マーベルファンのみなさん、こんにちは!
やまぴーです。
本日ご紹介する映画はコチラ↓
「マイティ・ソー バトルロイヤル」日本版本予告
新「アベンジャーズ」へのカウントダウン!復讐に燃える最強の“死の女神”ヘラVS.マイティ・ソー率いる型破りのチーム“リベンジャーズ”
アベンジャーズのメンバー、マイティ・ソーのシリーズ第3弾、
『マイティ・ソー バトルロイヤル』です。
あれ?タイトル「ラグナロク」じゃなかった?いつ「バトルロイヤル」に変わったの?
でも予告動画見ると「バトルロイヤル」のほうが合ってるみたい。
まずは前作のおさらいから、本作のあらすじと登場人物の紹介、そしてネタバレなし/ありの感想ふたつです。
前作までのおさらい
※各作品のネタバレがありますので、知りたくない人は『あらすじ』まで飛んでください。
はじめは第1作目となる『マイティ・ソー』から
マイティ・ソー – 予告編
傍若無人な神「ソー」が父「オーディン」の怒りにより、神の力を奪われ地球へ追放。王としての品格を身につけ、再び愛用していた最強のハンマー「ムジョルニア」を手にするための試練が始まります。第1作目にふさわしい成長物語になっています。ラスボスの「ロキ」は、その後も敵対したり仲間になったりと、忙しいキャラクターです。
続いて、第2作目の『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』
映画『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』日本版予告編
ダークエルフの力を取り込んでしまったヒロイン「ジェーン」を助けるため、ソーがダークエルフの支配者「マレキス」と戦います。前作では敵役だったロキがダークエルフに殺された母親の敵を討つためソーと共闘。しかし、最後は戦いで命を落とします。と思ったらちゃっかり生きてて、しかも父オーディンとすり替わったりしてます。
さらに、『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』
映画『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』予告編
ストーリーとしては、この物語のあとに『バトルロイヤル』が始まります。ソーとトニー・スターク(アイアンマン)、ハルクとナターシャ(ブラック・ウィドウ)の関係を知るためにもチェックしたほうがいいです。
さらに余裕のある人は、『ドクター・ストレンジ』と『アベンジャーズ』もチェックすれば、準備は万端です。
っていうか、おさらいする作品多いね。
あらすじ
誰にも止められない!限界突破のバトル・アクション・エンターテイメント。今、新『アベンジャーズ』へのカウントダウンが始まる!
アベンジャーズの一員ソーの前に<死の女神・ヘラ>が現れた。復讐と野望に燃えるヘラは、ソーの故郷へ攻撃をはじめる。故郷を奪われたソーは、この最強の敵を倒すため盟友ハルク、宿敵ロキらと型破りのチーム”リベンジャーズ“を組み極限バトルに挑む。 果たして、ソーたちは史上最強の敵からこの世界を守ることができるのか?死の女神・ヘラの復讐の目的は!?そこには、ソーの運命を変える秘密が隠されていたー。新『アベンジャーズ』へのカウントダウンが始まる!(公式HPより)
物語の核心に触れられないから勢い重視のあらすじ紹介になってますね。
でも本編も勢い重視ですからちょうどいいかもしれません。
公式ページに秀逸な昔ばなし風動画もあります。
こちらのほうがあらすじわかるかも(マジで)
「マイティ・ソー バトルロイヤル」昔ばなし風動画
登場人物/キャスト&監督
ソー/クリス・ヘムズワース
アベンジャーズで”最もアツい”雷神
アスガルドの王子。武器はムジョルニアと呼ばれる究極のハンマー。ヘラによって破壊され、惑星サカールに飛ばされてしまう。現地で囚われていたが、オーディンが予言した「世界の終わり」を阻止するため、アスガルドへ向かう。(公式HPより)
相棒のハンマー「ムジョルニア」を破壊され、自慢のロングヘアも刈り上げられ、イメチェンを余儀なくされた主人公の雷様。でもパンプアップされた上腕二頭筋は健在。演じるのは、『ラッシュ/プライドと友情』『スノーホワイト/氷の王国』『ゴーストバスターズ』のクリス・ヘムズワース。
ハルク:ブルース・バナー/マーク・ラファロ
アベンジャーズで”最もピュア”な怪物(モンスター)
研究者ブルース・バナー博士が実験の際、大量のガンマ線にさらされた結果、DNAが進化。感情が怒りに触れるとアドレナリンが活性化して、最強の超人・ハルクに変身する。アベンジャーズの一員で、ともに戦ったソーは盟友。クインジェットでサカール星にたどり着くが、グランドマスターに操られ格闘大会の王者として日々をおくる。(公式HPより)
