ナマステ、やまぴーです。
今回ご紹介する映画はコチラ!
映画『カンフー・ヨガ』 本予告
今世紀最大の衝撃が起きる。
正月、ついにカンフーとヨガが出会ってしまう!!
やりすぎ!派手すぎ!ブッ飛びすぎ!全編見せ場で全世界280億円突破、
中国人とインド人23億人がブッたまげた、正月No.1の超ハチャメチャで
超ハイテンションなスーパー・アクション・アドベンチャー、ここに爆誕生!!
私事で恐縮ですが、やまぴーはスポーツクラブが趣味で、ヒマさえあれば格闘技エクササイズやヨガスタジオに参加しています。
そんなやまぴーにとってカンフーとヨガの融合、そしてアラフォー男子たちの永遠のあこがれであるジャッキー・チェンが主演となれば、観ないわけにはいかないです。
全世界で280億円、ジャッキーの映画では歴代興行収入一位となった『カンフー・ヨガ』、めっちゃ期待が高まります。
まずはあらすじと登場人物紹介、そして最後にネタバレ感想をお伝えします。
※今回ははじめからネタバレ全開です。知りたくない人は映画鑑賞後にまたお会いしましょう。
でも、この映画は・・・いや、なんでもないです。
あらすじ
失われた財宝をめぐる
1400年の謎がよみがえる時、
究極の冒険がはじまる!古代、天竺(インド)と唐(中国)の間に起きた争乱の末、伝説の秘宝が消えた。
時は現代。考古学者ジャックは秘宝を探すため、同じく考古学者にしてヨガの達人であるインド人美女・アスミタらとともに旅に出る。まずは秘宝へと導く”シヴァの目”を探さねばならない。手がかりはたった1枚の古い地図。しかし、謎の一味が秘宝を奪おうと迫る。そして、長い歴史のヴェールにつつまれた伝説が、人類の前に再びその姿を現そうとしているのだった・・・。(公式サイトより)
んーと、ぶっちゃけストーリーはよく分かりません。
複雑でよく分からないとかじゃなくて、唐突に話が飛んだりするので、ちゃんと見ててもついていけない箇所があります。
でもいいんです。ジャッキーの映画にストーリーなんて不要です。
要はジャッキーのアクションが観れたらいいんです。
ジャッキーが敵と組手やったり、小道具使って敵をやっつけたり、逆に敵にすんごい蹴飛ばされたり、すんごい高さから落ちたりするところが観れたらそれでいいんです。
登場人物
ジャック – ジャッキー・チェン
中国・西安市にある兵馬俑博物館の名高い考古学者であり、カンフーの達人でもある。シルクロードの遺産を守ることに尽力しており、古代インド・マガダ王国の失われた財宝を探し政府に還付するため、仲間たちと共に冒険に出る。
ジョーンズ・リー – アーリフ・リー
亡き父は研究者でジャックの親友だったが、父親の後を継がずトレジャーハンターに。子供の頃にジャックからカンフーを習っていた。
この人、シンガーソングライターみたいです。↓
李治廷 范冰冰《一夜驚喜》官方版MV (Official Music Video)
シャオグァン – レイ
考古学者ジャックの助手を務める大学院生。もう1人の助手・ヌゥオミンに密かに恋心を抱いている。
この人はアイドルグループ「EXO」のメンバー↓
EXO ‘Electric Kiss’ MV -Short Ver.-
ランドル – ソーヌー・スード
謎の集団を率いる富豪。ジャックと仲間たちを驚かし、失われた財宝を手に入れようとする。
アスミタ – ディシャ・パタニ
インドの考古学者。ジャックに財宝を探す協力を仰ぐ。美しく、ヨガの達人であるだけでなく、その文化的な歴史にも幅広い知識を持つ。
カイラ – アミラ・ダスツール
アスミタの助手。失われた財宝を探す中で、ジョーンズと恋に落ちる。
ヌゥオミン – ムチミヤ
考古学を研究する大学院生で、シャオグァンと共にジャックの助手を務める、テクノロジーに精通していて、VRゴーグルを使って遺跡の様子を再現し、伝説の財宝の場所を突き止めるのに貢献する。
ネタバレ感想
この映画をひとことでまとめるなら、
ヨガの神秘も、かつてのジャッキーのカンフーも見られない駄作
もっと短くいうと、
すげえつまんなかった
評価:★☆☆☆☆
はじめにお断りしておきますが、やまぴーはジャッキーが大好きです。小学生のころは毎日のように友達とジャッキーの映画をマネしてカンフーごっこをやってました。
というか70年代生まれの男は絶対に一度はジャッキーごっこやってるはずです。アラフォー男子にとってジャッキーは絶対的な強さの象徴なんです。
映画界で最強の男はだれか?
スタローン?セガール?ヴァンダム?ステイサム?
いやいや、ジャッキーの一択しかないですよ!
