ハメたつもりがハメられた男 映画『バリー・シール/アメリカをはめた男』ネタバレあり感想

バリー・シール

こんにちは、やまぴーです。

本日ご紹介する映画はこちら

『バリー・シール/アメリカをはめた男』予告映像

天才パイロット、CIAエージェント、そして麻薬の密輸王
アメリカをハメた実在の人物、バリー・シールの生涯を映画化した『バリー・シール/アメリカをはめた男』です。

まずはあらすじと監督&登場人物紹介、そして感想はネタバレなし/ありの2バージョンでお届けします。

あらすじ

天才的な操縦技術を誇り、民間航空会社のパイロットとして何不自由ない暮しを送っていたバリー・シールの元に、ある日CIAのエージェントがスカウトに現れる。CIAの極秘作戦に偵察機のパイロットとして加わる事となったバリーは、その過程で伝説的な麻薬王パブロ・エスコバルらと接触し、麻薬の運び屋としてもその才能を見せ始める。ホワイトハウスやCIAの命令に従いながら、同時に違法な麻薬密輸ビジネスで数十億円の荒稼ぎをするバリー。しかしそんな彼の背後には、とんでもない危険が迫っていた…。(公式HPより)

監督&登場人物/キャスト

監督/ダグ・リーマン
マット・デイモン主演のサスペンスアクション「ボーン・アイデンティティー」のヒットで一気に注目の監督に。その後も、ブラッド・ピット&アンジェリーナ・ジョリー主演のアクションコメディ「Mr.&Mrs.スミス」や、トム・クルーズ主演のタイムループSF「オール・ユー・ニード・イズ・キル」など、ヒット多数の期待の監督です。
ってことはトムとは二度めのコンビですか。「オール・ユー・ニード・イズ・キル」は、CGがショボい以外はかなり好きな映画だったので今回も期待できそうです。

バリー・シール/トム・クルーズ
バリー・シール

1970年代、大手航空会社の天才パイロットとして活躍し、その後CIAから極秘密輸作戦のパイロットにスカウトされ、さらに麻薬の密輸で莫大な財産を築いた実在の人物

破天荒だが天才的、そして溢れる才能と愛嬌を持ち合わせていた主人公バリーを演じるのは本作の制作を熱望したトム・クルーズ
今回のトムは超アタリです。バカっぽい笑顔がバリーの役と見事にマッチしてます。

ルーシー・シール/サラ・ライト
バリー・シール

バリーの妻。はじめはバリーの行動を怪しむものの、いつしか札束が溢れる生活に溺れていく。オツムの足りない弟JBがいる。
演じるのは「21オーバー 最初の二日酔い」「恋するブロンド・キャスター」サラ・ライト

モンティ・シェイファー/ドーナル・グリーソン
バリー・シール

バリーをCIAの極秘作戦にスカウトしたCIA職員。けっこう思いつきで作戦考えて、そして失敗する。見た目の胡散臭さがすごい。
演じるのは「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」「エクス・マキナ」ドーナル・グリーソン

3文字略称について

バリー・シールではワザとしか思えないくらい、英語3文字の略称がたくさん登場します。意味がわからなくても鑑賞にはあまり問題はありませんが、気になる人のためにまとめてみました。

CIA / Central Intelligence Agency
アメリカ中央情報局。バリーに極秘作戦を依頼する。作中では、CIAがバリーを雇うためのダミー会社「AIC」も登場します。

FBI / Federal Bureau of Investigation
アメリカ連邦捜査局。バリーの住む町、ミーアの銀行の預金残高が不自然に高いことから調査を開始する。

DEA / Drug Enforcement Administration
アメリカ麻薬取締局。中米からコカインを運ぶバリーを追いかける。

ATF / Bureau of Alcohol, Tobacco, Firearms and Explosives
アルコール・タバコ・火器及び爆発物取締局。銃器を中米へ密輸するバリーを追いかける。