相変わらずマーベル界の最強仕様。今回はバナー博士の出番も多く、しかも面倒くさい性格でいい感じです。
演じるのは、『キッズ・オールライト』『フォックスキャッチャー』『スポットライト 世紀のスクープ』のマーク・ラファロ。
ロキ/トム・ヒドルストン
宇宙一の裏切り王子
ソーの弟。だが、2人に血縁はない。ソーが留守の間を見はからってオーディンを地球に追放、自らオーディンになりすまし、アスガルドを統治した。嘘や裏切りは日常茶飯事。ハルクに叩きのめされた過去があり、以来、彼を天敵と見なしている。(公式HPより)
こんなに卑怯な性格なのにファンからスピンオフ映画まで切望されてるなんて。これだからイケメンってヤツは…。スピンオフ映画ができたらもちろん見に行くけど。
演じるのは、『クリムゾン・ピーク』『キングコング: 髑髏島の巨神』のトム・ヒドルストン。
ヘラ/ケイト・ブランシェット
復讐に燃える美しき死の女神
死を司る女神として恐れられる、美しすぎる最強の敵。変幻自在の能力を操り、ソー自慢のムジョルニアをあっさりと破壊する。オーディンによると、世界を滅ぼすほどの破壊力を身につけているという。そのオーディンを恨み、アスガルド崩壊を目論む。復讐に燃えるのは理由があり、ソーとの因縁も匂わせる。(公式HPより)
戦うときは頭部がかに道楽になる死の女神。ハンマー片手で砕く敵をどうやってやっつけるのか観客全員が気になるところ。演じるのは、『エリザベス』『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』『ホビット』3部作、『シンデレラ』『キャロル』のケイト・ブランシェット。
ヴァルキリー/テッサ・トンプソン
戦闘力MAXの女戦士
ヒューマノイドを装って、賞金稼ぎとしてソーを捕縛。グランドマスターに売り渡す。大酒のみで暴れると手がつけられないが、実は女性らしくキュートな面もある。(公式HPより)
呑んでばっかりなんで「バッカス(お酒の神)」かと思ったら戦いの女神でした。戦闘力MAXらしいですが、他キャラが強すぎて目立ってないのが残念。
演じるのは、『ストレンジャー・コール』『グローリー/明日への行進』『クリード チャンプを継ぐ男』のテッサ・トンプソン。
オーディン/アンソニー・ホプキンス
ソーの父であり偉大なる王
ソーの実父。アスガルドの王。全能の神でもあり、この世のすべてを見通す力を持つ。ロキに記憶を消され、地球に追放されていたが、ドクター・ストレンジによって発見され、記憶を取り戻して「世界の終わり」を予言する。ヘラとの間には根深い因縁がある。(公式HPより)
今回いちばん悪いのはこのジジイだと思います。前作の「ダーク・ワールド」からどう話が続くのか気になってたら意外とアッサリしてました。
演じるのは、『羊たちの沈黙』『RED リターンズ』『トランスフォーマー/最後の騎士王』のアンソニー・ホプキンス。
ヘイムダル/イドリス・エルバ
ソーの国の誇り高き守護神
アスガルドと地球をつなぐ架け橋ビフレストを守っていた、最強の番人。ロキの謀略で氷漬けにされたこともあるが、その強さは指折り。今作ではアスガルドの民を守るため、ソーたちとともに派手に戦う!(公式HPより)
メインキャラがどんどん馬鹿になっていくアスガルドの世界におけるシリアスキャラの最後の砦。
演じるのは、『プロメテウス』『パシフィック・リム』『スター・トレック BEYOND』のイドリス・エルバ。
グランドマスター/ジェフ・ゴールドブラム
格闘マニアのクレイジーな独裁者
宇宙の辺境にある惑星サカールを独裁する統治者。格闘大会を主催し、服従ディスクで支配下に置いた絶対王者ハルクの挑戦者として、ヴァルキリーからソーを譲り受ける。なお、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』に登場するタニリーア・ティヴァン/コレクターとは兄弟である。(公式HPより)
ヘラがシリアス担当ならば、グランドマスターはお笑い担当。側近の太っちょもいいキャラしてます。ちなみに惑星サカールはハルクの漫画で登場する惑星。演じるのは、『ザ・フライ』『ジュラシック・ワールド/フォーレン・キングダム』(18)のジェフ・ゴールドブラム。
スカージ/カール・アーバン
アスガルドでも屈指の強さを誇る戦士
ヘイムダルに代わって、アスガルドと地球をつなぐ架け橋ビフレストの番人を務める。ヘラがアスガルドに入国して以降、王家を裏切って彼女の手下となる。(公式HPより)
屈指の強さを見せるシーンはまったくナシ。でもこのキャラの行方はすごく気になりました。
演じるのは、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズ、『スター・トレック』シリーズのカール・アーバン。
