ヨーソロー!映画好きのやまぴーです
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映画『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』日本版予告編2
知らない人はいないんじゃないかと思える海賊映画の続編、『パイレーツ・オブ・カリビアン5/最後の海賊』です。
◆前作までの覚えたほうがいいキーワード
今回の映画『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』の感想ですが、シリーズ5作ともなると前作を観てないと「なんで?」ってなるシーンもあったので以下、簡単に覚えたほうがいいキャラクター&キーワードを紹介します。
なお、パート4までのネタバレが含まれてますので知りたくない人は残念ですがブラウザバックしてください。
ジャック・スパロウ/ジョニー・デップ
本編の主人公、オカマっぽい。強いのか弱いのかいまだによくわからない。海賊ということもあり、ほかのディズニー映画ならヴィランでもおかしくないくらい性格が汚い。1作品中で3回ぐらい相手を裏切ってポジションを変えるから、途中で展開がよく分からなくなることもしばしば。いや、この映画のキャラはどいつも裏切るからホントに話がわからなくなります。
ジャックの船である「ブラックパール号」は、3作目『ワールド・エンド』のラストでバルボッサに奪われ、4作目『生命の泉』のラスボス、黒ひげの魔法でビンの中に閉じ込められてしまう(猿入り)。
ヘクター・バルボッサ/ジェフリー・ラッシュ
1作目『呪われた海賊たち』で不死身のラスボスとして登場。倒されるも2作目『デッドマンズ・チェスト』で魔術によってアッサリ復活。ジャックとは共闘したり敵対したりの繰り返し。3作目『ワールド・エンド』のラストでジャックの船「ブラックパール号」とクルーを奪う。4作目『生命の泉』のラスボス、黒ひげとの戦闘で片脚を失うもラストで黒ひげを殺し、彼の船「アン女王の復讐号」と「トリトンの剣」を手に入れて海賊ランク1位に。
ウィル・ターナー/オーランド・ブルーム
1~3作目に登場、というか個人的に3作目までの主人公はウィルです。幽霊船「フライング・ダッチマン号」に囚われた父親、靴ひものビルを助けるためダッチマン号の船長、デイヴィ・ジョーンズと対決。3作目でエリザベスと船上(戦場)結婚を果たすもジョーンズに胸を貫かれる。絶命寸前にジョーンズを倒したジャックの機転により新しくフライング・ダッチマン号の船長として復活。呪いにより10年に一度しか陸に上がれなくなる。
エリザベス・スワン/キーラ・ナイトレイ
1~3作目までのヒロイン、というか個人的に3作目までの準主役。1作目では総督の娘として登場するも3作目では海賊王の地位に就き、二刀流の腕前はピカイチだし男たちからモテモテだしのスーパーヒロインに成長。ウィルとの間に一人息子がいる。
この4名と、ブラックパール号、フライング・ダッチマン号とその呪いは覚えておいたほうが今作に入りやすいです。
◆『最後の海賊』の予備知識
ここからは今作の予備知識、はじめのあらすじと新キャラの紹介です。公式HP程度なのでネタバレとまではいかないと思います。
あらすじ
かつてジャックと冒険を共にしたウィル・ターナーは、今や幽霊船フライング・ダッチマン号の船長として呪われた運命を生きている。その息子ヘンリーは、父を救おうと海の伝説を調べつくし、呪いを解く力が伝説の秘宝<ポセイドンの槍>にあることを突き止める。
勇気ある青年に成長したヘンリーは、英国軍の水兵となるが、いまだ<ポセイドンの槍>にはたどり着けずにいた。ある日、船が危険な“魔の三角海域”近くを航行中、恐ろしい姿をした“海の死神”サラザールに襲われる。 “魔の三角海域”の呪いから我が身を解き放つため、伝説の海賊ジャック・スパロウと彼の持つ<北を指さないコンパス>を欲するサラザールは、同じくジャックを探すヘンリーをひとりだけ生かし、ジャックへの伝言を託した。ほどなく船は遭難し、ヘンリーは、英国植民地セント・マーティン島に流れ着く。
そこでヘンリーが遭遇したのは、科学者ゆえに魔女の濡れ衣を着せられて追われている、美しい天文学者カリーナだった。彼女は、まだ幼い頃に生き別れた父が残したガリレオ・ガリレイの日記に秘められた謎を解こうとしていた。その謎とは、なんと<ポセイドンの槍>にたどり着くための方法・・・。だが彼女は、英国軍に捕らわれ、投獄されてしまう。
公式HPより
サラザール/ハビエル・バルデム
今回のラスボス、海賊ではなくスペイン海軍。融通のきかない委員長タイプ。
ヘンリー・ターナー/ブレントン・スウェイツ
3作目のラストでチョイ登場したウィルとエリザベスの息子が今回は準主役。歳を取って動きが鈍くなった既存メンバーの代わりにアクションします。
カリーナ・スミス/カヤ・スコデラリオ
かわいいだけじゃなく地図なしで航海できちゃう新ヒロイン。でも、作中では知識より胸の谷間が協調されてます。
なお、原題である”Dead Men Tell No Tales”(死人に口なし)は、ディズニーランドのアトラクション、カリブの海賊の一場面からの引用で、いままでの4作品でもちょくちょくセリフで出てくる言葉です。
さらりとネタバレなし感想
ディズニーとジェリー・ブラッカイマーが組んだらこんな作品だよね、というよくも悪くも「予想通り」な作品です。安定のクオリティですが予想以上ではないかな。ちょっとご都合主義が強いかなあ、いやご都合主義すぎるだろ!って展開が多いところは好き嫌いが分かれそう。