TWA / Trans World Airlines
トランスワールド航空。バリーがCIAに雇われる前に働いていた航空会社。

KFC / Kentucky Fried Chicken
ケンタッキー・フライド・チキン。バリーの妻、ルーシーのパート勤務先。

「KFC」なんて「ファーストフード」とか「バイト先」とか訳しても全然問題ないシーンなのに、わざわざ英語3文字で「KFC」と表記。翻訳を手がけた戸田奈津子の手腕に脱帽です。

ネタバレなし感想

この映画の感想をひとことで言うならば、

バカっぽいトムの笑顔にかかれば、
密輸王の回顧録もドタバタコメディに

この映画、失礼ながらあまり期待せずに観たんですが、やまぴー的にはかなりヒットでした。
同じトムクルーズの映画でも、ちょっと前にあった「ザ・マミー」より全然いい。
ザ・マミーは期待してたのに…

ジャックリーチャー」シリーズといい、最近のトム・クルーズは低予算っぽい映画の方が熱い気がします。

CIAスパイ、麻薬&銃器の密売とテーマ的にはかなり重いはずなのに、トムのバカっぽい笑顔を見てると「お気楽バイトで高収入ゲット!」程度に思えてくるからあら不思議。

バリー・シール

この映画の半分は、トムの笑顔でできています。

わかっちゃいるけどやめられない♪』と植木等のスーダラ節よろしく、仕事を終えるたびに札束をゲットしていくバリーは姿は痛快。
才能ある若者がスターダムにのし上がっていくサクセスストーリーを見ているみたいです。犯罪者ですけど。

しかも外では密輸王ですが、家庭では良き夫であり良き父親。稼いだお金でしっかり地元ミーアの町に貢献までしている姿は、なんだか人としてのお手本みたいです。犯罪者ですけど。

バリー・シール

もちろん物語の後半では、我々が期待する「登りつめた人間の落ちぶれっぷり」もしっかり描かれていて抜かりナシです。

バリーの人生そのものはブッ飛んでますが、ストーリー自体は意外と淡々と進んでいきます。でもそれが実話に基づいているっぽくて逆に好きです。

唯一残念だったのは、個人的に「あのシーンは映画館で観なければ!」なところがなかったことでしょうか。

誰が観ても楽しめる、全体的にうまくまとまった良作です。
バリー・シールのブッ飛んだ人生が知りたい人、トム・クルーズのバカっぽい笑顔が観たい人はぜひご覧ください。

バリー・シール

※ここから先は、ネタバレ感想となります。
知りたくない人は戻って!

ネタバレあり感想

サブタイトルに「アメリカをはめた男」とありますが、映画を観ていると「はめた」というより「巻き込まれた」or「はめられた」のほうが的確ではないでしょうか。

中米でガソリン入れてるところを拉致されて、麻薬カルテルに連れていかれて「コカイン運べ」って言われたら、誰だって運ぶでしょう。断ったら殺されちゃうよ。
もちろん、お金に目が眩んではいますが。

しかも、コカイン輸送するときに滑走路が短いから「下手な奴は飛べない」と言われて、「やったろうじゃねえか」と職人気質を見せるシーンがカッコいい。

バリー・シール

逃げないように見張りを飛行機に乗せようとしたら「そんなデブ乗せて飛べるか!」とマフィア相手にキレるシーンもまたカッコいい。

っていうか犯罪者のクセに、笑顔がバカっぽいクセに、全編に渡ってバリーを応援したくなるようなストーリーになっています。

荒稼ぎするくせに、お金自体にはあんまり興味なさそうだったり。
自宅を改造してプール作ったり高級車買いまくりもしますが、余った金はどんどん庭に埋める
いやいや、金あるなら埋めずに豪邸建てたらいいじゃん!とか思うんですが。

一般人っぽく描かれているバリーがいいです。

そもそも、マフィアCIAを相手にしてるんだから修羅場の経験とかハンパないはずなのに、あの一般人っぷりはステキすぎます。

バリー・シール

映画の後半では、司法取引をしていたことがマフィアにバレて命を狙われるようになります。車のエンジンをかけるときは周りを巻き込まないように人を遠ざける、とかいい人すぎます。

