私の名はやまぴー
オートボット達よ、今日は映画の感想を伝える
『トランスフォーマー/最後の騎士王』日本版 本予告
人気映画「トランスフォーマー」シリーズの第5弾。ガシャンガシャンと変形するロボットたちの姿に少年のココロはわしづかみです。
監督は今回も「破壊王」の異名を持つマイケル・ベイ。今回もド派手に戦ってド派手にブッ飛ばしてくれるでしょうか。
前作のシリーズ1~4を観てない人向けに簡単なまとめを作りました。
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トランスフォーマーシリーズ1~4のあらすじをおさらい
観てなくても、きっと楽しめると思いますが。
あらすじ
オートボット総司令官オプティマスプライムが宇宙へ旅立ってから数年、人類とトランスフォーマー達の間で起こった生存競争は激化の一途を辿っていた。
新たにオートボットのリーダーとなったバンブルビーは、完全復活を遂げたメガトロン率いるディセプティコンと、人類の対トランスフォーマー部隊「TRF(Transformers Reaction Force)」に立ち向かうも苦戦を強いられていた。そこにオプティマスが帰還してくるが、彼は創造主クインテッサ人によって地球に急速接近中の故郷サイバトロン星を救うために人類を滅ぼそうとする破壊者に変貌を遂げていた。
オートボットと共に闘う主人公ケイド・イェーガーはイギリス貴族のエドマンド・バートン卿やオックスフォード大学の教授ビビアン・ウェンブリー達と共に、何故トランスフォーマー達が地球にやってくるのかを探ることになる。
出典:wikipediaより
前作「トランスフォーマー/ロストエイジ」から数年後の設定。かつてはディセプティコンから人間を守るために戦っていたオートボットたちが、今ではディセプティコン&TRF(人間)に狩られているという、なんともやるせない設定です。
オートボットのリーダー、オプティマスは彼らを創造した創造主にクレームをつけるため故郷のサイバトロン星に旅立ったまま。暫定リーダーのバンブルビーと、今シリーズの主人公ケイドが、オートボットを救うため日夜レジスタンス活動を続けています。
また毎回は、究極のアイテム、アーサー王のおとぎ話にも出てくる「マーリンの杖」が登場。あれ?その手のアイテムって「オールスパーク」とか「マトリクス」とか毎回出てきてない?とかいうツッコミはやめましょう。
登場人物は、前作からの続投は意外と少なく、新キャラや前1~3シーズンからのリバイバルキャラが多数です。
登場人物紹介
ケイド・イェーガー /マーク・ウォールバーグ
シリーズ4作目からの主人公。テキサスで修理解体工を営んでいた発明家。今作ではオートボットとともにディセプティコンと戦います。前作のダメ発明家が、今作では反動強そうな銃を片手でバンバン撃っちゃう戦士に成長です。なお、娘と娘の彼氏は今回出てきません。
イザベラ /イザベラ・モナー
シカゴの惨劇(シリーズ3作目「ダークサイド・ムーン」より)で両親を失って以降、ゴーストタウンと化したシカゴで暮らしている14歳の少女。今回のヒロイン、じゃなくて次期主人公でしょうか。メカにも強いし。相棒にスクィークスというマスコット系ロボもいます。
ヴィヴィアン・ウェンブリー /ローラ・ハドック
こちらが今作のヒロイン。オックスフォード大学の教授を務める文学者。教授ということはその専門知識を駆使して物語の謎解きを……と思ったら、そんなシーンはなくて重要なのは血筋のほうみたいです。
エドモンド・バートン /アンソニー・ホプキンス
古くから地球の歴史に関わってきたトランスフォーマー達の協力者であるウィトウィック騎士団のメンバーにして最後の生き残りのひとり。肩書きだけ見ると今まで登場してないのが不思議ですが、さすがはアンソニー、存在感が凄まじい。コグマンとのやりとりで見せる「やれやれ顔」は必見です。
ウィリアム・レノックス /ジョシュ・デュアメル
対トランスフォーマー部隊「TRF」に協力する米軍兵士。シリーズ1~3からの復活。初登場時に「戦争が終わったら故郷に帰って生まれたばかりの娘を抱き上げる」などと、死亡フラグ全開なこと言った彼が今作にまで登場です。人間とオートボットの間に挟まれる中間管理職なポジションも健在です。
シーモア・シモンズ /ジョン・タトゥーロ
諜報機関「セクター7」の元捜査官。現在はキューバにあるトランスフォーマーの隔離居住区で暮らしており、エドモンドとは情報のやり取りを行う間柄。個人的にシリーズで一番好きなキャラです。バンブルビーのあとは彼のスピンオフ映画をやってほしいな。
マーリン / スタンリー・トゥッチ
アーサー王伝説に登場する人物。偉大な魔法使いではなく飲んだくれのペテン師。でもいいヤツ。よく見ると前作で人造トランスフォーマー作った「KSI」の社長とおなじ役者さんでした。
ネタバレなしの感想 『考えるな、感じろ』
とりあえず長いです。前作の165分よりは短いですが、それでも149分あります。上映前にドリンクとスナックの準備、事前のトイレは必須でしょう。
ストーリーについては、前半はこれまでよりアドベンチャー要素が強いです。後半はいつものようにマイケル・ベイです。超絶な破壊祭りです。やっぱこの手の映画は映画館で観たほうが絶対いいです。アイスは夏に食べるほうがいいのと同じです。IMAXとかだと更にいいでしょう。
ただ今回、管理人のやまぴーは観ている最中に「あれ?前回は違う内容だったような…」と気になる場面がいくつかあり、挙句には鑑賞後も「で、トランスフォーマーが地球に来る理由ってなんなの?」という状態に。