でもアクションシーン、とくにラストの決戦はぜひ映画館の音響と大スクリーンで観てほしい、通勤中のスマホ画面では観てほしくないクオリティです。いや、スマホで観てもおもしろいでしょうけど。
これまでのパイレーツファンは間違いなく楽しめる作品だと思います。
そしていままでパイレーツシリーズと同じく、エンドロール始まっても席は立たないように。
で、ここから先は、ネタバレありで…
◆ネタバレありの感想殴り書き
ジャックのおじさん役がポール・マッカートニーでした。
お父さん役はキース・リチャーズだし、大物ぞろいのファミリーですね。こうなるとお母さん役が誰か気になるところですが、よく考えたらもう干し生首として登場してましたね。
スキンヘッドの女呪術師と、流れ着いた島にいたピッグなんとかっていう海賊は、これまでに出てきたかと思ったら初キャラでした。わざわざ見直したのに。
って、このあたりのキャラのことはどうでもいいんですが、やっぱ新キャラのカリーナはツッコんでおきたいです。
天文学が得意な美人の胸の谷間ヒロインって設定はまあいいとして、しかも伏線なしいきなり現れてストーリーの謎解きメイン担当なのもギリいいとしても、実は『バルボッサの娘でした!』ってのはちょっとやりすぎじゃないでしょうか。
何百発打っても海軍の弾がジャックに当たらなくてもツッコミませんが、「娘でした」にはツッコんでしまいます。いきなりバルボッサの腕の星座の入れ墨がクローズアップされるし。いままでそんな伏線あったか?
でもそんな伏線なしの娘のためにサラザールと刺し違えるバルボッサに感動してしまいます。こういう性格はいつまでもジェリー・ブラッカイマーに利用されてしまいそう。別にされてもいいけど。
そういえば、今回の重要アイテム「ポセイドンの槍」ですが、英語では”trident”といって三叉の槍(矛)のことをいいます。槍が三叉というのを知ってるとカリーナの星座の形も「なるほど」ってなるんですが、英語圏じゃないとわかりづらいなあって思いました。
和訳のハナシでいえば「最後の海賊」っていうのがそもそも意味がよくわからないよね。そんなに「最後」を推してる話でもなかったし。日本版の予告だと「最後の冒険」とかいってるけど次回作もやるからますますわけわからんです。
そんなストーリーにはツッコミまくりですが、アクションシーンはどれも素直におもしろかったです。ラストのパックリ割れた海のギリギリを走るシーンは圧巻!こういうシーンを観るだけでも映画館に行く価値は十分です。
個人的にはゾンビザメのシーンも好き。「海=サメ」のはずなのに、5作目までサメなしだった事実にも驚きです。
でもこれってスペイン海軍の伝統的な攻撃方法なのかな。サラザールと一緒にゾンビ化してるってのはそういうことですよね。「サラザールが沈没するときにたまたま魔の三角海域を泳いでいた」とか夢のないことは考えたくないです。
サメ攻撃後に水上パシャパシャ走るとこも好きです。なんとなく昔のTV番組の「風雲たけし城」のオープニングを思い出します。
いけーっ!
ゾンビのくせに炎天下でもなんのその、でも陸地に上がると成仏しちゃうという変な設定もイケてますね。
サイレント・メアリー号もキモカッコよくて好きです。ダッチマン号といい勝負できます。
地上での銀行強盗シーンや処刑シーンもおもしろいし、アクションシーンはどれもおもしろかったです。
再三だけど、アクション観るだけでも映画館行く価値ありです。
ただ、一番の見どころ、というかツッコミどころはエリザベスじゃあないでしょうか
若すぎる!
「きれいなお母さんは、好きですか?」とかのレベルを超えちゃってます。というか、セリフもないのにラストの美貌でカリーナ食っちゃってる感ありました。
今回の映画で一番ツッコミたかったのはエリザベスです。
エンドロール後にデイヴィ・ジョーンズっぽい影が出てきますが、個人的にはここのオマケ画像あんまり意味ないので気にならないです。ただポセイドンの槍壊して世界中の呪いが解けたんなら、この後すんごい敵キャラが出てきても不思議じゃないですね。
そう考えると次回作も楽しみです。
『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』
[Pirates of the Caribbean: Dead Men Tell No Tales]
製作会社 – ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ、ジェリー・ブラッカイマー・フィルムズ
配給 – ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ
キャスト(カッコは吹き替え)
ジャック・スパロウ – ジョニー・デップ(平田広明)
サラザール – ハビエル・バルデム(大塚明夫)
ヘンリー・ターナー – ブレントン・スウェイツ(中川大志)
カリーナ・スミス – カヤ・スコデラリオ(栗山千明)
ヘクター・バルボッサ – ジェフリー・ラッシュ(壤晴彦)
ジョシャミー・ギブス – ケヴィン・マクナリー(青森伸)
ウィリアム・ターナー・ジュニア – オーランド・ブルーム(平川大輔)
エリザベス・スワン – キーラ・ナイトレイ
ジャックおじさん – ポール・マッカートニー(内田直哉)
監督 – ヨアヒム・ローニング、エスペン・サンドベリ(英語版)
脚本 – ジェフ・ナサンソン
原案 – ジェフ・ナサンソン、テリー・ロッシオ
製作 – ジェリー・ブラッカイマー
音楽 – ジェフ・ザネリ(英語版)