ホーガン/浅野忠信
アスガルドの三勇士=ウォーリャーズ・スリーの一角
ソーに忠誠を誓い、命がけで守ることを信条とする。ソー不在の中、アスガルドの危機に軍を率いて立ち上がり、ヘラと戦う。(公式HPより)
今回は出番が多くてよかったです。勝てたかどうかは二の次です。
演じるのは、『バタアシ金魚』『ヴィヨンの妻~桜桃とタンポポ~』『私の男』『新宿スワンⅡ』の浅野忠信。
コーグ/タイカ・ワイティティ(監督)
惑星サカールの囚人
グランドマスターの独裁に反対し、革命を企てて投獄されている。ソーとは獄中で出会い、お互いの理解を深める。その縁で、アスガルドを守る戦いに参加する。(公式HPより)
身体はゴツいけどノリは軽めな新キャラ。そして演じてるのが今回の監督ってところが驚きです。ワイティティ監督は監督業以外でも、脚本家・俳優・コメディアンとして活躍。監督と脚本を手がけ出演した『シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア』がトロント国際映画祭をはじめ、数々の国際映画祭で観客賞を受賞し注目されています。
以前に紹介した映画『ゲット・アウト』のジョーダン・ピール監督もコメディアンでしたし、マルチの才能を持つ人が多いですね。
ネタバレなし感想
この映画の感想をひとことで言うならば、
『バトル多め、ギャグ多め、シリアス少なめ』の良くも悪くもマーベル映画
マイティ・ソーのシリーズは、マーベル作品の中では結構シリアス路線でしたが、今回の『バトルロイヤル』はグルリと方向転換してギャグ路線です。
ギャグも種類的にはかなりコテコテなやつで、だれしもがオチを予測できてしまうのに笑ってしまう「上島竜兵の押すなよ系」だったり、単純に見た目で笑わせる「志村けんのアイーン系」だったり。
前回までの世界観を期待した人には期待ハズレでしょう。一方、マーベルシリーズが好きな人にはアタリでしょう。
例えるならば、良くも悪くも万人受けに「肉多め、ご飯大盛り、その代わりサラダなし」に変更した定食のようです。
やまぴーとしてはそういうメニューも好きですが、以前のサラダ付き定食も嫌いじゃなかったので寂しいところです。あと、店のメニューがどれも似ちゃうのはカンベンかなあ。
タイトルどおりバトル多めです。代わりにキャラの心情に触れるシーンはほぼありません。シリーズ3作目として観ればOKですが、『バトルロイヤル』単体で観るとだいぶ薄っぺらい映画になります。
そもそもこの映画は、マイティー・ソーシリーズはもちろん、過去のマーベル作品をある程度観てる人前提に作られてます。
『マイティ・ソー』『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』『ドクター・ストレンジ』、このあたりは観ておいたほうが、より作品を楽しめると思います。
いや、観ておかないと「あの髭マントの魔法使いだれ?」とか「モニターに出てきた赤毛の女だれ?」と置いてけぼり感を味わうことになります。ソーとトニー・スターク(アイアンマン)の間柄を知らないと笑えないシーンもありますし。さら『アベンジャーズ』まで観てると、ハルク往年の必殺技が楽しめるはずです。
よくも悪くも既存のマーベルファン向け作品となった『バトルロイヤル』。次回のアベンジャーズ『インフィニティ・ウォー』につながるシーンもありますので、マーベルファンにはマストの映画ですね。
でも、『ダーク・ワールド』好きと一見さんには結構キビしい映画です。
おまけ:ラグナロクについて
『バトルロイヤル』の原題であったり、オンラインゲームでも有名な言葉『ラグナロク』
これは北欧神話における「終末の日」のことで、「神々の黄昏」とも言われます。
ソーにも登場する「オーディン」「ロキ」「ヘラ」「ヘイムダル」といった神々の最終決戦を行います。早いハナシが「ハルマゲドン」です。
また一方で、コミック版のソーにも「ラグナロク」というエピソードがあります。こちらはトニー・スタークがソーの髪の毛からソーのクローンを作り、そいつが「ラグナロク」という名のヴィランになります。ウルトロンといい、スタークは本当に余計なことをして話を盛り上げてくれます。
※ここから先は、ネタバレありとなります。
この映画観る予定の人は見ないほうがいいと思うよ。
ネタバレあり感想
いろいろあるので思いつくままに書き殴らせてもらいます。
なにもかもオーディンが悪い
間違いなくオーディンが全部悪いですよね。実の娘をさんざん利用しておいてポイするなんて、誰だって怒るでしょう。天井画のヘラもブサイクだし、ジジイの悪意を感じます。そんな悪事を働いておいて、「息子よ、あとは兄弟ゲンカまかせた」とばかりに寿命を迎えて光の粒子になっていくオーディンの無責任っぷりといったらもう。
っていうか神様って寿命で死ぬの?