しかし、鑑賞後に隣にいた嫁から「そういう余計なことは考えないほうがいい」と言われ、「なるほど!」と解決です。そうです、こういう映画は余計なことは考えないほうがいいんです。
メガトロンが前作で「ガルヴァトロン」という新しい形態で復活したのに今回はフツーにメガトロンに戻ってて「アレ?」って思ったりしましたが、気にしなくていいんです。
古来からトランスフォーマーの秘密を知っている「ウィトウィック騎士団」が登場します。でもトランスフォーマーって原始時代や恐竜時代からいたんだよね?もっと古い組織ぐらいあるんじゃないの?とか気にしなくていいんです。
ニンジャ執事コグマンがクロスヘアーズの指一本から柔術みたいに関節極めで倒しますが、あんなに変形するトランスフォーマーに関節極めが効くの?とか気にしなくて……いや、これは本当に気にしなくてよかったですね。
と、このようにシリーズを観てる人ほど「なんで?」な疑問が湧いてくる今作ですが、そういう小難しいことは考えずに、ただ純粋にド迫力な映像を楽しむべきです。
「考えるな、感じろ」
まだ見てない人は、この言葉を胸にぜひ鑑賞していただきたいですね。
「トランスフォーマー/最後の騎士王」特別メイキング映像
以下、ネタバレあり感想になります。
ネタバレあり感想 やっぱりいろいろ気になる
以下、ネタバレお構いなしの感想です。
メガトロンがレノックスに仲間の釈放を要求するシーンは今作中で一番のお気に入り。
仲間の紹介映像のワル乗りっぷりがよかったです。レノックスの後ろにいる弁護士たちも砂漠にミスマッチしてよかったです。でも、わざわざ釈放させた仲間がすこぶる弱くて「これは裏にメガトロンの策略があるのでは?」と思って観てたら最後まで何もありませんでした。
それにしてもメガトロンは負けても毎回登場してきて小物感がハンパないですね。もはやバイキンマンみたいな存在です。
前作では圧倒的存在感だったダイナボット、グリムロック。
今作では主人公ケイドから「車を食うな」と怒られる始末。味方になった途端に弱体化するのは少年漫画の王道です。あ、ダイナボットは前作も味方でしたね。
でもちっちゃいダイナボットが出てきてましたが、コイツらどうやって生まれたんでしょうか?いや、考えちゃダメですね。
今作の一番の問題児はオプティマス。
「創造主にガツンと言ってやる!」と地球を出たのに、創造主クインテッサに一瞬で洗脳されちゃうという単純っぷり。だったら仲間たち連れて行けよ、と言いたくなります。そういえば前作でもケイドに説得されてコロッと人間側についてましたね。今回は母星サイバトロン星を連れての地球滅亡というオマケ付きで人間サイドはたまったものじゃありません。ホントにオートボット狩りしたほうがいいんじゃないでしょうか。
物語後半でようやく悪のネメシス・プライムとしてスクリーンに生還。したかと思うとバンブルビーとガチンコバトルです。ビーをフルボッコにしてついにトドメが!というところで、ビーの声を聞いて我に返るオプティマス。騙されるのも戻るのも早いですね。いや、ビーの声にきっと特殊効果があるんでしょう。我に返るとディセプティコン数体の首を一瞬ではね飛ばす、オプティマス無双も健在。
そして最後は「私の名はオプティマス・プライム」と、しっかり美味しいところを持っていくリーダー。地球滅亡させかけといて軽いな、おい。っていうか地球の横にサイバトロン星持ってきてこの後どうするの?太陽系の惑星ぜんぶに影響出ちゃうと思うんですけど。
その他にも、ケイドがたまたま助けたオートボットがタリスマン持ってるのはありえないとか、コグマンは本当にC3-POのご先祖様で「スターウォーズの世界はトランスフォーマーが基盤になっていた!」とかお決まりのトラフォ紀元説が出るのかとか、イザベラって結局なんか役割あったの?とかどうでもいいこと考えてみたり。
でもそんな細かいこと考えるよりはガシャンガシャン変形するロボット観て楽しんだほうが正解です。もともとストーリーはオマケ、メインはロボットアクションですから。
次に観るときは邪念を払って鑑賞しようと思います。
あれ、そういえばユニクロンって結局なんだったの?地球そのものなのか、地球のなかにある何かなのか、世界各地に出てきた巨大な爪となにか関係あるのか…
考えるな、感じろ!
『トランスフォーマー/最後の騎士王』
[Transformers: The Last Knight]
製作会社 – ハズブロ、ディ・ボナヴェンチュラ・ピクチャーズ
配給 – パラマウント映画、東和ピクチャーズ
キャスト(カッコは吹き替え)
ケイド・イェーガー /マーク・ウォールバーグ(土田大)
イザベラ /イザベラ・モナー(桜井日奈子)
ヴィヴィアン・ウェンブリー /ローラ・ハドック(樋口あかり)
ウィリアム・レノックス /ジョシュ・デュアメル(矢崎文也)
シーモア・シモンズ /ジョン・タトゥーロ(チョー)
マーリン / スタンリー・トゥッチ(梅津秀行)
エドモンド・バートン /アンソニー・ホプキンス(池水通洋)
監督 – マイケル・ベイ
脚本 – アート・マーカム、マット・ホロウェイ、ケン・ノーラン
原案 – アキヴァ・ゴールズマン、アート・マーカム、マット・ホロウェイ、ケン・ノーラン
原作 – ハズブロ/『トランスフォーマー』
製作 – ロレンツォ・ディ・ボナヴェンチュラ、マイケル・ベイ、ドン・マーフィ、トム・デサント、イアン・ブライス
製作総指揮 – スティーヴン・スピルバーグ
音楽 – スティーブ・ジャブロンスキー