エマージェンシー!
ども、特撮ヒーロー大好きのやまぴーです。
今回はこちらの映画を観に行きました↓
ハリウッド版スーパー戦隊が変身!『パワーレンジャー』予告編
そう、日本発のスーパー戦隊がハリウッドリメイクでカムバックです。アメコミ映画好きならば、もちろんこちらも要チェック、というかこっちの方が日本人にはなじみ深いんじゃないでしょうか。日本男子たるもの、どこかしらのヒーロー戦隊は記憶にあるはず。
「アベンジャーズならまだしもパワーレンジャーはちょっと…」とか言ってるそこのアナタ、マーベルコミックだってもともと子供向けのマンガなんですから何も変わりませんよ。
ちなみに管理人のやまぴーは、成人してからもう一度スーパー戦隊にハマっていた過去がある(2003年のアバレンジャーから2012年のゴーバースターズあたりまで)ぐらいなので、今回のパワーレンジャーに関しては興味も人一倍、おかしな思い入れは三倍くらいです。
ってことで今回ははじめからネタバレでいきます!
最初からクライマックスだぜ!
で、観た感想は、「日本のスーパー戦隊を期待して観てはダメ」でした。
今回の映画版は、落ちこぼれ高校生たちが成長していく青春物語のような要素が強かったです。みんなでたき火しながら自分語り始めるシーンはちょっと予想外の展開すぎて恥ずかしかったです。
「ヤング・アベンジャーズ」って感じですかね。そんな映画ありませんけど。
はじめの洞窟探検はちょっと「グーニーズ」思い出してノスタルジーでした。
ストーリー自体はすごくシンプルで、スーパーパワーを持ったコイン選ばれた若者たちが、蘇った悪を倒すため、力を合わせて変身して戦う、という日本のスーパー戦隊にも通ずる話です。
なんですが、変身できるうようになるまでの過程が長い長い。というか変身できるようになったらもう終盤でクライマックス突入です。これは続編ありきの構成で、一作目のテーマが『変身』だったとしか思えません。
開始30分くらいで変身して、60分くらいで中ボス倒して、90分あたりでヒーローになるための困難乗り越えて120分でハッピーエンド!…と思ってたら大間違いです。この展開は好き嫌いが分かれるでしょう。やまぴー的にはもうちょっとバトルに時間割いてほしかったなあ。
そう、バトル!やっぱレンジャーはバトルですよ!推しメン俳優だけ観てバトルシーンは早送りする女性ファンもいますが、『俳優50%、バトル50%』が正しいレンジャーの鑑賞法だと思ってます。
だから変身してからの展開がちょっと早足すぎて残念。もっとバトルやってほしかったです。ザコ敵との乱戦時も「数が多すぎる!」とか言ってサッサと切り上げてるし。
その多い敵を5人の個性で倒していくシーンが見たかったなあ。一作目だからかもしれないけど、バトルでは5人個性がなくてちょっと残念。今回、劇場で下のポストカードを配られたのですが、このカードぐらいの個性はほしかったです。
ピンクがチアリーディングの技で倒すとか、ブルーの頭脳プレーとか、ブラックの中国憲法とか。
あ、ブラックの中国憲法なんてまったく作中で語られてませんが、こういう映画好きはその辺の許容範囲は広いので問題ナシです。
または、イエローとピンクのスイーツ奪い合い連携技とかあれば最高だったんですが。
うーん、やっぱりハリウッド映画とはいえ、どうしても日本のスーパー戦隊として観てしまって細かいとこが気になってしまいます。
以下ざっとこんな感じ↓
5人ならんで歩いたり、スーパーヒーロー着地決めたり、戦いの場所はいつもの採石場だったりは、スーパー戦隊ファンにはたまらない演出でした。
なんなら登場時に名乗りながら後ろで火薬が爆発してもよかったです。多すぎるザコを5人で担いだ巨大レーザー砲で倒すとかでもよかったです。次回作に期待します。
アニマルロボットが並走しながら主題歌が流れるシーンは良かったですね。本国のちびっ子たちは合唱してくれたかな。
でもアニマルの原型を残さない合体ロボは嫌いです。
動きづらくても原型を残してほしかったです。手の部分がトリケラトプスの口になってて「剣握れないよ」みたいなのがよかったです。
参考までに巨大ロボを2体↓
右は「爆竜戦隊アバレンジャー」の「アバレンオー」
右手がトリケラトプスで左手がティラノサウルスの尻尾というナイスなデザイン。
左は「炎神戦隊ゴーオンジャー」の「エンジンオーG12」
なんと12体合体です。親御さんの財布の悲鳴が聞こえてきそう。
下から見上げる巨大感の演出は特撮ファンの心をくすぐりました。
敵キャラの馬鹿っぷりは結構よかったです。覚醒前のレンジャー全員始末しとけば楽勝だったのに。
宇宙から生還できたら、次は幼稚園バスを襲ってほしい。
一度変身したらマスクを脱がないでほしかったです。
やまぴーが観てた頃の戦隊シリーズは「マスクを脱ぐのは最終回だけ」っていう暗黙のルールがあったんです(例外もあるけど)
あ、あとこれはこの映画単体のツッコミなんですが、はじめのほうで着ていたブルーのTシャツの柄がおもしろすぎて、前半ストーリーに集中できませんでした。あれは反則です。
もう一度見たくて”power rangers blue tshirt”で画像検索したらホントのブルーのコスチュームしか出てこなくて残念です。
あの柄のTシャツ売ってないかなあ
ってことでものすごくツッコミばかりの感想になってしまいましたが、「次回作観るか?」と聞かれたら間違いなく観ます。レンジャーっていうのは繋げて観てナンボの話ですから。
エンディングも6人目を予感させる終わり方だし、観ないわけにはいきません。
このままどんどん続いてレンジャーもどんどん増やしてハリウッド版でも「レンジャー大集合」とかやってもらいたいですね。
「あなたは…伝説の初代レッド!」なんてね
『パワーレンジャー』
[Power Rangers]
製作会社 – サバン・ブランド、東映、テンプル・ヒル・エンターテインメント
配給 – ライオンズゲート、サバン・フィルムズ、東映
キャスト(カッコは吹き替え)
ジェイソン・スコット / レッド・レンジャー – デイカー・モンゴメリー(勝地涼)
キンバリー・ハート / ピンク・レンジャー – ナオミ・スコット(広瀬アリス)
ビリー・クランストン / ブルー・レンジャー – RJ・サイラー(杉田智和)
トリニー / イエロー・レンジャー – ベッキー・G(水樹奈々)
ザック / ブラック・レンジャー – ルディ・リン(鈴木達央)
リタ・レパルサ – エリザベス・バンクス[1](沢城みゆき)
ゾードン – ブライアン・クランストン[14](古田新太)
アルファ5 – 声:ビル・ヘイダー(山里亮太)
サム・スコット – デヴィッド・デンマン
ゴルダー パティ – フレッド・タタショア
カメオ出演 – ジェイソン・デビッド・フランク、エイミー・ジョー・ジョンソ
監督 – ディーン・イズラライト
脚本 – マックス・ランディス、ジョン・ゲイティンズ、マット・サザマ、バーク・シャープレス、アシュリー・エドワード・ミラー、ザック・ステンツ
原作 – ハイム・サバン『パワーレンジャー』、東映『スーパー戦隊シリーズ』
製作 – ハイム・サバン、ブライアン・カセンティーニ、マーティ・ボーウェン、ウィク・ゴッドフリー
製作総指揮 – ブレント・オコナー、アリソン・シェアマー、ジョン・ゲイティン、ジョエル・アンドリック、鈴木武幸