ロキはもちろん悪い
そしてオーディンを老人ホームへ送ったロキにはなんのお咎めもナシですか。処刑されてもおかしくないと思うんですけど。『ダーク・ワールド』のラストでどんな展開になるのかとドキドキしたのに、まさか演劇見ながらブドウ食ってるだけだとは。
ちょっと待って!こいつマット・デイモンじゃん!ジェイソン・ボーンもついにアベンジャーズ入りですか。すごいシーンでカメオ出演してきますね。
ロキって『アベンジャーズ』でやらかしたことも不問っぽいんですけど、イケメンだからって甘やかしすぎじゃないですか?黒スーツ姿がカッコいいとお咎めなしですか?ドクター・ストレンジに誘拐されて30分落とされ続けていい気味です。
シャーロ…じゃなくてストレンジカッコいい
ストレンジもひよっこ魔法使いからずいぶん貫禄出ましたね。ソーの髪の毛抜いたのは、せめてもの原作「ラグナロク」へのオマージュでしょうか。残された名刺の住所が「ベーカーストリート221B」ぽかったのは確実にシャーロック意識してますよね。はやくドクター・ストレンジとエヴェレット・ロスと並んで歩くシーンが見たいです。
ヴァルキリーは残念すぎる
新キャラなのにヴァルキリーの見せ場があんまりなかったのは残念でした。彼女は悪くない、他のヤツらが強すぎるのが悪いんです。ヘラとの戦いの回想シーンはめっちゃキレイでした。この映画で一番キレイでした。
スカージはおいしすぎる
逆にスカージは見せ場たっぷりでしたね。変な通販グッズをシャカシャカ振ってるところから只者じゃない感あったよね。最終的に善と悪のどちらにつくのかわからないから気になるし。タイタニックの婚約者みたいに逃げて終わりかと思ったら、最後は「デス」と「トロイ」(おそらくスターク産業の製品)を持っての大立ち回り。感動のシーンであり、科学が宗教に勝った瞬間でもあります。
結局だれが一番強いの?
キャラのパワーバランスがイマイチわかりません。死んだ親父に会ってジャンプ的パワーアップを果たしたソーですが、ヘラよりは弱いっぽい。そのヘラを退治するために復活した炎の魔神スルト。でもスルト攻撃しようとしたハルクをみなが必死で止めてるあたり、やっぱハルクが最強なんでしょうか。でもフェンリルにはハルクけっこう苦戦してたよね。なんかもう複雑なジャンケンみたいです。
余談ですが、スルトとかロキとかフェンリルとか昔遊んだ女神転生を思い出します。
最後に、浅野がけっこう目立ってて嬉しかったです。なんかサムライぽかったし。
以上、おバカ映画だとわかって観るとかなり楽しめる(そして記憶に残らない)映画でした。
◆こちらもオススメ
『マイティ・ソー バトルロイヤル』
[Thor: Ragnarok]キャスト(カッコは吹き替え)
ソー – クリス・ヘムズワース(三宅健太)
ロキ – トム・ヒドルストン(平川大輔)
ヘラ – ケイト・ブランシェット(天海祐希)
ヘイムダル – イドリス・エルバ(斉藤次郎)
グランドマスター – ジェフ・ゴールドブラム(大塚芳忠)
ヴァルキリー – テッサ・トンプソン(沢城みゆき)
スカージ – カール・アーバン(楠大典)
ブルース・バナー / ハルク – マーク・ラファロ(宮内敦士)
オーディン – アンソニー・ホプキンス(浦山迅)
ドクター・ストレンジ – ベネディクト・カンバーバッチ(三上哲)監督 タイカ・ワイティティ
脚本 エリック・ピアソン
原案 クレイグ・カイル、クリストファー・ヨスト、エリック・ピアソン
原作 スタン・リー、ラリー・リーバー、ジャック・カービー
製作 ケヴィン・ファイギ
製作総指揮 ルイス・デスポジート、ヴィクトリア・アロンソ、ブラッド・ヴィンダーバウム、トーマス・M・ハメル、スタン・リー
音楽 マーク・マザーズボー
撮影 ハビエル・アギーレサロベ
編集 ジョエル・ネグロン、ゼン・ベイカー
製作会社 マーベル・スタジオ
配給 ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