映画『ブレードランナー 2049』感想 知る覚悟はあったのにストーリーがわからない!ネタバレあり

ブレードランナー2049

 

こんにちは、やまぴーです。

本日ご紹介する映画はコチラ。

映画『ブレードランナー 2049』インターナショナル版TVスポット1

 

革命的SF映画『ブレードランナー』が、
新たなる<奇跡>を起こす

『ブレードランナー 2049』です。

 

知る 覚悟は あるか

あります!ありますよ!
でも…

 

まずは前作のおさらいから、本作のあらすじと監督&登場人物の紹介、そしてネタバレなし/ありの感想ふたつです。

 

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前作のおさらい

まずは超カンタンに、前作「ブレードランナー」のおさらいから。

※前作のネタバレになっていますので、知りたくない人は『あらすじ』まで飛んでください。

BD【予告編】『ブレードランナー ファイナル・カット』9.20リリース HD

 

2019年ロサンゼルスを舞台に、ブレードランナーと呼ばれる特殊警察のデッカードが人間に反乱を起こした人造人間《レプリカント》を処刑する物語です。
映画が公開されたのが1987年ですので、2019年はかなり未来のお話ですね。
多くのファンを魅了し、SF映画の金字塔といわれる作品です。

やまぴーは2049を観に行くまえに、前作「ブレードランナー」のファイルカット版を観ましたが、ちょっと…魅力がよくわかりませんでした。

レプリカントの挙動がなんか変。

わざわざ後ろに下がって、助走をつけながらバク転で襲い掛かってくるレプリカントとか。

ラスボスはデッカードを追い詰めた挙句、建物から転落しそうだったデッカードを助けて、「寿命きたから死ぬわ」ってポックリいったり。

あんなにレプリカントの仲間殺されたのにカタキ討ちはしないの?
デッカードの指2本折っただけじゃん。

あ、「2」といえば、「ふたつで充分ですよ」とか「なんか変な物音がしたぜ」とか、妙な日本語が出てきたのは面白かったです。

てな具合で、ぶっちゃけ前作の良さがよく理解できないやまぴーでした。

 

おまけの前日譚

2019年の「ブレードランナー」と今回の「ブレードランナー 2049」のあいだには、「前日譚」といわれる3本の短編映像があります。

やまぴーは前日譚の存在を知らず、2049を観たあとにチェックしましたが、これは2049の前に観たほうがよかった内容でした。

 

【渡辺信一郎監督による前奏アニメ解禁!】「ブレードランナー ブラックアウト 2022」

 

【『ブレードランナー 2049』の前日譚】「2036:ネクサス・ドーン」

 

【『ブレードランナー 2049』の前日譚】「2048:ノーウェア・トゥ・ラン」

 

以上でおさらいは終了です。

もし、この時点ですでに「ストーリーがよくわからない」という人、ご安心ください。
わかってる人のほうが少ないです。

 

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あらすじ

今、人間と人造人間《レプリカント》
その境界線が崩れ去ろうとしている―。

2049年、貧困と病気が蔓延するカリフォルニア
人間と見分けのつかない《レプリカント》が労働力として製造され、人間社会と危うい共存関係を保っていた。
危険な《レプリカント》を取り締まる捜査官は《ブレードランナー》と呼ばれ、2つの社会の均衡と秩序を守っていた―。

LA市警のブレードランナー”K”(ライアン・ゴズリング)は、ある事件の捜査中に、《レプリカント》開発に力を注ぐウォレス社【巨大な陰謀】を知ると共に、その闇を暴く鍵となる男にたどり着く。
彼は、かつて優秀なブレードランナーとして活躍していたが、ある女性レプリカントと共に忽然と姿を消し、30年間行方不明になっていた男、デッカード(ハリソン・フォード)だった。
いったい彼は何を知ってしまったのか?
デッカードが命をかけて守り続けてきた〈秘密〉
人間と《レプリカント》、2つの世界の秩序を崩壊させ、人類存亡に関わる〈真実〉が今、明かされようとしている。
(公式サイトより)

すでに公式サイトのあらすじがよくわからない気がします。

 

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監督&登場人物/キャスト

人間と《レプリカント》を分けるものは何か?
本当の”人間らしさ”とは何なのか?
この、永遠かつ壮大なテーマに挑んだ一流のスタッフ&キャストたち!

 

監督 – ドゥニ・ヴィルヌーヴ

「メッセージ」「灼熱の魂」でおなじみのドゥニ監督。暗くて難解で芸術肌で、ブレードランナーの続編にはピッタリの監督です。

 

なお、登場人物の説明をするとそのままネタバレになりそうなので、ほとんど説明はナシです。

 

K – ライアン・ゴズリング
ブレードランナー2049

本作の主人公、ブレードランナー
演じるのは、「ラ・ラ・ランド」「ナイスガイズ」「ドライヴ」ライアン・ゴズリング

 

リック・デッカード – ハリソン・フォード
ブレードランナー2049

前作の主人公、元ブレードランナー。前作のラストで、愛し合ったレプリカントのレイチェルと共に姿をくらませる。
演じるのは、「スター・ウォーズ」シリーズ、「インディ・ジョーンズ」シリーズの大御所、ハリソン・フォード