そんな子供の頃からの幻想を抱いているやまぴーにとって、この映画はツラすぎました。
ジャッキー神話の終焉
いや、さすがにわかってはいるんです。もう60歳超えてるんだからマトモに動けないことぐらいわかってはいるんです。
でも全盛期のジャッキーのアクションを観て育った世代としては、この映画のジャッキーのキレのない動きを観ると悲しくなってきます。
60歳過ぎの老人の動きとしては、そりゃもうスゲエもんですよ。『ブレードランナー2049』に出演したハリソン・フォードは、「70歳過ぎなのにすごいアクションしてる」と絶賛されました。あのハリソンよりははるかにスゲエ動きです。
でもね、やっぱり今のジャッキーのアクションを観てると
「全盛期ならあの3倍の高さから落ちたはず、しかも背中から」
とか思ってしまうワケなんです。過去の功績が偉大すぎるんですよ。
ジャッキーの代わりに若手の二人が頑張ってましたが、役不足感が否めません。
っていうかこの二人、どちらも歌手なんですか。じゃあ仕方ないですね。できればガチでカンフーやってる若手に出てきてほしかったなあ。
映画の中で一番迫力あったのは、ドバイの街中で行われるカーチェイスのシーンでした。でも、ジャッキー映画で一番迫力あったのがカーチェイスっていう時点で悔しいです。
ヨガがテキトーすぎ
アクション以外にも残念なところはありました。
タイトルにもあるヨガの扱いがもうテキトーすぎ。ていうかほとんどヨガ登場してないよね。
はじめのほうで食後の運動ぐらいでチョロっとヨガポーズやったあとは一切ナシ。水に潜って長時間息を止めるシーンで、「ヨガの呼吸法」がどうこう言ってましたがこじつけ感満載です。
っていうかジャッキーぜんぜんヨガやってないじゃん。ずっとカンフーやってたじゃん。
てっきりジャッキーがヨガ覚えて、カンフーとヨガを融合させた新しい動きを魅せてくれるものと思ったのに見事に肩すかしですよ。
ほかにも、中途半端にインドの伝統を入れようとして全部失敗してたような。
一番すごかったのはインドに到着したジャッキーが、インドの伝統っぽい服に着替えるんですが、次のカットでいきなり普段の服装に戻ってて「あの着替えは何だったんだ?」と本気で悩みましたよ。
もちろん、なんの伏線もありませんでした。
あと、ラストの黄金の宮殿もめっちゃ作りがテキトーでハリボテ感が丸出しでもう残念すぎます。
ダンスがワケわからん
そもそも、スタートからけっこう意味不明な展開でした。
古代のインドと中国で起きた戦いの歴史がなぜかプレステの三国無双みたいなCGで再現されてます。実写で撮るお金が足りなかったのかな?
何の説明もナシにCGがけっこう続くので、いつまでこのゲームのデモ画面みたいな映像を観てればいいのか、ワケがわからなくなります。
そして、ワケわからなさの極めつけが、ラストのダンスシーン。
洞窟の奥深くで伝説の秘宝をめぐり戦うジャッキーとランドルの前に、どこからともなくインド人僧侶が押しかけてきて、黄金の仏像に向かってお辞儀。
「そうだ、秘宝は彼らのモノなんだ」
とジャッキーがランドルに話すと、さっきまで殺し合ってたランドルが
「なら仕方ない」
と、納得してそのままラストのボリウッドダンスへ…
ぜんぜん意味がわからない
もうわからなすぎて笑ってしまいそうになりました。
ランドル役の人が、あんまり振付を覚えていないっぽくて、チラチラ他人のダンスを観てるところもヤバかったです。
どんな展開でもラストを丸く収めてしまうボリウッドダンスってすげえな。
まとめ
なんかもういろいろ残念なことが多すぎたのか、途中でお客さんが三組ぐらい途中で帰ってました。
やまぴーは頑張って最後のエンドロールまで観ましたが、定番のNGシーンが流れずこれまた残念。
しかもエンドロールと曲の長さが合ってなくて、途中で曲が終わってずっと無音でエンドロールが流れてました。となりで上映していた『スター・ウォーズ』のテーマ曲が聞こえてきたくらいです。
ジャッキーは、もうアクションから引退していいと思います。
前にあった『ベストキッド』くらいの役がいいですよ。
っていうか、これ以上アラフォー男子の夢を壊さないでください。
昔からのファンとしての切なるお願いです。
この頃のジャッキーは最高だったなあ…
ジャッキー・チェン アクション集1 Jackie Chan Action
カンフー・ヨガ
功夫瑜珈
Kung Fu Yogaキャスト(カッコ内は日本語吹替)
ジャック – ジャッキー・チェン(石丸博也)
ジョーンズ・リー – アーリフ・リー(土田大)
シャオグァン – レイ(福山潤)
ランドル – ソーヌー・スード(山路和弘)
アスミタ – ディシャ・パタニ(宮島依里)
カイラ – アミラ・ダスツール(本名陽子)
ヌゥオミン – ムチミヤ(世戸さおり)
ジョナサン – チャン・グオリー(原田晃)
ジャングオ – エリック・ツァン(塩屋浩三)監督 スタンリー・トン
脚本 スタンリー・トン
製作 バービー・トン
製作総指揮 ジャッキー・チェン、チー・ジェンホン、ジョナサン・シェン、サレイシュ・パタック、ワン・ウェイ
音楽 ネイサン・ワン
撮影 ホーレス・ウォン
編集 コン・チールン