っていうか、車のエンジンをかけるたびに爆発に怯える毎日って泣けてきます。
無事にエンジンがかかって「ホッ」するバリーに泣けてきます。

最後はマフィアから制裁として銃殺されるバリーですが、やまぴーとしては「なにも殺さなくても」と妙に同情心が湧いてきます。

だってこの話にはもっと悪いヤツいっぱい出てるじゃないですか。
バリーをスカウトしたCIAエージェントのシェイファーとか。
バリーの妻ルーシーもけっこうな悪人だと思いますよ。

映画を観た人には「どうしようもないけど憎めないヤツ」として、バリー・シールは記憶に残るのではないでしょうか。

“人生にイエス! 酒と麻薬にはノー!”

映画のなかでそんなセリフが出てきますが、人生そんなにうまくいかねえよですね。

最後に、ネタバレありであらすじまとめましたのでどうぞ↓

ネタバレありあらすじまとめ

バリー・シール

民間航空会社TWAでハバナ産の葉巻を密売
CIAにスカウトされ極秘偵察ミッションの手伝い航空写真を撮る
パナマのノリエガ将軍とCIAとの金と機密情報の交換を任される
南米の麻薬組織メデジン・カルテルに誘拐されコカインの密輸を頼まれる
コカイン密輸の謝礼を受け取った当日に捕まり刑務所へ
CIAに釈放してもらった後、家族でアーカンソー州ミーアへ引っ越し
CIAからニカラグアの親米反政府民兵コントラに銃を運ぶよう頼まれる
ニカラグアでまたしてもコカインの密輸を頼まれる
コントラが銃を必要としていないのでカルテルへ横流しをする
麻薬・銃・金の密輸ルート完成
人手が足りずにパイロットを雇い「白雪部隊」を結成
お金が余ってくる
ルーシーの弟JBがバリーのもとへやってくる
JBがバリーの現金を盗み豪遊をはじめる
現金の束を持ち歩いていたJBが警官に捕まる
バリーがJBに現金を渡し町から去るように促す
カルテルが車内に爆弾を仕掛けJBを殺す
コントラ支援が効果ないこと知ったCIAがコントラから手を引く
CIAはバリーからも手を引き、バリーは後ろ盾がなくなる
FBIに捕まる
DEAに捕まる
ATFに捕まる
州警察に捕まる
起訴される
麻薬密売の証拠を挙げることを条件に釈放される
メデジン・カルテルに潜入し、証拠写真を撮る
メデジン・カルテルに裏切りがバレる
安全のため、妻と子と離れて暮らす
裁判所の判決により社会奉仕をはじめる
車のエンジンをかけるたびに命の危険を感じる日々
モーテルを転々としつつこれまでの出来事を記録する
社会奉仕施設の駐車場で車から降りるところを射殺される

バリー・シール

『バリー・シール/アメリカをはめた男』
[American Made]

キャスト
トム・クルーズ – バリー・シール
サラ・ライト – ルーシー・シール
ドーナル・グリーソン – モンティ・シェイファー
ジェイマ・メイズ – ダナ・シボタ
ジェシー・プレモンス – ダウニング保安官
ローラ・カーク – ジュディ・ダウニング
ララ・グライス – 記者
フランク・リカリ – フランクス
ジェド・リース – ルイス・フィンクル
ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ – JB
コナー・トリニア – ジョージ・W・ブッシュ

監督 ダグ・リーマン
脚本 ゲイリー・スピネッリ
製作 ブライアン・グレイザー、ブライアン・オリヴァー、タイラー・トンプソン、ダグ・デイヴィソン、キム・ロス、ロン・ハワード
製作総指揮 レイ・アンジェリク
音楽 クリストフ・ベック
撮影 セザール・シャローン
編集 サー・クライン、アンドリュー・モンドシェイン、ディラン・ティチェナー
製作会社 クロス・クリーク・ピクチャーズ、イマジン・エンターテインメント、クオドラント・ピクチャーズ、ヴェンディアン・エンターテインメント、キリン・ピクチャーズ
配給 ユニバーサル・ピクチャーズ、東宝東和

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