 

ネアンダル・ウォレス – ジャレッド・レト
ブレードランナー2049

レプリカントを製造しているウォレス社の社長。前日譚「2036:ネクサス・ドーン」はウォレスの物語。
演じるのは、「スーサイド・スクワッド」「ダラス・バイヤーズ・クラブ」ジャレッド・レト

 

ジョイ- アナ・デ・アルマス
ブレードランナー2049

Kの恋人、ロリ系美女。
演じるのは、「スクランブル」「ハンズ・オブ・ストーン」アナ・デ・アルマス

 

ラヴ – シルヴィア・フークス
ブレードランナー2049

ウォレスの秘書、姉様系美女。
演じるのは、「鑑定士と顔のない依頼人」「ネイビーシールズ ナチスの金塊を奪還せよ!」(2018年公開予定)のシルヴィア・フークス

 

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ネタバレなし感想

この映画の感想をひとことで言うならば、

ものすごく壮大な物語なのはわかるけど、内容がほとんどわからない

 

知る覚悟はあったんです。
でも内容がわかりませんでした。

覚悟はあったけどオツムが足りなかったみたいです。

 

“映画史に残るラストシーンに、その答えがある”

ごめんなさい、
最後まで観たけど、やまぴーには何が答えなのかよくわかりませんでした。

すごい物語みたいなんだけど、わからない部分があって、しかもそれを質問するとKYあつかいされそうな雰囲気。

 

上京したての田舎者が、雑誌で有名なお店でスイーツを注文したんだけど、どうやって食べたらいいのかわからない。そんな感じ。

そしてそれを店員に聞きたいんだけど「食べ方も知らないのに来たの?」とか言われそうで怖くて聞けない。そんな感じ。

とりあえず周りのマネして写真撮ってインスタにアップする。そんな感じ。

最後のインスタは関係ないです。すいません。

 

謎が残ったまま、ストーリーはどんどん進んでいきます。
海外ドラマでいえばJ・J・エイブラムス「ロスト」、マンガでいえば浦沢直樹『20世紀少年』みたいな展開です。

前作の「ブレードランナー」観てるくらいじゃ太刀打ちできません。

映画館を出たあとに、「ブレードランナー2049 ネタバレ」と検索してわからなかった疑問を片っぱしから潰していく、そんな感じ。

物語の中で主人公Kの気持ちがはげしく揺らぎますが、観ているやまぴーも

「これは名作なのか?それとも迷作なのか?

とはげしく気持ちが揺さぶられました。

これは観る人を選ぶ映画ですね。

 

良かったところ

もちろん、観ていて良かったところもあったので3つほど挙げます。

 

映像が美しすぎる
ブレードランナー2049

前評判から言われてましたが、ホントにどのシーンも切り出してポストカードにできるくらい美しいです。

音楽も、曲なのか効果音なのかよくわかりませんが、映像とマッチしてグッド。
ぶっちゃけ、ストーリー追えなくても音と映像だけで楽しめます。

 

“人間らしさ”というテーマ

魂のない「人間もどき」と蔑まれながら、実体さえ持たないホログラムを愛するレプリカント。
機械のように働かされ続ける人間の子供たち。

ストーリーは難解でも、「本当の”人間らしさ”とは何なのか?」というテーマはよく描かれています。

 

日本語がダサかっこいい

ホログラムのまわりをグルグル回転している「おさけ」の3文字。
英語の質問に抑揚のおかしい日本語で返答されるコンピューターボイス。

ヒロインとの切ないラブシーンも、後ろのカタカナがなんて書いてあるのか気になってそれどころじゃありません。

ハイテクなんだかアナログなんだか西洋なんだか東洋なんだかよくわからない街の景色は、圧縮陳列のお店を思い出します。

 

以上、ちょっとでも突っ込んで書くとネタバレになるので、すごく曖昧なことしか書けないネタバレなし感想でした。

 

 

※ここから先はネタバレありです!
知りたくない人は戻ってください!

でも、今回はネタバレ後もわからないことだらけですが…

 

ブレードランナー2049

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ネタバレあり感想

うーん、やっぱりネタバレサイト巡回してもよくわからない…

ステリン博士が泣いたからおもちゃの木馬の記憶は博士のもので、Kは博士を隠すオトリだった、とか言われてもやまぴーには難しくてわかりません。

「風が吹いたら桶屋が儲かる」ぐらい難しいです。
博士が泣いたから「6.10.21」は木馬記念日なんですか?

ウォレス社長がいきなりレプリカントのお腹割く意味がわからないし、そもそも社長はなんのダメージもなく生き残ってるし。

一生懸命探してた男児が「スマンありゃウソだった」ってあんまりだぁァ!

