと戦う。
パート3までの物語性はなく、単なる「アメリカvsソ連」のプロパガンダ映画になってしまった残念な作品。ランボー3でも似たようなことがあり、「スタローン映画の続編はひどい」と評判になりました。
しかし、アポロへタオルを投げられなかったことを悔やむロッキーの姿など、今作での布石がたくさんあるため、できれば観ておきたい一品です。

 

正直いえば、いきなり『クリード/炎の宿敵』から観てもなんとかなると思います。あんまり難しい話じゃないし。ただ、上の2つは観ておくと今作がより楽しめます。

 

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スタッフ・キャスト

監督 – スティーブン・ケイプル・Jr.
アドニス・クリード – マイケル・B・ジョーダン
ロッキー・バルボア – シルヴェスター・スタローン
ビアンカ – テッサ・トンプソン
イワン・ドラゴ – ドルフ・ラングレン
ヴィクター・ドラゴ – フローリアン・ムンテアヌ
メアリー・アン・クリード – フィリシア・ラシャド
ダニー・“スタントマン”・ウィーラー – アンドレ・ウォード
リトル・デューク – ウッド・ハリス
ルドミラ・ドラゴ – ブリジット・ニールセン
ロバート・バルボア – マイロ・ヴィンティミリア
バディ・マーセル – ラッセル・ホーンズビー

 

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ネタバレなし感想

この映画の感想を簡単にまとめると、

因縁のライバル、王座からの転落、どん底からの這い上がり…
使い古された展開のボクシング映画なのに、なぜか心が燃えしまう

 

ストーリーはコテコテの王道展開です。上がったところで落ちて、苦悩して、また立ち上がる。「そりゃダメだろ」ってところではダメになり、「立ち上がろうぜ!」ってところで立ち上がります。あまりにも先が読めるので「ひょっとして前に観たことある?」とデジャヴに襲われそうになります。

でも、作品がつまらないかというと、全くそんなことはありません。むしろお約束の展開にどんどん心が熱くなってきます。
順調な生活、過去の因縁、怒りの復讐、プロモーターの策略、トレーナーとの不和、必然の敗北、彼女の妊娠、家族の確執、どん底からの再起、地獄の特訓……ありふれた要素ですが、皆が望む展開を皆が望むタイミングで観せてくれます。
「またコレかよ」ではなく「やっぱコレだよな!」の気分です。先が読めるのにおもしろい、という不思議な感覚に襲われます。

観てるうちにどんどんテンションが上がってくるはずです。普通のセリフでもロッキーがボソボソ言うと名言のように聞こえてくるから不思議です。

ドラゴ親子のやさぐれっぷりがハンパないです。お前らそんなに怒ってるけど、どっちかといえば父親殺されたクリードの方が被害者なはず。でもドラゴ親子の生活の悲惨っぷりを目にしてると、観てるほうは親子の応援をしたくなってきます。

クリードはなんだかんだいっても金持ちのボンボンですから。相変わらず駄々っ子だし。だからこそ「コイツがこれからボコボコになるのか」と思うとワクワクしてきます。

試合前の特訓シーンは相変わらず血がたぎってきます。特訓シーンを観て、腕立て伏せやダッシュランしたくなった奴がいるはずです。いや、むしろならない奴がいたら教えてほしいぐらいです。

ヴィクターがバトルロープを持ってスーパーマンプッシュアップをするという、ありえないことやってくれます。クリードも延々と我慢比べみたいな特訓やります。どちらの特訓もボクシングスキルが向上するのか正直微妙ですがそんなことは観てる側はどうでもいいんです。

試合だってもちろん熱いです。ネタバレになるので詳しくは書きませんが、我々が望むとおりの王道展開です。どちらかというと、ロシア側のほうがドラマチックかもしれません。試合後の展開には涙腺がゆるみます。

よほど破天荒なストーリーが好きとかボクシングが嫌いでないかぎり、誰が観ても楽しめる良作です。ぜひご鑑賞ください。

 

クリード/炎の宿敵

 

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作品情報

クリード 炎の宿敵 / Creed II

キャスト
アドニス・クリード – マイケル・B・ジョーダン
ロッキー・バルボア – シルヴェスター・スタローン
ビアンカ – テッサ・トンプソン
イワン・ドラゴ – ドルフ・ラングレン
ヴィクター・ドラゴ – フローリアン・ムンテアヌ
メアリー・アン・クリード – フィリシア・ラシャド
ダニー・“スタントマン”・ウィーラー – アンドレ・ウォード
リトル・デューク – ウッド・ハリス
ルドミラ・ドラゴ – ブリジット・ニールセン
ロバート・バルボア – マイロ・ヴィンティミリア
バディ・マーセル – ラッセル・ホーンズビー

監督 スティーヴン・ケープル・Jr.
脚本 シルヴェスター・スタローン、チェオ・ホダリ・コーカー
製作 シルヴェスター・スタローン、アーウィン・ウィンクラー、チャールズ・ウィンクラー、デヴィッド・ウィンクラー、ウィリアム・チャートフ

映画・本
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