そもそもなんでレイチェルはレプリカントなのに妊娠できたの?
デッカードを誘惑して生殖するように設計されたレプリカントだった、ってそんな説明を後からされても納得できません。

デッカードまでレプリカントかもね、とか言われるともうキャパオーバーです。

 

残念なところ

ツッコミばかりで恐縮ですが、なかでも残念だったことを3つ挙げます

 

上映時間が長い

2時間43分って長すぎます。のぞみで東京から新大阪まで行っても2時間33分です。
睡魔や尿意に襲われる危険も大です。

 

予習が必要

前作の鑑賞に加えて短編映像がプラス3本、そして各用語の復習や2019年から2049年までの年表の暗記など、もはや試験科目に加えてもよさそうです。

 

ストーリーが難解

さんざん予習したのに観てもわからない。辞書持ち込み可だけど、それでも解けない試験問題みたいです。もう一度観ようと思っても2時間43分だし。

 

なお、上の3つほどではありませんが、「警備がザルすぎる」ところも残念なところですね。

ブレードランナー2049

前作でもタイレル社の社長アッサリ殺されてるもんなあ。

 

気になったところ

難解な謎が多い「ブレードランナー 2049」ですが、一般的な意見とは別にやまぴーが気になるどうでもいい点が3つほどありましたので挙げます。

 

巨大なハダカのオンナ

ブレードランナー2049

端末に入れたジョイを破壊され、茫然自失なKの前に現れた巨大ホログラムのジョイ。こんな巨大なおっぱいプルプルさせた広告あるなんてビックリです。もちろん男女同権の考えから男版もあるんですよね。巨大なち〇ちんがプラプラしてるんやつ。

 

溺れるデッカード

レプリカント同士の死闘のすぐ横では手錠が外せずにアプアプしているおじいちゃん。おじいちゃんの息つぎが気になって仕方ありません。って「気になる」の意味がちょっと違いますね。
助かったあとのデッカードの一言もすごい。

「死にたかったのに…」

あんたすごいアプアプしてたじゃん。

 

ウォレスの付き添い

「2049」ではなく前日譚「ネクサス・ドーン」のシーンです。付き添いに来たレプリカント殺して帰りはどうやって帰ったんでしょうか。

「すみません、どなたか送ってもらえませんか?」

ニキビ顔の太っちょも思わず苦笑いです。

 

と、アホみたいなことばっか気になりました。
ファンに聞かれたら解任させられそう。

 

ブレードランナー2049

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最後に

今回はかなりマイナスな感想を多く書きましたが、わからないことを検索して調べている時点で、制作側の手の平で踊っているような気もします。
ホントにつまんなかったら調べないし。

この前、アメリカでの公開が不調だったという記事を読んだときに、
「いや、けっこう気合入った映画だから観てやってよ!」
とか思ったりして、自分でもどっちの味方なのかよくわかりません。

名作か迷作かを議論していくうちに、また金字塔になるのかも。

 

次回作はまた30年後に作ってほしいな。

 

ブレードランナー2049

 

『ブレードランナー 2049』
[Blade Runner 2049]

キャスト(カッコは吹き替え)
K – ライアン・ゴズリング(加瀬康之)
リック・デッカード – ハリソン・フォード(磯部勉)
ジョイ- アナ・デ・アルマス(小林沙苗)
ラヴ – シルヴィア・フークス(英語版)(志田有彩)
ジョシ警部補(マダム) – ロビン・ライト(深見梨加)
マリエット – マッケンジー・デイヴィス(英語版)(行成とあ)
アナ・ステリン博士 – カーラ・ジュリ(英語版)(恒松あゆみ)
ミスター・コットン – レニー・ジェームズ(辻親八)
サッパー・モートン – デイヴ・バウティスタ(木村雅史)
ネアンダル・ウォレス – ジャレッド・レト(桐本拓哉)
ココ – デヴィッド・ダストマルチャン(上田燿司)
ドク・バジャー – バーカッド・アブディ
フレイザ – ヒアム・アッバス(藤生聖子)
ナンデス – ウッド・ハリス(白熊寛嗣)
ファイル係 – トーマス・レマルキス(中村章吾)
レイチェル – ローレン・ペタ(ベースモデル)、ショーン・ヤング(アーカイバル・フッテージ)(岡寛恵)
ガフ – エドワード・ジェームズ・オルモス(佳月大人)

 

監督 ドゥニ・ヴィルヌーヴ
脚本 ハンプトン・ファンチャー、マイケル・グリーン
原案 ハンプトン・ファンチャー
原作 キャラクター創造 フィリップ・K・ディック『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』
製作 アンドリュー・A・コソーヴ、ブロデリック・ジョンソン、バッド・ヨーキン、シンシア・サイクス・ヨーキン
製作総指揮 リドリー・スコット、ティム・ギャンブル、フランク・ギストラ、イェール・バディック、ヴァル・ヒル、ビル・カラッロ
音楽 ハンス・ジマー、ベンジャミン・ウォルフィッシュ
撮影 ロジャー・ディーキンス
編集 ジョー・ウォーカー
製作会社 アルコン・エンターテインメント、コロンビア映画、スコット・フリー・プロダクションズ、トリドン・フィルムズ、16:14 エンタテインメント、サンダーバード・エンタテインメント
配給 ワーナー・ブラザース、ソニー・ピクチャーズ

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